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#ユウマオ配信 〜勇者と魔王システムの話〜

2022/04/02 誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。

「うおおお、ユウよ待つのじゃ!

まだ準備が」


「あ、ごめん。

時間になったから配信ボタン押しちゃった」


「ぬおおおおお!!

なんと言う事をしてくれたのじゃ」


「まぁまぁ、いいじゃない。

それにもう始まってからこの会話全部流れてるよ」


「な、なんじゃと。

配下どもよ!

この数分の記憶を全て消すのじゃ!!」


・おは・・・あれ?

・放送事故?

・あ、はい

・ナニモオモイダセナイ、ワタシハダレ?

・誰が記憶を全て消せと言った


「というわけで、おはユウ〜」

「お、おはマオじゃ!」


・おはユウ

・おはユウ

・おはマオ

・おはマオ


「なんか久しぶりに2人で配信する気がするね!」


「うむ、オフコラボは一日で終わったはずなのに何故か3日分ほど仕事した気分じゃったわ」


・初のオフコラボおつかれさま

・見てたよ〜

・おつかれさま〜

・あれは濃厚だった


「なんか僕も配信久しぶりな気がするんだよね。

で、今日は雑談配信なんだけどどうしよっか?」


「前回はユウの旅立ちの話をしておったの?

その続きか?」


「え〜僕ばっかりってのもどうかと思うよ。

視聴者もマオの話聞きたいよね?」


・聞きたい

・魔界気になる

・どうやって魔王になったの?


「うーむ、分かったが面白い話ではないぞ。

元々話しているが妾は300年前に産まれたのじゃ。

物心ついた時から1人じゃったから両親の事は知らぬ」


「僕は聞いてるけど視聴者さんは初めてだから僕もそのつもりで聞くね。

魔族の産まれ方って人間と変わらないの?」


「うむ、変わらないものが殆どじゃが一部は違うの。

生贄の儀式で誕生するもの、魔力が濃い場所で自然発生するものなんかもおるぞ」


・本当にポップするのか

・儀式こえーな

・僕はマオちゃんと普通のやり方希望

・おい、誰か警察を呼べ

・通報しました


「へ〜色んな産まれ方があるんだね。

マオは産まれてから1人って事はポップ方式?」


「分からぬが恐らく普通の産まれ方ではないかと思う。

産まれた時から住む場所があり、そこに生きていくために必要なものと知識を記した書があったからの。

妾はそこでずっと一人で生きつつ、己の力を高める修行を行っておった」


「なるほど〜そんなマオがどうやって魔王に選ばれたの?」


「元々、魔王とは魔族の中で最も力の強いものが自動的に選ばれるシステムなのじゃ。

魔王に選ばれたものは、腕にアザが現れるのじゃ」


「ああ、これだよね」


「こ、これ。つつくでないわ!」


「あはは、ごめんごめん」


・本日のてえてえ

・ありがとう、そしてありがとう

・安定安心のユウマオ


「まぁ、よい・・・それで魔王じゃがその時代に必ずいるわけではない。

ある程度の水準に到達して初めて選ばれるようじゃな。

これは魔族が強さ至上主義な所があり、反対するものを腕力でも魔力でもよいから強引に黙らせる必要があるためだそうじゃ」


「ふーん、それで前の魔王と勇者の伝承が数百年も前の話になってるんだ」


「そういう事じゃな。

そして魔王が産まれた時、その魔王が暴走した時の対抗措置として人間側に産まれるのが勇者なのじゃ。

つまり妾が魔王になった時にユウが産まれたという訳じゃな」


・勇者って魔王に対抗するシステムなのか

・よく出来てるな

・ユウちゃんとマオちゃんの意外な共通点


「へ〜。あれ?

でも、マオって別に暴走してなかったんじゃないの?

何で僕は魔王を倒せって言われたの?」


「それは人間側の王が欲にまみれた結果じゃな。

妾は魔王となってしまったからには仕方なく、無秩序だった魔族を1つにまとめ上げたのじゃ。

そうして豊かになった魔族の土地が魅力的に見えたのじゃろう。

そこで魔族に対抗できる勇者を利用して魔族を滅ぼし、その土地を自らが手に入れようと考えたのであろう。

恐らくじゃが、人間たちの王はこの計画で結託しており、ユウの国の王も己の打算と噛み合った故に勇者として扱ったのであろう。

なんとも胸糞の悪い話じゃよ」


・マジで人間側腐ってるな

・人間応援出来んわ

・その世界にチート転生したら王様全部やっちまう気がする


「なるほどね〜誤解があって戦いになっちゃったけど、いまはこうやって仲良く出来てるしまぁいいかな?

でも、そこまでの計画なら何で僕一人が安い装備で送り出されたんだろう?」


「勇者に関しては各地の王も半信半疑だったそうじゃな。

そこで勇者が本物ならば良し。

偽物ならば暴走した人間が無駄死にするだけということにするつもりだったのじゃろう。

そして各国からの支援もあったそうじゃが殆どをお主の国の王と取り巻きが着服してしまったようじゃの」


・腐ってやがる

・人間って本当に呆れると言葉が出ないもんだな

・ユウちゃんが可哀想すぎる

・俺たちはみんな味方だからな!


「うん、視聴者のみんなもありがとう!

僕は本当に気にしてないんだけど、そうやって心配してくれたり応援してくれたりするのって本当に嬉しいんだ。

この世界にやってきて良かったって思ってるよ」


「妾もじゃな。

ユウには本当に感謝しておる。

しかし、毎日妾たちの配信を見て応援してくれる人たちがいるというのが本当にありがたいことじゃと思うよ。

お主たちのお陰で人間も捨てたもんじゃないと思えたからのう」


・俺たちも2人が来てくれて良かった

・みんな2人のこと好きだよ

・これからも応援してる

・毎日見ます!


「おっと、結構長く話し込んじゃったね」


「まぁ、この辺りは複雑な部分もあるからのぅ」


「今日の配信はこのくらいにしておこうか」


「今日は空気が重くなる配信じゃったからのう。

明日は2人で楽しくゲームをする予定じゃ」


「チャンネル登録、高評価、通知ボタン良ければ押していってね。

あと#ユウマオ配信で呟いてくれる嬉しいな」


「今日もお付き合い頂きありがとうなのじゃ」


「それじゃ、せーの」


『おつかれ〜』


・おつです!

・おつかれさまでした!

・今日も楽しかったです!

・明日も見ます!

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