#田中家 〜TRPG回 5〜
2022/06/22 誤字報告受け付けました。
いつもありがとうございます。
GM「君達が村の東側に向かうと、正に偵察に来ていたゴブリン3匹が村の敷地内に入ってくるところであった。
ゴブリンは家畜の飼われているエリアに向かおうとしており君達にはまだ気づいていない」
「僕の弓なら先制できるかな?」
GM「もちろん。
それなら弓で攻撃するというロールプレイを挟んでダイス振ってくれな。
TRPGはロールプレイを楽しむゲームだからそれを忘れたらあかんで」
エルフ「私が弓を撃って崩しますので2人は速度を落とさずに突っ込んでください。
ダイスロール・・・成功」
GM「不意打ち扱いだから回避は・・・無しでええやろ。
ダメージロールいってええで」
エルフ「ダメージロールは・・・8点ですね」
GM「ほい、じゃあ一番最後尾にいたゴブリンが声も出さずに絶命する。
お陰で前の2匹はまだ自体事態に気づいてないようだ。
2匹は家畜の鶏を見つけて捕まえようとする。
・・・こいつらドワーフより足が遅いのか。
それなら攫われる前に駆けつけれたということで、最初のターンは不意打ち扱いでいいぞ」
グラス「今度こそ・・・成功!」
GM「そのままダメージダイスロールどうぞ」
グラス「唸れ、僕のナイフ捌き・・・6点」
GM「そのダメージなら死んだわ。
ドワーフ「次はわしの番じゃな・・・成功!」
GM「両手剣の補正値で既に死んでるんだよなぁ。
君達は非常に素晴らしい手際でゴブリンの偵察隊を排除した。
家畜には全く被害が無いようだ。
家畜の主人が君達にお礼を言いたいようだ」
主人「冒険者様、ありがとうございます。
お礼にこれを持って行ってください」
GM「主人から渡されたのは魔晶石6点だ。
このアイテムはMPを使って魔法を唱える時に、MPの代わりとして扱うことが出来る」
エルフ「ありがたく使わせて頂きます。
私とドワーフで半分ずつに分けましょう」
グラス「僕は関係ないからね。
それよりどうする?
偵察が戻らないとなると巣穴の警戒を強めるんじゃないかな?」
ドワーフ「つまり、今から強襲をかけるか?
それとも一旦引いてお互いに万全の準備を整えるかということかの」
エルフ「私は商人のおかげで準備はかなり出来ていると思っているので攻撃を仕掛けた方が良いかと」
ドワーフ「ワシも賛成じゃな」
グラス「僕も賛成だよ」
GM「それじゃ、今からゴブリンの巣穴に行くということやね。
村人の案内で巣穴の近くまで移動する。
案内された場所は洞穴になっており中は暗い。
松明を持たねば中は見えないだろう。
松明を持つものは片手が塞がるので注意するように」
エルフ「私が持ちましょう。
この狭い洞穴では弓も使いづらいですからね。
その代わり松明の炎から火の精霊の力を借りて魔法が使えますので一番問題がないでしょう」
グラス「戦闘先頭は僕が務めるよ。
ドワーフは殿を頼むね」
ドワーフ「任せておけ。
誰も近づかせんわい」
GM「中に入ると狭い一本道になっている。
どんな風に歩くかい?」
グラス「もちろん天井、壁、床に気をつけながら歩くよ。
罠が一番怖いからね」
GM「そこまで気をつけてるならダイス無しでいいだろう。
地面を注意深く見てみると緑の生い茂ったゾーンがあった。
君達が試しに突いてみると落とし穴だということがわかった。
他にも同じような場所があったので落とし穴を発動させながら進む。
一定の距離歩くとちょっとした広間に出た」