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ラサ 村の本当の役割 

応援してくださる皆様!本当にありがとうございます!

このたびは少ない進展でご迷惑をおかけします><

これからも頑張りますので応援のほどよろしくお願いします┏○))ペコ

「お初にお目にかかります。あなたがミキですか?」

 僕らは村長さんと面会中。

 お屋敷というよりは、少し大きめな家だった。

 東西の街道沿いの家は木ではなく、石造りになっていた。

村長の家ももれなく石造りだ。

それよりも、ミキさん、男性っぽくない名前だ。知り合い?

ラサ町は僕が想像していたよりも重要な場所になる。

東西への交易中心を利するために作られていると見てわかるからだ。

「左様です。あなたは・・・もしや?」

 丁寧な対応だ。雰囲気的に時と技とともに磨かれた弓のような熟練さと品をもっている。

ギルバート父上と同じような文官向きの体をしてながらも、身のこなしは戦士を彷彿させる。

 しなやかながらも苛烈に、それでいて丁寧に歳をとってこられた。そんな方だ。かっこいい。くすんだ銀髪にエルフに珍しいお髭がダンディだ。

「ご内密に、元、エレナ様親衛隊長、ルミエナです、こちらはご想像通りかと」

「お会いできて光栄です、ミキ・二ヒートでございます。老いはしましたが、この身、この心、知識、存分にお使い下さい」

「あ、え?えっと!」

 細長い線のような目を見開いて、次の瞬間には迷うことなくひざをついた。

「リエン様、村長には分かります、協力してもらうのですから話すつもりだったのでしょうが」

「そ、そうだよね・・・エレナの子、リエンです」

 言うつもりなかったけど・・・。というか、ミキって苗字?エルフに苗字?

あわてて二ヒートさんを起こしながら、疑問と葛藤していた。

僕の表情を見て、いやみの無い暖かい細目で見つめてくれた。

 うわ・・・かっこいい。

「おやおや、なるほど。二ヒート。それが私の名。そしてミキ。これは役の名。ここラサは幹。・・・聞き覚えは?・・・」

 僕とルミエナさんをチラッと見たか見てないかわからないくらいで、間をとった村長、二ヒートさん。

「まっすぐ、過酷な試練を受けてこられたのですね。どうでしょう?私が村長になる際にしたためた、覚書があります。今後大抵のことはこれで分かるかと。南地域ではという前提がつきますが」

「あ、ありがとうございます!」

 なんていい人だ!それに聡明でいらっしゃいます!

知識を鼻にかけることも無い。これはもてますね!子供にも!

しぶいぃ!!

「この老いぼれ、ニルに隠居する前にとしたためた物。役に立てるならばこの上なく」

「ありがとうございます、お借りしておきます。かならず返しに着ますので」

「子供とは思えない聡明さ。感服いたします」

 大した意味は込めてないのだけど、それを今後の波乱を想像してか、恭しく頭を下げてこられた。

 なんて・・・深い。

「そうでしょう!」

 とんでもないと叫ぼうとしていたら、恥ずかしいくらいにどやがおの、ルミエナ氏!

『大変ですな』

 と、僕を見つめてくる。

おお、理解者だよぉ・・・!ルミエナ氏はバランス悪いんです!!


 さて、と、席を促され、椅子に座る。

これも自然に導かれた。すごい・・・座っちゃった。

要件はこれだけなのに・・。

「それで、何ようでしょうか、例の件の伝達は進めておりますが、なにか不穏な進展が?」

「いえ、そうではありません。本題ですが」

 そこからは僕が、一方的に話した。

リストの人を探していること。それにつき、情報があれば教えて欲しいこと。教えていただくだけで、接触はさけてほしいこと。今僕が、修練とともに各地を回り始めたことなど。この間、微動だにしない、かといって、硬いのではなく、まるで凛と立つ春の大樹に話しかけているような・・・泰然としてらっしゃった。

「了解いたしました。目立たず探してみましょう。今のところはこちらに滞在しているという噂も聞いていませんが」

「それで結構です、僕らからは以上です」

「飲み物も出さず、申し訳ありません、もっと長くなるかと想像していました、本日はここに泊まりますか? 妻には先立たれましたが、綺麗にしていますよ。集まってくる山の幸、森の幸。それらの豊かさには自慢の村でございますれば」

「ほん!「いえ!大丈夫です」・・・」

「ルミエナ殿?」

「いえ、なんでもありません。私はここではまだ目立ちます、リエン様はなおの事、惜しいですが今日のところはと・・・ですよね、リエン様」

 当たり前ですと、目で伝える。どよんと・・・

「そうですね、容姿については、ルミエナ様のほうが気をつけていただきたいところです。随分名が知れていますし、噂の尾ひれも修正されてますから。わたしも老いましたな。少し寂しいですが。無理な、いえ、軽率なお願いをしてしまいました」

