3人でお出かけ
11/3 誤字報告受け付けました。
いつもありがとうございます。
今日はいつものお出かけタイムなのであるが2人についてくるものがいた。
それは田中家三女にして異界の女神の分体、田中ルーナである。
彼女には悩みがあった。
「私、最近の配信で趣味を聞かれたから言ったんですよ。
友人の神様の見事な庭園を眺めながら縁側でお茶を啜ることだって。
そしたらコメント欄がお婆ちゃん一色になってしまって・・・私女神ですよ!?」
そう語るルーナにユウは呆れながら答える。
「いや、趣味に対してそう答えられたら僕でもお婆ちゃんってなっちゃうかな?」
「妾は婆のような喋り方だと言われるが婆扱いされたことはないのう。
ママと言ってくる者はおるがのう」
「あ〜それなら僕もたまにあるかな?
しっかり話を聞いて受け入れてくれるのがいいんだとか・・・最近流行りのバブみってやつ?」
「子供など持ったことがないのでよく分からぬがのう。
しかし、今考えれば魔族領の者達は手のかかる子供だったと言えなくはないかのう」
「僕のところはバカ王かな?
今なら分かるけどあれはデッカい子供だったわ」
『はっはっはっ』
2人が過去の思い出話に花を咲かせていると膨れっ面のルーナが間に割り込んできた。
「も〜2人で盛り上がらないで協力してください。
私はナウでヤングな場所に行って魂の若返りを果たしたいのです!」
そう熱弁するルーナを2人はじっと見る。
その瞳は可哀想という感情で溢れていた。
「一応聞くけどその言い回しは誰に教わったの?」
「友人の神様です!
こう聞けばバッチリだと」
「それは揶揄われているのでは・・・いや待つのじゃ。
その神様の見た目や喋り方はどんな風じゃ?」
マオの発言にどう答えたものかと悩んだルーナであるが、暫く考えた後にちょうど良い言葉を思いついたのかキッパリと断言した。
「翁ですね。
見た目も喋り方も」
「あの・・・お爺ちゃんから若者のアドバイス貰っても役に立たないと思うよ」
「うむ・・・そうじゃの。
今日は妾達と色んなところに出掛けようかのう」
「何か同情めいたものを感じますが今日はよろしくお願いしますね」
「若いかどうかは分からぬが妾達が普段遊びに行っている所に連れて行けば良いのじゃろう」
「それでも今のルーナの感性よりはマシだと思うからね。
今日は楽しもうよ!」
こうして3人のお出かけはスタートしたのであった。
というわけで3人でお出かけ。
とりあえず最初は悪魔祓いをしに行く予定ですが、この説明で何の遊びか分かる人は雑学王名乗っていいと思います。