表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/61

クエスト2 お守り

風ひきましたが、お約束どおり今日中に出せました。

というより、風邪ひいたのでお仕事やすみで逆にはやめに出せる程度にしあがりましたw

応援していただいている皆様、本当にありがとう!毎度毎度お礼を言うのはしつこいかもしれませんが!私的には本当に支えになってますので><少しずつですが、お気に入りも増え、ありがたいです、なによりの良薬でございまする( *゜ェ゜)*_ _))ペコ


「おまもりまだぁ~」

「もう夜なんだからわがまま言っちゃ駄目」

 夜も夜、もうすぐ22時くらいじゃないだろうか・・・なぜこうなった。

良い子は20時に寝ましょうよ・・・。

夕方から押し寄せてきたそれはお子様ずれの行列。

「ええ~だってぇ~」

「お利口にしておかないと駄目ですよ、無理言って作ってくださっているのだから」

『『そう思うなら帰ってくれ』』

これは僕とルミエナさんが初めてシンクロした想いだった。




時はさかのぼりお昼前。

到着したのは小さなお店。というよりは、家と併設してある小さな受付だ。

なんというか、日本のたばこやさん?に似ている。

場所的に町方同心のお役所と近く、ここを終えたら無事に馬車に乗って西を目指すことにした僕ら。

依頼内容は得意分野が活かせそうなもので昼前に到着。

結界の魔法を持つ僕がお守り補助・・・もらったも同然だ。

これは確実にポイントの利益が最高になると確信できる。めざせ100ポインツゥ!

収支は大切。少し見直したよルミエナさん。

 先ほどと違い、ルミエナさんもここでは失敗しまじと立ち直っている。

「お母さん!お客さんだ!」

「え!? 本当に!」

 店頭に立っていたのは僕らだけ。

お守りと書かれ一律3銅貨の商品を前に突っ立っていたらそうとしかみえない。

「ごめんなさい、お客ではなく補助者です」

「嗚呼・・・そうでしたか。どう思いますか?」

「???」

 どうしたんだ、なんだか表情が暗い。

「綺麗で可愛らしいじゃないか」

 おお、ルミエナさんがまともに返している。

ま、僕もそう思う。台もタバコやさんとちがって低くしてあるし、綺麗に箱に鎮座しているのは、可愛らしいお守り袋。

うん、可愛いと思う。

「全然売れないの!」

「そっかぁ・・・なんでだろうね」

 やや、やつれた奥さんに、元気がいい子供。5歳くらいだろうか。

エルフの性別はこの当たりの年齢じゃ見た目わかりにくい。

「僕?お手伝いしてたの?」

「うん!!」

 おお、男の子でいいようだ。勘だったけど、僕は女の子に間違えられるのが嫌だからね。経験勝ちだ。

「僕たちもお手伝いしにきたんだよ」

「ありがとうございます。詳しい話は中で」

「ふむ、可愛い。こちらなんてどうでしょう?」

「エナ姉さん・・・こっち・・・」

「・・・後で買うか・・」

 店頭には50種類はあるだろうか、お守りがずらりと綺麗に並んでいた。

作りも丁寧で、ブーブヒの形をした袋から、花、鳥、素朴な無印といろんなタイプのお守りがある。

 袋自体は安いものだけど見た目が暖かいいいものだと思う。

 中には世界樹の枯葉をつめているそうだ。

 旦那さんが交易関係の方で、シンラへ行ったたびに譲ってもらっているらしい。

家も便利がいいところにあり、石作りでいい家に見え、併設している店は、普段は旦那さんのお仕事関係の連絡所になっているらしい。

やつれているのはこれをせっせと作っているから?ってそんなことないか・・・

「どうかされました?大分、無理をしているようですが・・・お金にこまっているようにはみえないので」

「それは、はい。わたしがちょっと無理をしていまして」

「ママは夜なべして、はりきってはじめちゃって今は落ち込んで大変なの!!」

「これ・・・一夜ってことじゃないですよね?」

「一夜で作成したのですけど、その次の日にゆっくり休みましたから大丈夫です」

「・・?ならどうしてこれも一夜でとか?」

「いえ、3日ほどで。次の日に知り合いが着てくれて、広めてくれては大量に売れたんです。すごく嬉しくてまた一夜で作ろうとしたら、この子が心配してくれて。ここにあるのは4日かけて作りました。ですが・・・五日目からさっぱり売れなくなって、皆さん気を遣って買ってくれたんだなぁと」

