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#蝶子の部屋 〜ナコゲスト回 1〜

「蝶子の部屋へようこそ。

本日もよくお越し頂きました」


・蝶子ママ、来たよ

・今日も遊びに来ちゃった

・来たよー


「今日はゲストを呼んでいるんです。

私の初めての後輩、白船ナコちゃんよ。

ナコちゃん挨拶お願いね」


「初めまして!

紹介しに預かった白船ナコっス。

今日はよろしくお願いするっスよ」


・パチパチパチパチ

・88888


「うふふ〜初めての後輩がこんなに可愛くて元気な子だなんて嬉しいわ。

これからよろしくね」


「よろしく頼むっス、蝶子先輩!」


「あらあら、ここは私のお店なんだから先輩呼びなんて野暮よ。

ここでは蝶子ママと呼んでちょうだい」


「了解したっスよ」


・さすが夜の蝶

・大人の貫禄しゅごい


「さて、それじゃ事前に告知していた所に質問が来ているから見ていきましょうか。


『蝶子ママ、ナコちゃん、こんばんわ。

蝶子ママにとって初めての後輩でナコちゃんは初めてのコラボだと記憶しています。

一体どのような経緯でこのコラボが決まったのでしょうか?

教えて頂けると嬉しいです』


だそうよ」


・たしかに

・それは気になる

・只の先輩後輩だけってのも微妙だよね


「今回のコラボの経緯っスか。

前に自分のチャンネルで話したと思うんスけど自分、めちゃくちゃ仕事の職種の経験があるんスよ。

その中にバーでの仕事経験もあったのが経緯っスね」


「そうなのよ。

配信見てて同じように夜にお酒扱うお店で働いていた経験があるって言うから一緒に話しませんか?

って」


・それか

・なるほど

・たしかに


「それでコラボする前に少し話したんスけどビックリ仰天って感じだったっスね」


「そうなのよ。

お互いにお酒出す店での経験で語り合ってみたらビックリよ」


・なになに

・同じ店だったとか?

・系列が同じとか?


「全然話が合わなかったっス」


「全然話が合わなかったのよ」



・どゆこと?

・合わんのかーい


「これは自分で説明するの恥ずかしいからお互いの店の特色を紹介しましょうか」


「そうっスね。

蝶子さんの店は所謂スナックって奴っス。

ママやホステスがカウンターにいてお客と喋ったりカラオケ歌ったりするんスよね?」


「そうなのよ。

一方でナコちゃんの働いてたお店ってライブバーってタイプのお店なの。

バンドみたいな激しいものは出来ないけどアコースティックでライブを行うのよね?」


「それで合ってるっス。

平日や日曜日はライブメインでやってて金土は飲み放題の飲み会を取ってるスタイルだったっスね。

他にはW杯とか日本シリーズみたいなスポーツの一大イベントも乗っかってたっスよ」


・これは全く違う

・確実にナコちゃんの所のが忙しい

・なんでもやりすぎじゃね?


「私はお酒作って出して喋ったりカラオケに付き合ったりがメインだったから、確かにナコちゃんの所は忙しそうね」


「ライブやってる時は受付、酒作り、PA、電話番何でもやってたっスね。

金土の飲み放題は下手をすれば一度に30人くらいの人数が来るんスよ。

一杯目のドリンクをサッサと出さないと帰っちゃう可能性があるんで戦争っスね。

それを1人でこなした時もあったから、アレを捌いた自分を褒めてやりたいっスよ」


・過酷すぎる

・何をどうやったらそんな状況になるんだ

・天国と地獄


「これ深く掘り下げちゃうと次の質問まで答えちゃうから、とりあえず次の質問読んじゃいましょう」


「ラジャーっス」

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