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#謎の覆面レスラーのプロレス講座 3

「では次に試合を観てみよう。

ユウくんよ、どう思う?」


「うーん、攻める側が一定時間で移ってる感じがするね」


「彼らはプロのレスラーだからな。

お客を飽きさせないために一方的に攻めるなどと言う無粋な真似はしないのだ」


・なるほど

・確かに交代してるか

・攻めも受けもプロってことね


「それと必ず定番の盛り上がりポイントみたいなのがあるのかな?

お客さんが一緒にコールしてるってことはいつもやってるということだよね」


「そうだな。

確かにその手のアピールパフォーマンスは必ず行われる。

試合に夢中になって忘れること絶対にありえんぞ」


・倒れた相手の顔の前で手を左右に振るとか

・首切りポーズとかもあるよね

・有識者たすかる


「これって最後にダウンするのも必ず各レスラーの必殺技なの?

見たことない技が多いし、お客さんのボルテージもマックスまで上がってる」


「うむ、基本的に必殺技(フェイバリットホールド)を使用して当たれば試合は終わりだ。

ごく稀に耐えたり、カウンターで自身の必殺技を打ち込んで逆転KOもあるが、通常放送回では先ず起こらん。

他のレスラーが必殺技中に乱入して阻止。

立ち直った相手レスラーが必殺技を入れ返して逆転KOすることはあるがな」


「それってやっぱりだい・・・」


「ブックなど無い!

無いと言ったら無いのだ!!」


「あ、はい」


・そうだね

・台本なんて無いよね



「後はアメリカプロレスの楽しみ方と言えば女性レスラー達だな。

見たまえ、彼女達の美しさを!」


「うわっ、本当に綺麗!

オマケにプロポーションも凄いね。

なんかスーパーモデルって言われてる人みたい」


・すげー美人ばっかり

・スタイルとんでもないな


「あくまで主役は男性レスラー達だが、彼女達もアメリカプロレスに華を添える役割として一役買っている


「そうなんだ。

何となく分かってきたよ。

でも、毎週こんなに試合やってると大変だね」


「確かにな・・・練習に加えてテレビ放送の無い興行もあるからな。

だが、ちゃんと長期の休みも与えられるんだぞ。

大体テレビの1シーズンくらいだな」


「あ、そうなんだ。

その時はしばらく休みまーすって感じで出なくなるんだね」


「いいや、そうではない。

基本的に相手の必殺技の更に上の技や場外乱闘の末にナイフで刺されたりして病院で入院して長期休暇に入るのだ」


・なにそれ

・怖いわ

・ただの療養じゃないか


「コメントでも言ってるけどそれって只の入院じゃん。

休みでも何でも無いんじゃ?」


「いやいや、病院に入院している間にプライベートで組んでいるバンドの全米ツアーとか、アメリカプロレスが抱えている配給会社の映画作品の収録をしていたりしているな」


「え?でも、入院してるんでしょ?

そんなに動けるの?」


「うむ、いいかねユウ君。

例えばバーに行ってナイフで刺されたとしよう。

何故かその場面にカメラが入り込んでいて刺される様子がしっかりと放送されるのだよ」


「・・・それってだい」


「偶々カメラが入っていたのだよ!

そういうことだ、納得するのだ」


・あ、はい

・ワカリマシタ


「映画はどうなの?

急に主演とか演技できるの?」


「そりゃ、普段の試合から演技してるんだから出来るだろう。

ハリウッドスターになった選手もいるしな」


「・・・え?普段の試合から演技?」


「演技力も無いとアメリカプロレスの選手にはなれないからな!

彼らは一流の役者でもあるのだよ」


「え?それって・・・」


「おっと、ここは日本なので放送時間が足りなくなったようだな。

名残惜しいが今日はここまでだ。

良ければまた観戦しに来てくれたまえ!

では、さらばだ!!」


「・・・やっぱり台本あるんじゃないかーーー!!」


・草

・そりゃあるわな

・おつかれさまー




ちなみに自分が観ていたのは5〜6年くらい前までで今の状況はさっぱり分かりません。

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