#田中家 〜TRPG回 3〜
GM「南の村に行くには街道を通って行く必要がある。
君達が街の南門から外に出ようとすると、ロバに荷物を運ばせている男が話しかけてきた」
旅商人「突然すいません。
見たところ御三方は冒険者で南に行こうとしている様子。
私は南の村に行商に行く予定の商人なのですが、宜しければ道中をご一緒させては頂けませんか?
もちろんお礼はさせていただきます」
GM「街道とはいえ魔物が出ることもあれば盗賊が出ることもある。
その時のリスクをなるべく減らす為に声をかけてきたのだろう。
彼の提案を受けると村に着くのが遅くはなるが報酬が手に入る。
更に村に行商人がいる状態なら必要な物があったときに調達することも容易になるかもしれない。
君達はどう返事をする?」
・要は護衛ってことか
・時間を取るか、報酬を取るかの二択ってこと?
・むしろ初心者救済だろうな
・どういうこと?
・報酬としてゴブリンの巣穴を探索するのに優位なアイテム貰える可能性が高いってこと
・なるほど
「僕は別に受けて良いと思うよ」
「妾も構わぬぞ」
「困っている人々に手を差し伸べるのは女神の責務ですからね。
受けましょう」
GM「3人が了承したことで、商人とロバを加えて南の村に向かう。
天気は快晴であり、ロバの歩に合わせてのんびり歩くには最高のシチュエーションだ」
旅商人「なるほど、南の村にゴブリンの巣穴が。
幸い、木材なども大量に用意しておりますので村のバリゲードを作るなどお役に立てそうですね」
ドワーフ「なるほど、村の防衛にも資材は必要じゃからな」
グラス「村は守りを固められていいし、商人さんは商品が売れてラッキーってわけだね」
エルフ「先ほど見させて頂きましたが良い木材ですな。
エルフのお墨付きをあげましょう」
旅商人「それはありがたい!
宣伝文句があるのと無いのとでは売れ方に大きく違いが出ますからね」
GM「こうして和気藹々と話していたがグラスランナーが手を広げて静止するように施し、2人は武器を構える。
どうやら前から腹を空かせた野犬が三匹やってきているようだ」
グラス「野良犬が三匹こっちに向かっている。
非常に飢えているから見境なくなっているみたいだね」
ドワーフ「運動にもならぬがとりあえず倒してしまうかのう」
・チュートリアル
・なるほど
・行商人出した理由の一つがこれか
エルフ「私の弓で先制攻撃は出来ますか?」
GM「その質問には私が答えよう。
近く前に発見できたのでまだ距離があり、1ターン目は遠距離攻撃のみ可能。
2ターン目で接近されるよ」
エルフ「ならば私から参りましょう。
野犬の一匹に弓矢で攻撃しますわ」
GM「なら、最初に命中ロールでダイスを振ってくれ。
次に攻撃に成功したらこちらが回避ロールを行う。
その回避に失敗したらダメージロールだ」
「命中ロールは・・・成功!」
GM「回避ロールは失敗だな」
「次はダメージロールは・・・えっと、ダイスと補正値で8点!」
GM「そんなもん犬が耐えられるわけないわな。
犬が一匹死んで二匹が接近してくるぞ。
で、敏捷順だからグラス、エルフ、犬、犬、ドワーフだな」
・流石の鈍足ドワーフ
・グラスランナーが早いのは当然か
・わんわんおは意地を見せれるか
・次回、野犬 死す!!
「ならば妾じゃが攻撃は失敗じゃな」
GM「グラスランナーの一撃はかわすまでもなく何もない空間を斬った。
次はエルフ」
「弓で攻撃、命中成功」
GM「回避ロール、失敗」
「ダメージは6点」
GM「はい、見事に脳天に突き刺さって絶命。
次は残った犬がドワーフに攻撃。
噛みつき、成功」
・ユウちゃんは流石だな
・エースだわ
「回避失敗してしまいました」
GM「ダメージは補正値ないのか・・・ダイスが2だから2点!!」
「これは防具の防御力分軽減されるのですよね?」
GM「そうだよ。
ドワーフは金属鎧だし通らんわな。
0点ダメージ」
・かてえ
・まぁ、犬の牙が通る鎧って何だよって話だよな
「最後は私の攻撃ですわね。
この剣のサビにしてあげましょう。
攻撃成功!!」
GM「回避失敗。
ダメージロール振るまでもなく補正値で死亡だな。
戦闘終了」
・勝利!!
・初勝利!!
・チュートリアル終了
GM「商人は君達に感謝の言葉をかけ、君達は旅を再開した。
道中は他にトラブルもなく村に到着してこのシーンは終了だな」
「初めての戦闘は楽だと分かってても、いざサイコロ振ると緊張するね」
「そうじゃの。
とりあえず飲み物取ってくるので皆もどうじゃ?」
「お願いしますわ」
「俺の分も頼むわ。
GMは喋ることが多い分だけ喉が乾く」
・先生おつかれさま
・やっぱGMは大変だな
・頑張れ、リーブママ