「ん? おかしい?依頼はこの作成の補助じゃなかったか?」

「はい、この村で売れないなら、交易用にと。値段をそのままなら売れるだろうと旦那が。でもそれなら数はもう少し増やしておきたいので。ですが・・」

「パパは反対するの!」

 フンスと憤る茶髪の子供。可愛い。

「趣味は趣味として、お前はいるだけで十分。役に立っていると・・・まぁあの人らしい心配の仕方ですけど、わたし嬉しかったんです。ただの連絡係から手作りを造ってあんなに喜んでもらえて。それに生産職スキルもありますからこれからこの村で売れるって信じてまして」

「交易としてしか売れないなど、見る目がないのではないか!可愛らしいじゃないか!」

「パパを馬鹿にするな!・・・?でもママにはありがとう!」

「お、おお・・・可愛いなぁ」

「お守りだからじゃないですか?」

「え?」

「お守りのどこが悪いの?」

 ぐすんと泣きそうになる子供に焦りつつ説明する。

まず、お守りは消耗品じゃない。ある程度売れたらそんなに売れるものじゃないと思うこと。そして効果的にはどうかと。魔法が付与されているお守りなどなら別だけど、これはそんな感じはしない。

 つまりお土産感覚でできたものではないかと。エルフとしては世界樹は特別だから一人一個は持っておきたけども、それで万が一があったら逆に恐縮と考える人もいる蚊も知れないと。

「そ、そうですね・・・そこまで考えていませんでした、では交易にして、売れるまでの間は気長に勝負するしかないですね」

「そうですね。それにこれだけのことができたら、ちがうお土産もいいと思いますよ」

「考えてみます!」

 おお・・商才もあるようだと感心するルミエナさん。

ちょっとは一緒に考えて欲しい。

「交易となると何か特徴か宣伝が足りないのかな?・・・世界樹の葉は売り文句になりそうですけど?旦那さんの心配していることとかが分からないですね」

「ある程度はいいだろうけど、でもあまり、謳うと詐欺になってしまうと。かといって名前を変えるのはこの子が反対して」

「だって、もうおばちゃんたちにも、友達にもそういって渡したもん」

「・・・・困ってしまって。もちろんこのまま数を増やして交易にまわすのもありですけど、ポイントを高くしたのいいアイデアを一緒に考えられたらと。それに私は、できればやっぱり、手渡しで喜んでもらえたら。」

「・・・・可愛そうなの。どうにかしたいの」

 お母さんに抱きついて慰めるその姿、そしてお守りをにぎにぎしている奥さん。

良かったですね。ここに結界魔法に関しては超得意な人がいますよ。

「ふふふ・・・僕の出番ですね」

「り・・・る、ルイン。まさか・・・」

 これは僕に与えられた天職!

