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100円から始める異世界グループ経営  作者: ゆーぽん
第1章
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第12話

賢者もいるし、転移魔法や移動魔法で楽に王都へっていう展開を若干期待していたのだが、世の中そう美味い話もないもので。


転移魔法は半径三メートル圏内程度に移動できる程度のものしかない上に自分以外を移動させる事は出来ないらしい。長距離移動覚えたかったんだが。残念だ。


まぁしかし、その分メゴールからいろんな魔法、知識を教えてもらえる時間を手に入れられたと考えれば損でもないか。賢者の森から王都まで距離にして430キロ。馬車は中継場があるらしいから次の街に着けば、乗れるらしいが、少なくとも40キロは歩かなければならない。

正直つらい。

肉体労働苦手だって言ってんじゃん。

日本だったら移動はもちろん車だし、運転手付きだったんだぞ..

というか、次の街についても馬車に乗るのにお金いるよな。俺持ってんのなぜかこっちの世界に来た時にあった100円だけだし、やばいんじゃないか?まさか430キロ歩くなんて事にならないよな。食料はメゴールが

「備蓄を持って行くので安心してください」とか言っていたので任せてある。ただ荷物全然ないんだよな。ちょっと心配。年だし。


「メゴール、お金持ってる?あと、食料も本当に大丈夫なのか?」


「森暮らしが長かったもので、手持ちはせいぜい銀貨10枚程度でしょうか。しかし王都までの馬車代には十分でしょう。食料に関してはちゃんと空間魔法に収納してございます」


銀貨か。そういえば、通貨の体制も聞いてなかったな。それに、空間魔法。金の匂いがする。是非後で教えてもらおう。


「この国の通貨の体制ってどうなってるんだ?だいたいの物価も教えてもらえると助かる」


「そうですね、ソーマ王国、サンドリア神国を含めた大陸7大国は、主に共通の、白金貨、金貨、銀貨、銅貨、青銅貨を使用しています。青銅貨を除いてそれぞれが百枚ずつで一つ上の硬貨と同じ価値になります。青銅貨のみ10枚で銅貨と同じになります。が、白金貨は主に国家間の取引か、相当な規模な取引でない限りは使用しませんのであまり見る事はないでしょう。物価は、だいたい、1銅貨で普通の白パン一つといったところでしょうか」


なるほど。だいたい100円が銅貨一枚って認識でいいかな。すると、白金貨は一億、金貨も百万か。日本の感覚からすると金貨もなかなか高いな。


「それにしても景様、失礼を承知でお聞きしますが、私ですら知らない科学といった学問の概念を知っていたり、10万語を一度に覚える記憶力をお持ちでありながら、なぜ、一般常識とも言える通貨体制をご存知ないのでしょう」


あ、そういえば、流れでここまで来てしまったけど、ガンゾに日本から来た最初言っただけで、異世界から来たということを言い忘れていた。


「メゴール殿、それが景様は、遠い異国の出身。その国で巨大な組織の長を務めていた所を盗賊に攫われ、目を覚ますと賢者の森だったそうなのです」


そういえばガンゾにはそういう風に言ったんだった。まぁあながち間違ってないけど。

というか普通に異世界から来たんです。とか言っても信じてもらえない可能性はあるな。俺だったら信じない。

しかし、メゴールならもしかすると日本への帰り方を知っているかもしれない。やはりいうべきか。

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