表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

160/1560

悪魔祓いの儀式

誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。

「とりあえずはボーリングでも行ってみようか?」


「ボーリングですか?」


ユウの提案にルーナは首を傾げた。


「球を投げて先にあるピンを倒すスポーツじゃな。

単純に見えて奥の深いゲームじゃ。

ふむ、ユウやルーナにはピッタリかもしれんのう」


「どう言う事?」


「元のルーツは悪魔祓いの儀式らしいからのう。

勇者や女神にはピッタリじゃろう?

魔王の妾には合わぬと思うが、あいたっ!?」


マオの言葉を聞いたユウは彼女の頭にチョップする。


「そういう事言わないの!

それに私たち全員元なんだから気にしない」


「あの・・・私はまだ現役で女神やっているんですが」


「そうじゃったのう。

あまりに女神らしくなくて忘れておったわ」


「え?酷くないですか?」


「まぁまぁ。

それだけ親しみやすいって事だよ」


「それならば良いのですよ。

最初からそう言ってくれないと。

ボウリングはこの建物で出来るのですね?

さぁ、行きましょう!」


ユウの言葉に気を良くしたルーナが率先してボウリング場に入っていく。


その後ろ姿を見ながら


「親しみやすい神様もどうかと思うのじゃが」


「せっかく機嫌が良くなったんだからツッコまない!」


と会話しながらユウとマオは追いかけていった。


受付でお金を払いシューズのレンタル代金も払う。


「あら、ここ間違えてませんか?

シューズのレンタル2名になっていますが」


「いや、間違えておらぬよ。

ほれ」


マオがユウの方を指指すと、彼女は袋から自分のシューズとグローブを取り出していた。


「あれって?」


「マイシューズじゃな。

ユウの奴はスポーツ全般にハマりやすい傾向があってのう。

ボウリングも例外では無かったのう。

妾達はボウリングの球も後ろから借りるのじゃ」


「私たちということは当然・・・」


「もちろん、ユウはマイボールを持っておるぞ」


ユウの方を見るとマイシューズ、マイグローブ、マイボールで武装したユウがいた。


「先ずは僕からやり方を教えるから見ててね」


ユウはボウリングの球を抱えて背筋を伸ばす。


ピンと伸ばされた姿勢はとても美しい。


右足から前を出した四歩目、左足が前に来たところで腕を振り抜いた。


球はユウの狙い通りのマーカーを通り過ぎて中央部に吸い込まれピンを全て倒した。


「ナイスストライク!」


マオがそう叫んで右手を上げるとユウはその手をパンと叩いた。


「今のはなんですか?」


「今のが一投でピンを全て倒すストライクというものじゃ。

次に投げるときにボーナスが加わるので大きく点数を伸ばせるんじゃな」


「その後に2人でやっていたことは何ですか?」


「これはハイタッチじゃな。

ストライクやスペアといった良い結果をもたらしたものには敵味方関係なく健闘を讃えあうのじゃ」


「なるほど〜!

じゃあ、次は私も健闘をたたえたいのでマオさんの良い結果を楽しみにしていますね」


「やれやれ、スポーツは苦手なのじゃがせめてスペアを狙うとしようかのう」


マオはそういうと軽いボールを持って投球に向かう。


その様子をユウとルーナは楽しそうに見つめるのであった。


正解はボーリングでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