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ルミエナの訓練日誌1

お読みいただきありがとうございます!

いつも応援ありがとうございます><

もどかしい部分多いかと思いますが、楽しんでいただければ幸いです><


ルミエナの訓練日誌1(ラサでの滞在時)

 ご飯を食べた後、少し休憩の後、約束の訓練を行っていただいた。

といっても、リエン様は精霊魔法はリログ(エピーリアとログにてみれるステータス)に載っているだけで、使える魔法欄には習熟度と成長、信頼度がゼロ。序列1位。下位召還 火の精霊認知とだけ記載されているようで全く分からないらしい。

 まるで世間話をしているように話をするリエン様・・・本のようなリログが見えているらしいが・・・なんだそれは!正直聞かないと単なるあほな子か、ごっこ遊びのようにしか見えないその姿がやけに眩しい。

 しれっと直接聞いたほうが早いと恐れ多くもフィナ様を呼び出すという。友達か!

「フィナ?」

「はいは~い!リエン様!呼ばれました♪」

「げ、元気がいいね!」

 なんとまぁ、簡単に呼ばれること、エレナ様だって胸に手をあて祈るように呼ばれているのに。疑問系だと?それで答える!?まったくウラヤマシイッ!

 そもそもなぜだ?なぜ見える?精霊様が顕現するのは生まれた一瞬と死ぬ時だけだと聞く。それになぜ触れる・・・これはもう、知らないぞ。リエン様・・・思えばリエンさまってハーフエルフの枠を完全に超えた器だ。ハイエルフ・・・いや、それ以上の何かになられたに違いない。精霊は高位になればなるほど一途であり、嫉妬深い。それが、すりすりだと・・・恐ろしい、わたしはそこまでには至れない。しかも、ちょっと避けるようにうザ顔をして・・・。オソロシイ・・・。

 まるで私は空気だ。こうして御前にて土下座しているのに、目すら向けない。すりすり本気モードだ・・・。

 火の精霊フィナ様。見目麗しいその姿。赤い御髪に無邪気なお顔、知性を感じさせる目元、ほくろが色気まで演出し、その小さなお体はシュッとしていても大人を感じさせる。美しい緑色の羽。スラリと着心地の良さそうな赤を基調とした服には蔓があしらったような文様。これが全て、精霊力を帯びた神々しい力で編成されている。それが、触れる問いこと自体が・・・意味不明である。が、そんなことはどうでもいい!

「ふぃ、フィナさまぁ!」

「頭が高い!名前呼ぶなし!」

「うう・・・失礼いたしました!」

「分かればよろしい!」

 一瞬・・・頭を上げたのがまずかったのか、名前は軽率だった!くそぉ!

失敗した・・・・リエン様が特別であってわたしなど、フィナ様から見ればごみ、塵芥。

「あのねフィナ。精霊魔法について教えて欲しいなぁって」

「もちろん喜んで♪りえんしゃま!」

「僕もなんだけど、ルミエナ様も一緒に」

 すぐに振り返ってまたすりすりとアピール・・・こちらを向けば「めんどい」とぼそり。ごみを見るような目だ。間違いない・・・涙があふれそうだ。

「そ、そこをなんとか!この通りでございます!」

「難しいのかな?契約者ではないと話せないとか?」

「そうじゃないんですけど、相性って言うのがあって~リエン様とわたちは~らぶらぶですけど・・・こいつはというか誰?」

「申し遅れました! わたくしリエン様の付き人をしているルミエナと申します!以前はエレナ様のもとで親衛隊長をしておりました!いつもエレナ様に対して、無論リエン様に、そして精霊様に起きましては尊敬と畏敬の念、憧れもあふれんばかりに抱いております!」

「そういうのいらな~い」

 失敗した!なぜだ、慈悲が分からない!言葉一つとれば、何もかも許していただけるような寛大な言葉。だが、あの目は、仕草はうざったいの一言には収まらない・・・。

「フィナ、僕の修練を手伝う時、ルミエナ様が一緒に見ても問題ないかな?」

「はぁ・・・まぁそれはいいですけど、役に立つか」

「少しでも精霊と過ごせたら変わるものじゃないかな?僕みたいに」

「私の気配を感じて興味を感じてくれる精霊は増えるかもしれないですけど~」

「おおおお!それはありがたい!」

「わたしより、リエン様の気配を感じて興味を持つ精霊のほうが、厄介・・・不思議なオーラがキラキラプンプンですからぁいつかはばれるとしても・・・りえんしゃま~好感度上がる??なら頑張っちゃうかも!てへへ~リエンしゃまのほっぺは会うたびにすべすべになっていくぅ~不思議ぃ~」

