#田中家 〜TRPG回 7〜
「お疲れ様やで。
これでセッションは終わりやけどどやった?」
「楽しかったよ!
普段は剣でゴリゴリ押していくタイプの戦い方だったから弓と魔法で攻撃するって新鮮だった。
後ろからの不意打ちとかも初体験だったからドキドキしたよね」
・これはリアルの話か
・異世界の話だろうな
・不意打ち回避持ちの勇者か
「妾も新鮮じゃったな。
基本、部下達はワンパンで黙らせてきたから一撃で倒せない非力な存在になるというのは中々の体験じゃったな。
後にも先にも対等に戦えたのはユウくらいじゃったからな」
・これもリアルの話か
・初めて対等の相手が出来たと
・ある意味てぇてぇ
「私もまさか髭もじゃのおじさんになるとは思わなかったですね。
神の私が言うのも変ですが一生得られなかったかもしれない体験が出来たのは素晴らしいことでしたわ」
・たしかに
・女神様がドワーフになるのはなw
・TSでもこのパターンは無いわw
「みんなが其々に楽しんでいたみたいで良かったわ。
私も久しぶりにTRPGやれて楽しかったよ。
ただ、ダイス運が悪すぎたのだけ悔やまれるかなぁ」
「・・・あっ!?」
・どうした?
・ルーナちゃん??
・何かあった?
「ルーナ、どうしたのじゃ?」
「いえ、その・・・多分ユウとマオのお二人には女神の加護が付いていたかもと」
「うん?それがセッションに関係あるのか?」
「簡単に言うとRPGで言うところのパッシブスキルで様々な恩恵が授かれます。
その中には運の強化も・・・」
・おい!
・どうりで豪運すぎたわw
・あれ?これっていつから?
「それってある意味チートやん・・・えっ?
コメントにもあるけどいつから?」
「あ、最近ですよ。
初詣に行った後くらいにですかね。
里中社長に加護を与えたのでお二人にも与えておこうと」
「そうか、それなら・・・って新春麻雀大会の時には加護ついとるやないかい!!」
「ああ、道理でいつも以上に絶好調だと」
「そういうカラクリじゃったか。
一応聞いておくがその効果はルーナには?」
「私が与える側ですからね。
当然ありませんよ!!」
・草
・自滅やん
・これは酷いwww
「とりあえず切ってもらっていいかな?
これ証明できないけどチートと変わらないからね」
「そうじゃな、配信者たるもの公平にやらねばのう」
「あ、はい。
リーブ母さんの加護も切っておきますね」
「え?私にも付いてたん?」
「はい、田中家の3人は家族ということで」
「その割にはさっきのダイスめっちゃ悪かったけど」
「それは戦っている相手に私がいたからですね」
・なるほど
・そういうことね(分かってない)
・はいはい、完全に理解
「あ〜つまり、加護をもらっている相手と敵対しているから加護は働かないと」
「なるほど、道理じゃのう」
「なるほどな〜まぁ、私のも切ってくれて構わないよ。
自分の力を頼りに絵もVの世界も飛び込んだわけだし。
ただ、どうしようもなく落ちぶれたら助けてぇな」
「何言ってるの。
僕たち田中家って名前の家族なんだから一連托生でしょ」
「そうじゃよ。
妾たちの誰かが落ちぶれそうなら周りが支える。
そうやって一丸になって頑張るのが家族じゃろ」
「そうですよ。
それにどうしようも無くなったら女神パワー全開です!」
・てぇてぇ
・家族愛てぇてぇ
・いい話だなぁ
「みんなありがとうな。
話が綺麗にまとまった所で今日は終わろうか」
「そうだね〜リスナーのみんなも長い時間お疲れ様!」
「長時間付き合ってくれて感謝じゃ」
「リスナーの皆様に感謝の祈りを」
「それじゃ、せーの」
『おつかれー』
・おつかれー
・おつかれー
・おつかれー