表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100円から始める異世界グループ経営  作者: ゆーぽん
第1章
33/36

第32話

更新遅くなって申し訳ありません。

お詫びに一挙に3話投稿いたします。

これからもこの作品を応援よろしくお願いいたします。

食材の搬入を手伝って、それが終わった後は、クロムに回してもらった仕事の整理と、洗濯、食洗機の為にとっていたアポを確認する。


今日アポを取っていたのは、王都一と言われるソーマ国立病院から、国立薬院などといった、医療関係。実は事前の話し合いもしていていたのだが、なかなかの好感触で、特に洗濯機に関してはかなり期待できそうだった。さらに国立病院と国立薬院に関しては国立だけあって、性能によっては王都以外の支部にもすぐ配備したいと、かなりの量を受注してくれると言ってくれていた。


まぁ、なので言ってしまえば、今日は行って、うちの商品の凄さを味わってもらって、大口契約を結ぶという営業にとっては最高のシュチュを楽しむ、、、はずだった。


いや、正確に楽しんだ事は楽しんだんだのだが、予想外のことが起きた。


国立薬院も含め、粗方まわり終わり、残す国立病院にいった時だった。ご丁寧にも院長が対応してくれるというので、コネを作るをチャンスと意気込んでいたのだが、応接室かと思われる部屋に入るとそこには二人の男が。


椅子に腰掛けていた男が立ち上がって自己紹介する。

「どうも、よくいらしてくれました。院長を務めます、エドワード・ゲンナーです。洗濯機、楽しみにしていました。どうぞかけてください」


「こちらこそお時間をとっていただいて、どうもありがとうございます。佐々木商会の佐々木景です」


握手をし、促されるままに椅子に座ろうとするが、もう一人立っている男が何も言ってこないのが気になり

「失礼ですが、そちらの方は?」

と聞いた。


「!?」

俺のその言葉に院長、その男共にひどく驚いたのだ。


「彼が見えるのですか?いえ、彼は、宮廷魔導調査団の人間で、私から、洗濯機、食洗機の話を王宮に報告したところ、一度実物を見たいと、彼がきたという事なのです。その、申し訳ありません」

そんなに謝る事もないのに。紹介が遅れただけで大袈裟だな。


「佐々木様、院長に非はないのです。私達はソーマ王国に利または害をもたらすものを秘密裏に調査することが仕事。姿秘匿の魔法も義務でかけなければならないのです。大変な失礼をどうかお許してください」

なるほど、そう言うことか。

しかし、おい、驚きだな。

何がって?姿秘匿の魔法?

確かに便利そうだ。メゴールが帰ってきたら俺も覚えよう。


が、そんなことじゃない。

俺はこの宮廷魔導調査団と名乗る男の声に聞き覚えがあるんだ。

それもちょうど昨日の夜だ。

フード。お前だよ。

まさかこんな早く再開するとはな。


はは。いいこと思いついた。

俺は、満面の笑顔を浮かべて、フードに近づき、

「いやいや、気にしないでください。ありがたいことですし、うちの商品に興味を持ってくださったわけですからね。それに僕には最初から見えてましたし」

そう言って片手を差し出す。


院長はさっきの握手の時点でのぞいたが、完全な白オーラの普通の医者だった。

けど、お前は違うよなぁ。フード。お前はクリフトと同じだろ?


フードは俺にジッと目を向ける。


そうだ、フード、俺は心眼を持っている。メゴールは国に一人いるかいないかで知名度自体はそこまで高くないと言っていたが、クリフトの上官のお前ならわかるよな。少なくとも、秘匿魔法を難なく破ったんだ。お前からしたら俺は危険極まりない存在だよな。心眼の条件を満たすような事をしたくないはずだ。


そう、俺に触れればお前の素性は俺に晒される。

が、この状況で握手を断れば院長に疑われるもんなぁ。


ま、本当はこんな事をしなくても正体を知ってるんだが、クリフトから崩すより、その上官に確実に正体がバレたと認識させた上で”お願い”した方がより効率的だもんな。


悪いな。昨日までの甘々な俺とはもう違うんだ。


フードが観念したのか握手に応じたところで、

「今夜7時、昨日と同じ教会で」

と耳元で囁く


一瞬驚くそぶりを見せるが俺だけに分かるよう小さく頷くと、そのまま席に着いた。


その後は予定通り話が進み、後から全国用の発注もまとめた契約書をうちの本拠地に届けてくれるという事で話がまとまった。


病院から外に出ると、太陽が高い。

もう昼か。ガンゾお昼ご飯用意してくれてるかな?


この午前中だけで、この手付け金半分くらいは稼いだんじゃないか?今日はご飯がとびきり美味しく食べれるな。


いやぁ、佐々木グループほど大きくなると自分が営業で出向くなんてほとんどなかったから新鮮だな。最初の頃は総帥とは言っても15歳、新米も新米でグループにも味方が少なかったから自分が先頭に立つ事が多かったけど、最後の方なんて、交渉が得意な副総帥にほぼ丸投げしてたもんな。まぁ、そういう人材を自分で発掘して、丸投げする為に副総裁にしたわけだけど。


少し地球と残してきた部下やグループのことを思いながら、本拠地へ向かって歩いていると、横の細い路地で何かが動いたのに気づく。

建物で影になっていて、昼間なのに薄暗い。


フードが何か行動を起こしたかと思い、警戒しつつ見ると、そこには7、8歳くらいに思える小さな子供がいた。


周りを見るが、親は見当たらない。しかもよく見るときている服が相当汚れていて、どことなくあの王女を思い出させる。

孤児か。



すると、その子がナイフを取り出す

「殺されたくなかったら、お金を置いていって!」

そう叫ばれるが、、、どうしようか。お金を置いていくのは簡単だ、銀貨でも相当満足するだろう。しかし、それをしたら、この子はお金がなくなればまたそれをする。

奴隷なんてのがまかり通る世界だしな。相手が相手ならこの子の身も心配だ。


どうしてもあの王女がちらつく。

…..連れて、帰るか。

「お金は真っ当に働いた人だけがもらえるものだから、今の君にはあげられない。その代わり、うちで働きなさい。そうすれば働いた分だけ、ご飯もお金もあげよう」

俺はできるだけ優しく言う。


「嘘だ!私のパパとママも一生懸命働いていたのに、お金はもらえないで、王様に連れて行かれちゃったんだ!みんなみんな嘘つきだ!」

ゲーデルに連れて行かれた?借金でもしていたということか?

国からか?それはおかしいな。

この国で金貸しといえば


「まて、どういう」

俺が事情を聞こうとした瞬間、パニック気味になった少女がナイフを俺に振りかざした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