「いや、これを見越してだよね?姉さん」

「いや、そうだけど!ほどほどにね!これは本とにお願い!」

 僕とルミエナさんのやり取りを見てぽかんとする二人。

僕は指を一本立てる。

「奥様、ぼっちゃん、僕はそのお守りを作ってくれたあなたたちにとても感動しています。お試しでよかったら、ちょっと耳をおかし下さい」

 子供の横に座って屈む。

大きな声では言えないので、このお守り、実はすごいお守りにしましょうと持ちかける。

僕が結界魔法を付与できることを伝え、これにもできる。

そして、ちょっと実験的だけど、魔力を使わずに発動できるように工夫、つまり性能として魔道具並みにできるかもしれないともちかける。

「できるのですか?そんなこと?」

「す、すごい!!」

「ええ、今回はこれによれば、頑張らないことも。できなくてもしないよりはましでしょう」

 とちらりとカードを見せる。

「はしたない!催促とは・・・」

「これも強要?交渉の範囲だと思うけど」

「いえいえ!そんなことができるのだったら!違反じゃないですよ!交渉のうちです!」

「では、試すだけ試してみよう!」

「「「おう~~!!!」」」

「いいのかな~・・・」

 と、のりの悪いルミエナさん。きっと僕のことがばれるのを恐れてのこと。

でも、僕はそんなへまはしない。それにお守りでも抑えて結界を張れば、できない人がいないわけでもないんだから。

 というわけで、奥様とお子様は別の部屋で小さい板きれを準備していただいている。

僕とルミエナさんは実験開始だ。

 試したのは、以前ルミエナさんにもしてあげた結界付与の劣化版。

材料に世界樹の葉が使われていること、魔法もたくさんの効果をつけず、単純に物理防御を張る。それも回数を一回にしぼって、身代わりのような効果を持たせる。体に衝撃が走った際に身代わりで防いでくれるように。

 回数を一回にして10年くらいを目処に守り続けるようにする。

それでいて結構な衝撃まで耐えられるにと・・・・うむ、イメージが重要だ。

 対象者は子供だから衝撃は・・・どれくらいでいいんだろう。

 以上のことを念頭に、いくつか相談しながら、できたのが・・・ 

「これは素晴らしい発見です!」

「そ、そうかな?」

「ええ、確かに相性がいいとは考えてみれば分かりきったことですけど!」

 さっきまでのりが悪かったけど、はじめるとだんだん乗りのりになったルミエナさん。

約一時間弱で試作品が完成した。

最初はまず肝心の魔法の効果の確認と隠蔽方法。

魔法はすんなりできた。

板きれに結界魔法真を施し、マークが浮かぶ。

次に隠蔽。ばれないようにルミエナさんが余計な絵を足す。世界樹と少年のマークから、世界樹を埋める様に小さい葉っぱを書き足す感じだ。これだけで少年が引き立てられて一緒とは思いにくい。

 そして少年の横顔にもちょっといじってみる。だがこれは失敗。

できた後に、試験したら機能しなかったからだ。

なので今度は、ある程度、彫を施し、その上から掛けると問題なく機能した。

世界樹の葉を少女が両手に受け取るような絵に決定した。

 この時点でルミエナさんは大興奮。威力はルミエナさんのメイスの渾身の一撃を耐えるぐらいに。魔力を確認すると数の作成も問題なさそうだ。

 今度は、僕がしたかった実験。

 世界樹の葉を入れる分だけ、彫を施し絵を描いた板の下に敷く。そしてその葉に魔力を込めるようにイメージしてみる。

 すると・・・葉っぱが淡い青を帯び、若干いい香りがする。

結界と世界樹の葉。相性が抜群だ。

 これができて今度は次ぎの検証。

 魔力を保持するイメージでやったけどもそれができているかを確認するため、時間的にも威力的にも極少のものを作る。検証するのは二つ。それに葉をあわせて一緒に入れたものか入れてないものかだ。

 これが大成功した。

ルミエナさんの大声で気になっていたのか二人が覗き込んでいる。

「見てよろしいですか?」

「はやくぅ!」

 できましたよと、二人に見せる。

「マークかっくいい!!」

「そこはエナネエ・・・なんだけど」

「もちろん!この効果はすごいですよ!」

「なぜ残念がるのです!わたしが褒められたんですよ!」

「何で敬語?」

「ご、ごまかす時にこういう風に姉はなるんです」

「ソウデスワーイ・・・ホメラレタァ」

「弟さんのほうがかっこいいもんね!」

「ぐは・・・」

「でもこれ・・・わたしじゃもう作れませんね?」

「中身は時間いっぱい作りますよ、それじゃ駄目ですか?」

「いえいえ!足りなくなったら使命依頼出していいですか?それと専売契約もつくっていいですか!」

「そ、それは!!」

「こんなにすごい効果です!それに子供用ってしとけば、そんなに数出ません!この絵が可愛いじゃないですか!二人とも才能をお持ちです!きっと作成者への感謝のポイントとかも後から入ってきますし!」

