#田中家 〜人気(だった)ボードゲーム回 2〜
「そんじゃ始めていくで。
順番はユウちゃん、マオちゃん、ルーナちゃん、俺やな。
日数はサクッと3週間。
1日一ターンだから21ターンの計算やね」
「じゃあ僕からいくよ〜5だね。
これは何もないマスに入ると敵がでるのかな?」
「そうやで。
ほら、戦闘が始まった」
「ふむふむ、今説明書を読んだのじゃがこのゲームのバトルは擬似的なジャンケンに近いのう」
「どういうことですか?」
「攻撃側と防御側での読み合いじゃな。
まぁ、読み合いと言うても大きな部分はひっさつを撃つタイミングと、その必殺をカウンター出来るかどうかじゃな。
攻撃なら余程のことがない限りは無難に決まるようじゃ」
・なるほど
・ひっさつは食らうとやばそう
・それカウンターされるのも不味そうだね
「とりあえず分からないから普通に殴っておくかな。
あ、何か勝てたしレベルも上がった」
「そうやってレベルを上げながら進めるのがこのゲームの肝やで」
「次は妾じゃな。
妾もレベル上げをしておくかの。
うむ、無事に勝利じゃ」
「ふっふっふっ・・・皆さん甘いですよ。
このゲームは各地にある村にいるモンスターを倒せば、その村が自分の支配下になるのですよね?
ならば最初からいけるあの村を目指すべきでしょう!」
・ルーナちゃん?
・婆ちゃん?
・アグレッシブ過ぎない?
「ふふふ、サイコロは答えてくれましたよ。
いざ、勝負!!
・・・強すぎません?
ステータス全然違うんですけど」
「このゲームのボスは基本的にめちゃくちゃ強いで」
「ええい!
ならばひっさつで倒してやりますとも!!」
「あちゃ〜カウンター食らって即死してるじゃん」
「死ぬと最初の城に戻されて復活に数ターンかかるようじゃな」
・いきなり数ターン休み
・21ターンしかないのに
・負けが決まったのでは?
「ううーん、これ見ちゃうと地道にレベル上げした方が良いのかなって気になっちゃうね」
「そうじゃな。
装備を整えることも可能なので後で行ってみようかの」
「最後は俺やね。
よし、ここは武器屋に行こう」
「まだお金無いんじゃないの?」
「ふふふ、このゲームは強盗が出来てしまうんよ。
店主とサイコロの出目勝負をして勝ったらアイテムが貰えるっちゅう仕組みやね」
「で、期待通りに負けると」
「リーブママに懸賞金が付いたのう」
・草
・さすがリーブ先生
・死ぬよりはマシか
「これを教える為にわざと負けてあげたんだからね」
「ママのツンデレはいらないから。
それでコレってどう言うことなの?」
「このゲームは同じマスに止まるとプレイヤー同士で戦えるようじゃな。
勝てば相手の持ち物やお金、村を奪うだけでなく改名させることすら出来るようじゃ。
懸賞金が付いたプレイヤーを倒すと、倒したプレイヤーにお金が入るようじゃ」
「つまり、いまのリーブママは?」
「カモがネギ背負ってるようなものじゃな」
「いやいや、君たち冷静に考えよう。
まだ序盤だよ?」
「そんなことより私はいつ復活出来るのですか!?」
・カオスwww
・腹が痛いw