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#ユウマオ配信 〜袋整理 5〜

「こんユウ〜」


「こんマオなのじゃー」


・こんユウ

・こんユウ

・こんマオ

・こんマオ


「おお、どうしたの。

今日は凄く元気じゃない?」


「うむ、この間デビューしたナコの配信を見たのじゃが常に元気いっぱいじゃったろう?

妾達も一年以上経ってこなれてきてしまった感があるのではと思ってのう」


「むむ、確かに。

言われてみれば最初の挨拶も手を抜いているわけではないけど初期の気合は無くなっていたかも」


・それはある

・いい意味でも悪い意味でも慣れたか

・ベテランの風格かもしれん


「そういうわけじゃから今日はいつもより元気にやるのじゃ!

さぁ、袋から最初に取り出すのはなんじゃ!?」


「それはそれでキャラが違うような気がするけど・・・乗っかってあげよう!

最初に取り出したるはこれ。

全身が刃だらけの鎧!」


「・・・いや、流石にこれは冷静にツッコまさせてもらうわ。

何故このようなデザインになったのじゃ?」


「攻撃してきた敵がダメージを受けるデザインだって。

確かにこれ着てると殴りかかってきた相手が痛そうだった」


「それは分かるんじゃが・・・これ着る時も危ないじゃろ?

胸当てならともかく上半身を覆う鎧なら補助無くして着れぬのでは?

動く時も不便そうじゃしの」


・たしかに

・冷静に考えると自分も危ないな

・刃が付いた鎧がこれだけってことは失敗した試作品の可能性が・・・


「実際RPGゲームでは気にしないけど、僕って旅をしている途中にちゃんと野営とかしてるんだよ。

その時にこの鎧だと料理とかするの不便過ぎるんだよね」


「いや、そもそも鎧を着たまま料理をするのか?」


「するよ〜いつ敵が襲ってくるか分からないんだもん。

夜襲に備えなきゃいけないから鎧着たまま寝るとかもデフォだし」


「むむむ・・・想像以上に過酷じゃの」


・現実問題そうなるのか

・軍記物語だと夜襲で鎧を慌てて着るシーンとか、鎧がないせいで腕が切り飛ばされるシーンとかあるもんな

・野営問題は意外と根が深いな


「それでこの鎧は地面に鎧の刃が突き刺さるから起き上がるのに苦労するんだよ。

他の鎧って割とその辺考えて作られてたりするんだけどね」


「そう考えるとこれは完全に失敗作じゃのう」


「普段着れないし、所謂ボス戦の前でも着替えるのに手間取るからね。

現実ではあんな部屋で悠長に待ってくれないし。

その点だと今やってる鉄最大RPGの方がまだリアリティあるかな」


・なるほど

・言われてみればそうか


「ふむ・・・なるほどのう。

うん?・・・むむむ・・・??」


「いきなり唸ってどうしたのさ?」


「いや、これは鎧ではなくて盾に刃を付けてはいかんかったのか?

同じ敵の攻撃を受けるなら盾の方が良くないかの?」


「そう言われると思って・・・ジャジャーン!

実はあります。

ぶっちゃけこっちのが使いやすい」


・あるんかい!

・確かに盾の方がいいよな

・鎧に刃付ける必要ないな


「実は鎧の方は若手のプライド高い職人が攻撃と防御を両立させた装備を作りたくて作ったらしいんだ。

それで職人が使い心地を聞いてきたからマオが言ったみたいにボロクソに言った上で最後にこう言ったんだよ。

『盾に付ければ良かったのに』って。

そしたらその職人さんハンマー落としてその手があったかって顔してた」


「ギャグみたいな話じゃのう。

それで刃の付いた盾を作ったのか」


「そういうことだね。

それからは謙虚になっていい職人に変わっていったそうだよ」


「なるほどのう。

装備一つ取っても中々面白いエピソードがあるものじゃ」


「いい感じに話がオチたところで次のアイテムいってみようか」


・ワクワク

・楽しみ



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