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100円から始める異世界グループ経営  作者: ゆーぽん
第1章
26/36

第25話

第24話、レストランのキャパについての部分を100名近くから200名に変更しました。

「今、5000人すべて、と仰いましたか?

いえ、私もこのような仕事をしておりますのでお客様に対しての余計な詮索は致しませんが、5000人全てとなりますと相当な値段になりますし、そもそも王都にいないのがほとんどなので取り寄せるのも時間がかかりますよ」


よかった。客に余計な詮索をしないか。腐ってもプロだな。裏で探られる可能性もなくはないが、そこまで怪しまれている雰囲気でもない。特に目立ったことをしなければ今のところは問題ないだろう。


しかし、問題なのは値段だ。今の所手元にあって自由に使えるお金は白金貨5枚程度。事前にチェックした情報通りなら、奴隷の値段相場は1.5金貨。単純計算でも75白金貨。しかしこれは特殊技能などのない一般奴隷の値段だ。能力や容姿によってそれは上下してくるだろう。かなり珍しい例だが一人6白金貨や逆に5銀貨と言う値段の人間も過去にはいたと聞く。


「ええ。5000人全てです。取り寄せる時間はそこまで気にしません。早急に全員必要という訳でもないので、王都にいる人間のうち接客ができる数十名だけ今日頂いて、王都の他の人間はまた明日にでも。王都以外の人間に関してはこちらに着き次第で構いません。ただその代わりに、と言っては何ですが支払いも少し待っていただきたい」


支払いはさすがに待ってもらえるだろうが、早急に大量に稼ぐ手段を考えなければまずいな。


「ふむ。わかりました。支払いを待つのはもちろん構いません。相当な金額になりますのでなかなかすぐ用意は難しいでしょうし。しかし、王都全員分の金額は手付け金としていただきます」


「それで構いません。それと、とりあえず王都の535名分のリストをもらえますか」


「ええ。すぐお持ちします。ついでに値段の計算もいたしますので少々ここでお待ちください」


そう言うと再びマクベスは部屋を出てゆき、部屋には俺とマクベスが連れてきた8人の奴隷が残される。

沈黙の時が流れるが、奴隷というだけあって喋ろうとはしない。サキアの元王宮仕えという人はさすがに気になっているはずなんだが。いきなり目の前で知らない謎の男がサキア人5000人を全員買うと言い出した訳だしな。


まあこちらから声をかけるしかないか。

「さて。この中で誰がサキア出身なのかな?」

俺がそう言うと右端にいた8人の中でも一番小柄な子が手をあげる。マクベスが言っていた通り、8人全員が美人なのだが、この子だけは可愛いという表現のが正しいだろう、恐らく年も俺と変わらないくらいだ。


正直もうサキア以外の人間にもう用はないので、他の7人に部屋から出るよう促す。

そして全員が出て行くと、今度はその少女の方から話しかけてきた。

「あ、あの、サキア人だけをそれも5000人も、どうしてですか?」


声は震えていた。なんというか怯えられいるのだろうな。まあそれは怪しむ気持ちは分からんでもないけど。

とにかく話も聞きたいしまずは誤解を解くか。


「大丈夫。決してサキア人を悪いようにはしない。また後で詳しく説明するが、俺達はサキア人の全開放を目指している。王宮勤めだったのならガンゾっていう料理人、わかるか?」


「ガンゾ宮廷料理長のことでしょうか?私は王宮でメイドとして働いていたので、もちろん知っています。というか国では天才として大変有名なお方でした。とてもお優しい方で私も王宮にいた頃は大変お世話になりました。まさか生きておられるのですか?」

部下を褒めらると素直に嬉しいな。しかし天才か。まああの腕前ならそう呼ばれても不思議じゃないが、国民的に知られるほどだったとは。しかし、なら話は早いな。


「ガンゾは生きている。そして今は俺や仲間と共にサキア人のために働いているんだ。5000人を買ったのはサキア人の開放が目的だから」


「ほ、本当ですか!すごい!私もうこのまま奴隷として死ぬまで生きていくんだと諦めてました」

ガンゾの名前を聞いて俺の話を信じてくれたのか、さっきとはうって変わって元気な声でそう言う。


「ああ。ただ開放すると言ってもサキア人を全員開放するまではうちの商会で働いてもらうことになる。すまないな」


「構いません!というか、感謝してもしきれないくらいです。そもそも奴隷として買われたら普通は一生開放されることなんてないんですから」


「ありがとう。恐らくだが、明日からはガンゾの店のウエイターとして働いてもらうことになる。頼んだぞ。それとお互い名前をまだ知らなかったな。俺は佐々木景。商会のオーナーだ」


「シーナ・ザビットです!よろしくお願いします!」

ザビット、ラビットと語感似てるな。うさぎの亜人だったりしてな。

まあ、わざわざ聞くこともないか。信頼している人間の前では亜人は真の姿を現すとガンゾも言っていたし、恐らくはこれで彼女の信頼は得られた、もし彼女が亜人ならちょっとしたら見る機会もくるだろうし。

それと今日連れて帰る他の人間にはガンゾのいる場で話をするか。そっちのが話が早いだろ。さすがに怪しまれながら働かせたくはないし。


シーナと話し終わってそんな事を考えていると、1分も経たずにマクベスが戻ってきた。

その手には王都組535名のリストと思われる紙とそろばん。


なるほど。値段交渉をすることは織り込み済みということか。

さすが黒級。この世界最高峰の商人だけはある。


が、俺も負けるわけにはいかないんだ。日本の最高峰を見せてやるよ。

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