「い、いいえ! 二ヒート様は老いてはいません。熟練した弓のような品と強さを感じます。それにかっこいいです!」

「これは・・・はは!ありがたきこと。ルミエナ殿と同じ歳であれば、私が付き人になりたかったですね、武には劣りそうですが、もう少し慎重な性格だったと自信がありますので」

「う・・・」

「本当に気をつけてね!ルミエナさん!」

「じょう、冗談ですよ!寂しそうにされるので!つい」

「ハハハ!ありがとうございます」

 なんのなんのと・・・取り繕っているつもりだろうか・・・

 

「リエン様・・・。最後に忠告になりますが、見慣れないハーフエルフがソルにて焚きつけています、ご注意を。詳しくはこれをご覧下さい」

 部屋の出口にて、見送る二ヒート様。

 動じていないようだけど迷ったのか、一枚の羊皮紙を手渡してくる。

 その手に力が入っていた。一回くしゃくしゃにした感がある。

 内容はひどいものだった。

 ハーフエルフが力を得るには外に出るのが一番、冒険に出よ!

蔑むものを見返せ!君の魔力は人間のスキルで開拓できる!などなど・・・

「分かりました・・・」

「ばかばかしい・・・子供だましな」

「子供狙いだから有効なんだよ」

「・・・・リエン様」

「僕は大丈夫ですよ。根っから勘違いしてましたから、これぐらいじゃびくともしませんよ」

 ボウっとファイアで燃やしてやった。

 振り返ると二ヒート様が頭を下げたまま見送ってくれた。

「敬意を」

 その一言が、僕がハーフエルフだということを再認識させてくれた。

 かどわかしなど、絶対にさせない。


 宿では同じ部屋を頼んだルミエナさん。

少し遅くなってしまい、夕食は持ち込んで食べるようにと渡された。

簡素な部屋、素泊まり重視な部屋だそうで、広さは着替えて寝るぐらいの広さ。

ベットも二段。ルミエナさんは上がいいということで、僕は下で寝ることになった。

荷物は実質少ないのでそのスペースの床でパンとスープをそっとおき、ご飯を食べる。

 舞さんからいただいている食事はとても魅力的だけど、我慢だ。

「さて、遅くなってしまいましたが・・・夕食はもらえました。固いパンにスープ」

「ん? どうしたの?」

「ルイン!お願い!こっちを非常食であっちのが食べたいです!」

 今日一番の演技だ・・・思わずぐっときた。

なんだろう、迫真だ・・・って!かばんに手を添えようと・・・!僕自身もそうしたいと思っているから。。いけない!まだ初日!

「だーめ!!何言ってるんですか!部屋とは言え、無防備すぎるよ!」

「ひどいひどい!!ひどいぃ!お腹すきましたぁ! お昼も期待してたけど私のミスで我慢したのに!今日ははじめてのお泊りなのに!」

「子供じゃないんですから!!野宿はざらでしょ!」

「わたしの一つの楽しみが!村々での郷土料理!それがなくなったんですよ!ラサは彩り豊かな山の幸が東西、南と集まりその彩りは豊かで、見てください!こんな安宿のサラダでもこんなに!」

「確かに・・・色んな山から取れるからかな。サラダ異様に豪華です」

「そうですよ!きっと・・・本来の時間ならこの宝石たちがその素材本来の味と調理スキルをもった人の手でもっと美味しく!でも!でも!このサラダでは引き出しが少ない!何かメインでぃっしゅがあってこそのサラダ!ハンバーグを所望します!」

 なんて説得力のアル・・・し、仕方ない。

「これ、ドレッシング・・・お肉は駄目。匂いがこもるでしょ。隣の部屋にも、僕たちはこれから・・・だから我慢しないと・・・」

「うう・・・断食の想いです」

「これすきでしょ?・・・まえ食べたよね?」

「っぐ・・・わたしはマヨネーズだけ。確実にうまいあの、まよねーずがいいです」

「・・・・そもそもマヨネーズは入ってないみたい」

「ほんとに?」

「本当です。これ、胡椒や塩もふんだんに使ってある上物ですよ、騙されたと思って食べましょう」

 うう、といいつつもどばどばかける・・・もったいない。

 そして一口食べると。

「ありがたく頂戴します!精霊の慈悲に!」

「それ一人一本じゃないよ!」

「これでパンがすすみます!」

「・・・・まぁいいか。今日はお疲れ様でした」

「何を言ってるんです!精霊魔法をご教授お願いします!」

「あ、そうでしたね」

「ひどい!!」

「それより明日だよ!やっとエルフの村でも登録、カード更新!明日で身も心も冒険者だ!」

ああ><ここまでしか時間がなく!

お読みいただきありがとうございます!

来週は早めに書きたかったとこ、冒険者となってクエストを受けるとこまで!更新を早くしたいと思います><ご容赦を┏○))ペコ

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