 確かにリエン様、あなたはおかしいッ!精霊様を邪険にするなど・・・いや、これも私のために! もう他のエルフでは考えられないほどの言葉を交わし、機会をぶらさげていただいている!

「魔力を供給してるからなのかな?」

「一度覚えたら忘れられない味です」

「リエン様はそれほどまでに・・・」

「で、どうすればいいかな?もちろん僕もありがたいよ、精霊魔法って言ってもかあ様の見せていただいたものとかしか知らないから、教えてくれると助かるし、ルミエナ様にもね」

「それは大丈夫! 精霊魔法は簡単に言うと、精霊が補助するメリットと直接魔法を発動するからです!修練は連携や、魔法を見てイメージを共有することとかで、最も難しいのは召還!それさえできればとったもんですよ!」

「自分でそんなこと言っちゃ駄目だよ」

「やさしいですねぇ~りえんしゃまは!言質いただきましたよ~♪わたちのこと好きすきの奥ゆかしさってことですよね。ふふふ」

「難しい・・・のは召還それ自体・・・といことですね、何かコツとか、お好みとか」

「しらな~い!」

「ひ、ひどいぃ!」

「な、何もない?」

「ぶっちゃけ、精霊は、妖精とは違って興味程度じゃこないのです、まぁリエンしゃまと私は違いましたけど。出会いは突然!」

「でもさっきは興味がわくかもって」

「ああ、それはそれ、でも契約あるし、これないでしょ。覗くってかんじかな。それでもめずらしいよぉ」

「そ、それで!」

「うるさい!わたしがしゃべってるのに!伏せ!」

「ごめんなさい!!」

 迷わず伏せる!なんというか・・・ごみからペットくらいにはなったと思う。これも進展だ・・・そう思うと頑張れる。

「妖精っているんだ・・・見た目違いがあまり分からないなぁ」

「わたしももと妖精ですよ?」

「そうなの!?」

「リエンしゃまにも妖精族の特徴が入ってるじゃないですか」

「そうです、どんだけ無知なんですか」

「・・・・・・・」

 あ、リエン様、軽く凹んでしまった。

「このぉ! このぉ!」

「痛いです! 突っ込みレベルじゃなくて骨がきしむぅ!」

「折らなかっただけありがたいと思いなさい!この天然御馬鹿まっしぐら!」

「・・・かあ様みたい」

「私とエレナは相性が良いですぅ、似てるかも、そうね~、似ている人に呼ばれる傾向はあるかも」

 一撃一撃がぽこぽこと音がしそうな可愛らしい御手なのに・・・。精霊力をまとっておられてがんがんダメージが通る。おかしいぃ、結界が発動していない・・・。

「わたしはだっれトと」

 いけない、あまりに効きすぎて言葉が・・って精霊様と話せる状態のこの奇跡もありえない幸運。ふんばらねば・・・

「名前なんていえるわけないし、でも風の精霊じゃない?」

「本当に?」

「おお、理由をお聞かせくださいませんか!」

「ん~どMなとこ」

「どえむってなに?」

「なぐってもなぐってもどこか嬉しそうにする変態ですよ!気をつけてね!」

「エルフってドエムなの?」

「知識を探求するためにわざわざ森の中で暮らしたがって、感情起伏も穏やかを通り越して悟ったような薄さ。興味が無いことには一切振り向かないし、魔法のことになったら命を懸けて頑張るとことか、変だよ、いろいろ」

「そ、そうだね、そういわれるとそうかもしれない」

「その中でもエレナに慕ってついていくし、殴られてもどこか嬉しそうで生き生きして、むしろかまわなかったらただの人のような御馬鹿がそこにいる」

「わ、わたしですね・・・はい」

 た、確かにわたしはエレナ様がいなければ、今頃なにをしていたかすら想像つかない。

「ま、もともとエルフは風に愛されやすいから、普通だけどね、良かったわね、私と知り合えて、というか話せて! いや、殴るのはもったいなかった!くらいだよ!」

「さ、さようですか!もしやこれで!」

 おお、確かに精霊の輝きが残っている!殴られた場所がほのかに!

