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未知との遭遇でゴシュウシン・・・

2Days

 次の日、僕はまず、海の外周を回った。

探知魔法で敵もいないことも確認したが。

 植生は同じようで海沿いの砂浜をぐるりつまるところ、嫌な予感がする。

 そして2周まわって確信した、ここが島ということだ。

 少し内陸の木に結界を施し、探知すると簡単に結界効果が重複したからだ。

 詰んだ? 勇者物語にでる、英雄がこんな口調だったことを思い出す。

 人族もいなければ、亜人もいない、ドワーフがいそうな洞窟さえない・・・

「お肉が鳥とへび・・・魚介は職人じゃないと分からないよなぁ・・・海だし」

 そもそも料理なんて、味なしで燃やすか生の肉しか知らない。

 島の蛇は毒持ちが多いと聞いたことがあるから食べるに食べれない。

 魚介に至っては、魚の種類から裁き方など、それ専属の職業もちでないと知るはずもない。

 魚介は素人は触らない。

 毒耐性をあげるための危険な冒険といわれるものだからだ。

 ということで、今日食べるのは、この鳥になるんだけど。

 空とは言え、あんな無防備に飛ぶ鳥を射落とすのはわけなかった。

 さっそく食べてみるが・・・

「焼いただけとは故、雑魚だからか、うまみが少ない気がする、まぁやわらかいのが救いか」

 もしゃもしゃと食べて、おなかを満たしただけだった。

後することと言ったら、回収だ。

 島に敵がいないことが分かった以上、途中で見かけた不思議なものは回収して、使うべきだし、なにより情報がほしい。


 なんかすごい落ちてる。

 船・・・なのかな? 鉄!? まさかね、馬鹿な人間がこれで海にでて冒険して死んじゃったってとこ?鉄が浮くわけないでしょう!

 見渡す限り不可思議。この砂浜に座礁しているものがだ。

 まずは鉄の船、浮くわけないのに。

見かけない船員の遺骸、一人くらいいてもおかしくないはずなのに。

金属でも木や生物由来でもない何か。液体が入っている。

 見知っている金属ですら優秀っぽいのに魔力が感じられない。純粋な金属なんてはじめてみた。

 ドワーフがみたら狂喜乱舞するだろうし、ものすごいお宝だ。

 鍛えようによって魔力が通りやすくなるからだ。

 もといた世界、アルブでは、純粋な金属にするために、相当な技術と手間、運が必要だった。

 何もせずに、魔力のとおりがいい金属はミスリルか金ぐらいだ。

 言うまでもなく高価。

 もしこれが普通な世界なら、相当な錬金術が発展しているに違いない。

 なにせ、魚の絵が書いてある金属。これもだからだ。

 なんてうまい絵だ。文字も書いてあるけど、きっと銀貨30枚はくだらないだろうな。絵心がない僕でも分かる! キリ!なんて贅沢な品!

 特別なものはこの二種類だな。

 他は、ぐちゃぐちゃになった書籍・・・読めないしごみだね。

 かばんと思われるもの数点、見事な皮だ、材質として優秀だが、なんの皮だ? 雑魚っぽい獣ならあっという間に壊れそう。でも綺麗で作りがいい。謎ギャップっと。

 汚い靴・・・これはぽいっ! 作りはすばらしいけど、やっぱやだ。

 人間の手の骨つきかばん(つながれてぷらーんとしてるもの)

 これはきっとすごいものが入ってるはず! 魔力なしの純金属かばんだし、鍵つきだし、骨付き!ちょっとうしろめたいけど・・・

 あとは・・・手のひらサイズの金属しかけがありそうなもの、黒くてずっしりくる。

 同じく、金属で丸いもの、同じくずっしりしている。

 似たようなものが木枠に大から小まで。

「検証開始だなぁ、試すしかないな。即死はしないし、壊れてもいいから全種類ためしていこう!」

 僕は金属以外のものから順に並べてみた。

 ほいじゃ作りは見事だけど汚れてしまったかばんから。

 うん、やっぱり作りはいい。

 最低限の生産スキルが僕も持っているが、僕のスキルではこの縫い目など再現不可能だ。

 こんな細い糸どうやって縫いこんだんだ?