「お願い!ママ嬉しそう!!」

「「そ、そうですか?」」

 デレっとしてしまいました・・・。

 その間、子供がこれ可愛いと連呼!僕をすごいお兄ちゃんと抱きついてくる。

悪くない・・・すごく悪くない。

「これにサインを!」

「えっと・・・じゃあ、お守りはここでということですね。それと・・・」

「子供限定にしてます!そして、数もできるかぎり協力していただく。価格は子供用で値上げもしないで今後は5銅貨。うち1銅貨と感謝ポイントは全てあなた宛に。わたしは儲けの4銅貨と直接もらったポイント。どうでしょう!?それにそれに、ほかの魔道具として作成したとしても縛りはありません!子供用を売りに安価!これが一番のミソです!わたしは役に立ちたいのです!どうか!」

「わ、分かりました!エナ姉さんもそれでどう?」

「いいんじゃないかな!私たちの共同作業!芸術が子供に喜ばれる!」

「お姉ちゃん太っ腹!よっ美人!すけこまし!」

「そうか!あはははは!」

「ルイン君もかっこいい!天才!よっエルフ一!ハーフエルフの中のハーフエルフ!」

「「あはははは、それほどでも・・・」」

「じゃ、わたしはがんがん縫いますね!」

「ぼくは宣伝してくる!一個これもらっていい?馬屋で子馬がうまれるんだって!チィにあげてくる!」

「宣伝も忘れないでね」

「ふふ、楽勝でしたね、今回の依頼は」

「発想がよかった。思い付きですか?」

「前に結界を直してあげたでしょ?」

「ああ、あの理不尽な一発ですね」

「いや、理由は反省して欲しいところだよ」

「それとあの方に会ってからかな・・・」

 そう、シンラ様だ。

 勇者様が同化している世界樹、同じくあの姿のシンラ様。

きっとこういう力なら、なじみやすいんじゃないかと思ったんだ。

「さすがですね」

「うん、僕たちいいことしたね」

 

 かといってすぐ売れるわけではなく。途中、遅くなったご飯を食べつつ休憩中。

現在2時半ごろ。

「お茶飲んだらしめましょうか、お客さん、今日は来ないでしょうし、わたしも疲れがまだ溜まっていますから」

「そうですね・・・売れるといいんですけど」

「・・・難しいですね、商売は」

「一日、いえ、半日もないのですから・・・ふふ。それに結構自信ありますし、もちろん補助のクエストとしては申し分ない成果ですよ」

「そうですか?」

「ポイントは・・・・あら?」

「ど、どうしたんだろう?」

「?」

 20名ほどだろうか、小さい子を先頭にぞろぞろとこちらに向かってくる。

「あのあなたたちは?馬屋の?」

「いかにも、いつも世話になってます」

「いえいえ、こちらこそ」

 というのは、作業用の服で、少しにおう男性。

周りの方も、結構な格好だ。みんな、一人の行動に注目している。

「チィ!この人たちは?」

「これありがとう!!」

「うわぼろぼろ!!」

「助かったの!そしたらこれぼろぼろになって、お守りだから?」

「あら!じゃあって大丈夫?!結界魔法が付与されてるけど、痛いところはない!?何があったの?!」

「大丈夫!きらって光って世界樹の葉がふわって包んでくれた!綺麗だったの!」

「ふむ、本当のようだ。どれにするかな・・・」

 むさくるしい!

もわっと並べられているお守りに殺到する。男、男、男!

