強行で恐慌な旅路
遅くなりました!
用事があってなかなか><
ごめんなさい!読んでいただきありがとうございます!
応援お願いいたします><
ザザに到着した僕ら・・・どこかって?・・・東から3番目まで一気に来ましたよ。
「ああ~着いた?」
「ええ~つきましたよ~」
「エナねぇ~言葉が変だよ~」
「お互い様~」
くすくす・・・・。どの人、小さい子まであきれた声で笑っている。
ゆれに揺られて、現在、南の幹の東、ザザに到着これでやっとやすめる。
ラサ・コザ・スザ・キリサ・カーザ経由してザザにて終了。明日は次ぎの、メリザ、東から二番目そしてラザーラ、ミキの東の果てへ強行予定だ。
ふらふらと最後に乗合馬車を降りる。
事の発端はラサまで戻る。
こうなったのも全てはラサでのルミエナ氏の勢いだから。まさに強行で恐慌。
他の乗客はさすがに、一日で二つの村が最長だけど、僕らは違った。
かあ様に恐れをなしたルミエナさんは、クエストの完了報告だけでなく、馬車の手配をしていたのだ。
ラサにて、「とにかく急いで横断しましょう!これ以上はまずいです!」
これ以上といってもまだ、第二回目の旅なのに?と待ったをかける僕を無視して手を引っ張り、すっかりお待ちの行商乗り合い馬車。そこまでは手際のよさにすごく感動してありがとうと伝え、楽しい楽しいたびの始まり。僕らは乗り合いの人と話ながら・・・と綴られるほのぼのとした旅だとおもってたんだけど。ここで気づけばよかった。
僕が楽しく景色や周りの方と話している間、ルミエナさんが、息を殺して力を貯めていたことに。
夕刻スザで降りる人を見送ったあと、さぁどんなところかなぁ~と景色を見まわす僕を、覚えましたか!と声を荒げるルミエナさん・・・。
ちょっとびっくりしてしまった。
「あんたらか、いいのか急いでもらって?」
「いいのです!」
完全に置いてけぼりを食らい???。
何がなにやら分からないまま、馬屋の前には立派な二頭の馬。馬には小包が掛けられていた。
「馬、個人の予約、クエスト全て調べておき、時間にあうものを手配しました!」
そこからカーザまで夜通し強行・・・そして着いたらすぐ、カーザからザザへの乗合馬車に。
ここで終わりと思っていた。
うつらうつらしている僕。
ぱっかぱっか・・・そう、今僕は朦朧としながら馬上にて回想中。
カーザについてからですか?はい、すぐ馬に乗りました。
クエストはどうしたのか?しましたし、してますよ・・・。小包ですよ。
お手紙の急便として・・・。夜までにメリザへ。
カーザから馬車にてザザに行って、それから馬で夜までつかないといけません。へとへとの状態で揺ら揺らふらふらの睡眠をとったから疲れているんです。
ザザについて僕らは・・・
「ご苦労さん」だ・・・。
何がって・・・労をねぎらって?と顔を上げました。やっと帰って寝れると。でも・・・って目の前にはお荷物とご立派なお馬さん・・・。
「さぁ、お願いね!」
「はい!・・い・・・」」
僕とルミエナさんのテンションは真逆です。
「そんなんで大丈夫なの?」
「も、もちろん!」
「僕、お金に困ってるの?」
「ごめんなさいね、どうしても届けて欲しくて」
そして現在、森の一本道。景色?知ってます?夜は暗いんですよ?
感想?まっくらですよ・・・まっくら。あ、まぶた閉じてた・・。
すみません、やさぐれて・・・。
ぱっかぱっか・・・走るよ、おうまさーん。
「次ぎは予定の最後の村だ!馬が道を知っている!預けるようにとはいいましたが!それでは落馬する!」
「はいぃ~」
「しゃっきり!!」
ルミエナ氏、許すマジ・・・。いま、叫びたいけど、抵抗はしない。この方、馬に乗ったら性格変わるみたいです。はっ!はっ!と駆けていくルミエナさんはルミエナ氏でルミエナ様で・・・どれでもいいですが、張り切っておられます。いや、漲っておられます。
さっきの疲れはどこへ。
「サーチ!」「リザクション!」「スキル!梟目風気」
「さーち」「りざくしょん」「すきるしゅうもくふうき」
「梟目風気ではなく梟目風気です!一字の違いだが、どれも先が長いぞ、気合を入れて!真面目に!」
「ふぁーい」
「ではもう一度!もっと飛ばしながら!」
「・・・・ねむい・・・」
こんな調子で、スキルの練習も兼ねています。
サーチは探知魔法、リザクションは疲労回復、梟目風気はスキルで夜目と勘が向上するものです。
言葉を言っただけで習得するのかって?するわけないじゃないですか・・・
いえ、すみません。します。極限の状態で訓練や意識をすると、習得が可能な場合があります。でも・・・・・・・・
パン!!