 何層にもなっているし、ぐちゃぐちゃだけど紙を用途で分けて入れていたのがわかる。

 中に、さらに小さなポーチがある。

 執筆道具・・・?インクがないけど、今はやりの魔力がき?

 一本を取り出し触っているとカチっという音と共に先がでてきた。

 これ書けるんだ、うわぁ・・・便利だ。

 紙も上物だし良く分からないのもあるけどとっておこう!


「次ぎはこれ。うんずっしりした美術品だなぁ」

 魚っぽい絵が描いてあるのばかりと思っていたら、いろんな絵が描いてある。

 振ると中に何かが入っているようだ。

 うーん・・・

 絵が汚くなっているものは切ってみよう。

「ウインドカッター!」

「ん?これじゃ、切れないかぁ、じゃあ、もう少し強い魔法で」

「ウインドクラッシャー!」

「お、少しあいた。っていいにおい? た、食べ物? いや、どうだろう・・・これは検証が難しい。保留だ!」

 次ぎはこの黒いずっしりした金属。

 大きさは手のひらサイズ。

 筒状の部分と斧のようになった部分。

 小さな鈍器?

「それかこっち?」

 斧部分を持つと引っ掛けやすい。けど何ができるのこれで?

 叩けば痛いかもしれないけど、うーん・・・

「うーん、お! なんか動くね。結構硬い、指でひっかけるのかな! なんか正解っぽいじゃない!?『 パァァアアンッ!』!!ヒッ!」

 乾いた音が砂浜に広がった。

 そして結界が発動しているのを知る。

 目の前に金属がつぶれて張り付いているからだ。

 つまりこれは、僕の顔に向かってトンデキタ・・・・

「き、危険物だぁ!」

 おもわず投げ飛ばして、ガンという木にあたった音をきいた。

ふぅふぅ・・・静かだ。

しばし休憩のため海の音を聞いた。


しばらくして・・・

さて・・・

「分からないものを試すときは、命がけだね・・・うん。どうするこの黒い丸いやつは」

 検証が残っているのが似通ったものばかり。

 黒くて重いものは危険物にしか見えない。

 恐ろしいことに、さっきのでかい金属、馬鹿にした船にもそれらしいものがついていたのを覚えている。

 それも僕の体くらいの大きさで。

 加護があるからといっても恐ろしい。

「どうする・・・このまま危険物として触らないか・・・それとも獣や魔物が出たときの為に検証するべきか」

 考えるまでもない。検証するべきだ。

 だけどさっきの恐怖が抜けない。

 鼻水がでてしまう。

「さ、最後にこれだけ・・・この小さいやつならたいした事ないはず」

 大きさにして手のひらサイズ。

 丸っこくて石礫のようだ。

 ふむ、特に金属ってこと以外特徴ないなぁ。

 アプの実みたいだ。

 ああ、食べたいなぁ。

 すっぱいけど魔力の補充にもなるんだよなぁ・・・っていけないいけない。検証を・・

「あ、またひっかけるとこがある。これは危険だけど魔筒がないから・・・いやいや! 油断しないぞ! ふっふふ! こしてやる!」

 ツタを絡ませ、石と石との間に固定した。

 もし何か飛んできても、空へ上がるだけか、石に当たるかだ。

 でも、念には念を入れて少し離れてから地面に伏せて引っ張ろう!

 賢明な判断だ! 完璧!

 キィン!

 外れた! さぁはずしてやったぞ!

・・・・・・・・

「あれ? 何も起こらないじゃない「「パァアアアアっ!ンンン!」」

 結界が自動発動・・・・目の前にはびっしりの破片や、煙!

「あひゅ~っ~~ひゅっ~~」

 腰が抜けた、息が止まった、あ、やらかした・・・足がぬれていく・・・

 だって怖かったんだ。

 だって・・・知らなかったんだよ。

 あんな小さなものが、爆発の魔道具だなんて・・・

 腰が抜けて僕はそのままご就寝という気絶を経験した。


読んでいただきありがとうございます!

知らないものを書くのは大変ですね><

でもめげずになんとかやりすごして、今は前へ!w

次も見ていただけると嬉しいです!

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