 どこまでなのかを確かめるために、胸当てをとり肌着になってみる!覗くとおお!!

胸まで光っている。つまり体内にまで浸透するといこと!!これは・・・ああ、確かに暖かい気がする・・・。

「うわ・・・」

「すごいよね~どんびきだよね~・・・。でも精霊力がこもっているのも確かだし、受けられるだけで縁はちかくなるかもね」

「誠ですか! で、では、どうぞ!!」

「る、ルミエナさん、落ち着いて! 何で裸に!!」

「変態変態変態!!」

「ああ!もっとぉ!もっとですぅ!隅々までお願いします!」

「「うわぁああ・・・」」

「さぁ!!」

「確かに変態だ」

「ね、こうやって壊れちゃう人もいるから、精霊は高位の魔力を持っている人とかに限定されちゃうの。精神的に心配だから」

「・・・・・・だ、大丈夫です。取り乱しました」

「取り乱したレベルじゃ無かったよ」

「もう、哀れ、お嫁にいけなくてもリエン様はだめだからね」

「なっ・・・わたしは嫁など・・・邪な思いで付き人をしているわけではございませぬ!」

「ある意味よかったぁ。エルフに差別があって♪」

「ひどいよ、それは」

「そういうことではございませぬ!間違いなく結婚したいおのこにはなるでしょう!ですが、わたくしは!付き人!決して結ばれぬもの!それでもかまわないのです!わたくしはぁ。わたくしは・・・」

「る、ルミエナ様」

「ちょっと感動した~。ええ~っと、じゃあ、これあげる」

「これは・・・精霊の羽!」

「それもっていれば、契約してくれそうな子にとってはありがたいはずだから、条件がぎりぎりでも私より低い精霊が興味を持ってくれる」

「すごい、ありがとう!」

「いえいえ、リエンしゃまのためですもの、ほっといてお勉強の続きしましょう!」

「おおおおっしゃあぁああ!」

 私は歓喜に震えた。

もともと精霊の気配は感じることがあったから、これがあればますます!

私はさっそく丁寧に皮の鎧の結界保護がはってある裏へ縫いつける。

 リエン様?ああ、なんか当たり前のことを教えてもらっているので私は大丈夫です。

妖精と精霊の違いとか・・・まったくまったく!

ちなみに、妖精は木や花、動物それにいろんな力や念、それらが昇華して生まれ、基本的に生命となんら変わらない命の特徴を持っいて、精霊とはそれらが死んで地に帰らない魂や、零体が集まり、火、水、風、光、闇など物ではなく現象に意思を持ったものとざっくり言えばこういうことだ。

 普段済んでいる世界もまったく次元の異なるところにある。妖精族はその性質から招かれたり・・・以下省略。

 基本的過ぎてお話にならない。それよりこれだ。この羽。緑色に輝く神秘の羽。

販売などはありえなく、精霊が譲渡しないかぎり形にも残らず勝手に他人にも触れない!

つまり・・・わたしの羽! 希望!ふふふふ・・・・

「「気持ち悪い」」

 二人がとんでもない目で見ているのを自覚しているがそれどころではないのだ。

スースーするけど、もう少しの我慢!

こうして私は精霊様との縁を一日の訓練で飛躍的に進展させた。

ラサの町にて。

本当はクエストのところにいきたかったのですが、思いのほか長くなりそうで切が悪いので、こちらを投稿><: 帰ってきて頑張っていますが、なかなか時間がとれず申し訳ないです┏○))ペコ

 ちゃんとこれはノーカウントで今週末も投稿します!どうかご勘弁を><

また、他の幕間、視点が違う点でも差し込んでいきます!地球の日下部氏や武、他の生徒、アルブの方々も、お待たせする間、間で突っ込んで退屈させないようにしたいと思っています!

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