「はっわ!!!」
僕の耳元で弾けるような音・・・許すマジ、ルミエナ氏・・・。
「鼓っ葉!何度でも起こす!頑張るんだ!そんなことでは死ぬぞ」
・・・・鼓っ葉。葉を風魔法で破裂させたような音を出す魔法だそうで、威嚇、牽制、奇襲にも使えるそうです・・・。僕はこれを
「・・・・鼓っ葉!」
「おおっと!」
習得しました。
「なぜそれを今するの!私はおきている!まったく!皆同じことから覚えて・・・どういう仕組みだ」
そりゃそうだ・・イライラする・・・。
一矢報いたい、そう思えば集中が高まるというもの。
はぁ・・眠たいかとって休めない。3時間で帰らないと20時を回る。20時までに帰らないとかあ様が今度は・・・。あ、少し目がさめた。
「なんとしてもなんとしても!!19時までにはつきますよ!」
「20時まででいいから!」
「馬鹿を言わないで下さい!何のために大枚はたいていい馬を調達したと思っているんです!」
「いくらしたの!?」
「銀2枚ですよ!」
「そ、それって・・・一人やないよね?」
「二人で4銀貨!」
「赤字じゃない!!」
「これでも安いんですよ!半分は依頼料金からひいているんだ!」
「・・・・・・・」
「さすが駿馬!いけぇー!どんどんいけぇ!」
やだ・・・この人・・・。
僕らがラサからクエストで稼いだお金は最初の速達代で二人で銀貨1枚、このクエストで一人2枚足して、つまり1銀貨と2銀貨計3枚の銀貨・・・。
乗合馬車もただじゃ・・・考えなくても赤字だ・・・。ぱぁだよ・・・。ルミエナさんのあほ・・・脳たりん、脳筋、びっち、ショタ・・・舞さんが良く使う言葉を連呼しつつ、夜は更けていく。
「ここは使いますよ!しっかり捕まって!」
「ん?」
「ブーストホース!」
ひひぃーんと逞しい声を上げるお馬さん!
「あわぁあああああああ」
「新しく覚えるべし!さぁあ!ここからは一直線だぁああ!!あはははははは!いい!馬はとてもいいぃ!」
許すマジ・・・ゆるすまじ・・・この恨み・・・はらさでおくべきか・・・
到着したあと、僕はあまり覚えていませんが・・・
こんな会話があったような・・・
「はい、報酬、思った以上に早くて助かりました」
「いえいえ・・・では」
「えなねぇ・・・・」
「疲れた・・・久しぶりに馬に乗って興奮したからか。まだまだ未熟」
「えなねぇ」
「えっと。僕にはポイントを上乗せしちゃうわね」
「ありがとうお姉さん」
「きゃぁ、可愛い」
「そんなに甘えていけない!はした・・・「えなねぇ」」
「な、なんで、んだ?」
「お・は・な・しがあります」
「そ、それより腹が減ったな!そういえば何も食べていない!」
「果物をなげつけてくれてアリガトウゴザイマシタ」
途中でぶつけるように渡してきた食べ物。いや、嫌がらせは忘れません。
「うっあ、あれはちゃんとつかめないほうが悪いで、ですぞ・・・」
「えなねぇ・・財布だして」
「あ、ああ!ちゃんと入れないとナ!二人の預金!すこしへったがわたしのをいれておきましたので・・・」
「・・・・じゃ、御留守番宜しく」
「え!?・・・」
「部屋はここみたいですよ?」
「え!?ここは馬小屋・・ま、まさか置いていくつもりでは!!!」
「なに、たった一晩ですよ。えなねぇ」
「ご、ご飯は!? 寝床もこれでは!」
ぽいっと取ってあげておいた、僕の顔で半分つぶれたそれをわたしてあげた。
「木の実・・つぶれて、り、リエン様。た、確かに少しだけ調子に乗りました!で、ですが無事に着いたのは確か!ももう・・・明日にはミキの最も東!ラザーラ!ラザーラですよ!」
「お疲れ様でした。じゃあ、復唱してみましょう。僕は覚えれましたよ。スキル」
「そ、それはあんまりです!!そんな固有魔法いつまで連呼しても!それにそれにぉ!!!」
「スキル、転移♪」
「おまちぃわををぉん」
知るかと、転移を強行。
「ふふふ、ふふふふ・・・」
「リ、リエンちゃん、おかえり・・・大丈夫?」
「え、ええ・・・おやすみなさいませ。かあ様」
「きゃ!えう、ルミエナは!?」
「かあ様、ルミエナ氏はお仕置きしています。僕を暖かい寝床へ。とにかくねどこへ・・・一緒でもいいですから」
「そう!!く、クリーン!」
「あの・・・・ご夕食は?」
「あなたたちで好きにして!ごめんなさいね!!」
「「「「・・・・・」」」」」
「いい仕事よ、ルミエナ!」
おやすみなさい・・・皆様?ってぼくは誰に言ってるんだろう。
だめだ・・頭が働かない。お許しを・・
ありがとうございます!