華奢なんだけど、匂いがすごい・・・。

馬?というより馬糞のにおいがするひともいる・・・。

「売っておくれ」

「わたしももう一個欲しいの!はい、これお金!」

「ちゃんと教えて!ちぃ!なにがあったの!」

「いいから一個!一角兎の袋!」

「ちょっとそこの人!御代が先です!あとチィちゃんお釣り!」

「5銅貨だと・・・一人いくつまでだ!」

「お、お一人はお子さんの分までで嘘はいけませんよ!お子様のためにって作ったのですから!」

「がーん・・・おれは所帯がない・・。」

「ははっ!残念だったな!だがそれなら安いのも頷ける」

「これみなさんですか??」

「ああ、実は・・・」

 チィちゃんという友達。

馬の出産の立会いの前に、一人で気になって様子を見に行ったとのことだった。

母馬の気が立っているときに近づいて後ろ足で蹴られたそうだ。

止めに入ったけど目を離していた作業員の皆さんは、そこで葉が青白く光、チィちゃんの前でびっしりとたてを作ったのを目撃。

 荒げて驚いた馬から離れると、葉っぱ地面に落ち、お守りがぴきっと音を立て弾けたそうだ。

 そしてさっきの始末。人数は作りおきで対応でき、説明も納得する皆さん。

はき終って、あっというまにまた閑散としている現状。といった具合だ。

「ど、どうでしょう・・・一応追加で作りおきお願いしてもいいですか?一度終わりにしようかといっておきながら申し訳ないですが」

「それはいいですよ、1時間くらいなら」

「・・・だが、袋はないだろう?絵が可愛くなくなっても売れるとは思が、あの形が好きだなぁ私は」

「袋なんてこの際どうでもいいです!」

「「え?」」

「い、いえその、あ、そうです、こういう小さい袋を作って絵を描きましょう!刺繍は、そうですね簡単な字のようなものを統一さくっと作る!何かいいアイデアありませんか?」

「ママ?」

「じゃ、こうする?こういうのがかっこよく見えなくも無いとおもう・・?交易だし馬の馬蹄のマークとか?」

「かんたん!いえ!交易っぽくていいかもしれません!」

「絵があるなら私はまぁいいかな」

「ほら、あなたは宣伝!『お小遣いあげるわよ!』」

「でも、一応あと、一時間ほどで僕らは村を出て行く馬車に乗る予定です」

「ポイントがこれだけ集まれば、もう少し融通できませんか?せめてお客さんがはけるまででどうですか?こんなに素晴らしいお二人・・・わたしもあやかりたいです」

「でもいま、いないけど・・・」

「一時間待ちましょう、それで並んだお客がいればはけるまででどうだ?私たちも忙しくて」

「ではここにサインを!」

「はいってこれぐらい口約束で・・・」

「ママ?」

「いいのよ!いい勉強!ってまだいたの!はやくいく!ごうごう!」

「いいのかな・・・。」

 このときの少年の顔を僕は見ていなかった。

 どんなに後悔しても遅い・・・。


で、冒頭に戻る。

 はぁ・・・嘘でしょ。。。列が途切れない・・・

今何時・・・12時が程遠く感じる・・・。

「む、無念、ゆ、指が震える」

「鍛錬が足りませんよ!生産職なめてませんか!」

「そうだそうだぁ!僕だってめがぱっちり!」

「少年、そのお小遣いで何か買ってきてくれないか・・・せめてパンでもいいから」

「これは僕の!!」

「っく・・・甘かった」

「まだ~~~?」

「はいはい~い、ただいま!」

「ほら早く!契約書には今日一日って文言がちゃんとはいってますから!列も途切れていません!12時までなのは失敗しましたが、子供を思う母の気持ちにこたえましょう!」

「「かんべんしてぇ・・・」」

 僕とルミエナさんの初航海という冒険の始まりにして初後悔。

そう、完了証は明日以降、出立も明日以降。

そして最大の恐怖が今開く・・・

「リエンちゃん・・・お・か・え・り」

 忘れていたのだ。二日に一度・・・帰ってくるということを。

見事に爆睡し、言い訳とは苦しい三日目の朝になる寸前・・・。

日が昇りつつ、あの表情の母を照らす・・・。

僕とルミエナさんは静かに両膝をつき三つ指を突いた。

「見事な朝帰りね」

 凍った。僕とルミエナさんは何も言えずに震えていた。

ギャグ要素が強くなっちゃいますね。

この頃の物語は仕方ないといえば仕方ないのですが、あとあとは戦記かというようなところや、地球でもどたばたと目だっていきます。アルブではだんだんシリアスに、地球ではだんだんコメディにといったり来たりする予定です^^

次ぎは、内政事情、そして進展、そして地球。ここまではこのペースで。その後は成長、年齢的に進みます♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