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エルフの村1通過 僕らのペース

連休はいいですね♪はかどります^^

いつも応援していただいてる方、ありがとうございます!ステータスは前回報告の通りざっくりになっています、詳しくは後ほど。またご報告があります!久しく見ていなかった勝手になろうランキングで100位以内に入っていました><ありがとうございます!

皆さんのおかげです><。評価は気にしないといいつつ、小説家になろうランキングでうなぎのぼりの上位陣をみて凹んだりしていましたが、本当に救われた気がします・゜・(PД`q。)・゜・これからもよろしくお願いいたします┏○))ペコ 

到着した村は、いかにもシンラに南地域でもっとも近いむらということもあり、簡素な住居用地域だった。

 特徴的なことといえば、村の出入り口スペースに広いキャンプスペースが設置されていることや、交易品のチェックスペースが確保されていることくらいだ。そのほかには、シンラのような統一された繊細さはなく、温泉村のように神秘的な大樹を中心とした町並みも無い、平凡な簡素な家くらい。村のはずれは検品所や交易用の馬車スペースが無骨にあることが特徴としかいえない。

 馬車? そう毎日来るはずがなく、週に多くて1回運んで検品の程度だ。

一応聞いてみたけど、来る馬車も戻る馬車も無い。運は良くない自信がある。

つまり着いて通り過ぎるだけとなる。

 通り過ぎる間に僕らの関係の設定について話した後、他の常識も聞いていった。村に入る時はフードを取り、どこかで門番の役割をしているだろう警備の人にエルフであること、ハーフエルフであることを確認してもらう。これを入村するときに怠ると不審者認定される。

 身分証などがいるのは村と外界の出入り口であるイル、ニル、ソル、スーに限られ、それをくぐってきたと人間として疑われるからだ。

僕の場合は、イルでは顔が知れ渡っていることや、同行者が常に有名人で顔パスだったことから気にしなくて良かったのだけど、今後、他の村に行く時は必要知識だ。

生まれてからすぐに魔力紋という認証をされているので、不審者扱いされても慌てずにそれを見てもらえば済む話だけど、手間を取らせること、またそれだけではない。

 旅人がそんなミスはしないということ。身分を隠すということは、そういう常識なしの行動が一番まずい。そう、ルミエナ氏はどや顔で説明した。

 村ですれ違う人には、ちょっとした挨拶、これは会釈より浅くでよい。あまり深くすると村に滞在目的があるという意思表示にもなるらしいし、逆に商売をしたい人にとっては話しかけてよいということになる。エルフ特有の無駄な接触はしない為の常識らしい。

確かに、お店の前や露天でも声をかけてくる人はいなかった。

悔しいけど、この辺のことは全く知らなかった。

 逆に外界の人間と獣人族の村に行ったことのほうが詳しいくらいだ。こんなこと外では気にもしない。

 ともかく、細かい常識も知らないということで、ルミエナさんの真似をすることで一致した。

 マヌンスの村を通り過ぎる頃には、あらかたの説明を聞いたけど問題が一つ残っている。

説明がいつも敬語だからだ。

 時折、村の人がこちらの顔を伺うようにしてたのに気にも留めずにルミエナ氏となってどや顔説明は止まらなかった。

「そろそろ言葉とか気にしていきましょうか・・・ちょっと声も大きいです」

「やはり姉設定は難しく」

「お願いだよ、エナ姉」

「弟よ、すごいな、すぐに・・・すぐに切り替えられるなんて!」

「弟よじゃなくて、ルイン」

「ルイン、や、やっぱり荷物もとうか!?」

「いや、そういうのいいから」

「姉が持つのが普通ですだろ!」

「いや、普通じゃないでしょ!マヌンスでもちらちら見られているの気づかなかったでしょう?」

「き、気づいてましたよ・・・マヌンスのやつらはシンラに近いのでどうせすぐばれますから、気にしてもしょうがないのですよ! そう!だから効率重視でですね!」

「ちゃんとできないと、あと、嘘ついたら精霊魔法教えないよ」

「! す、すみませんでした!!・・・嘘つきました!ちょっと調子にも乗ってこの子ほんとに何も知らないんだとやる気出してました!今後は!そ、そうですだ!ルイン手を繋ぐぞ、迷子になったらいけないからなってどうでしょう!」

「歳的に嫌です、恥ずかしい」

「なんで姉の言うことを聞かない!」

 この人が分からない・・・。

 何この変わりよう・・・。順応してるのか欲望まっしぐらなのか判断が難しい。

「こ、こうしましょう。反抗期を迎えた弟とちょっと残念な姉で」

「残念は余計ですよ!」

「ほら、残念。敬語使うと残念設定は取れないですから!それに無理でしょ!お願いだから、安定して!」

「わ、わかっりやした・・・」

「はぁ、なんなのその言葉遣い。まぁいいや・・・」

「ごめんな、ルイン」

 うるうると可愛らしい姉?を演じてくるルミエナ氏・・・。うまいし、汗もかいて必死なのが分かるけど・・・神経を逆なでしてくる。天才か・・・。

「姉さん。ステータス確認しようか」

「ん。ここならいい。村も抜けてそこそこのスペース。さすが、賢いぞ♪」

「人がいない時はそこまでしなくていいです」

「え・・?今のは結構素で自信があります」

「そうなの!? どういう基準かわからな~い」

 思わず地面に手をつきたくなった・・・。

「経験です。恩がある親を持ち才能あふれた後輩を弟にすりかえればいいかと思って、とすると、こうなりました。親衛隊の副隊長もこういう感じだったからと、どうですか?っ敬語は切る。ほめるところは褒める。それで結構しかられることはなくなりましたから。どうです私だって一生懸命くらいついてるんです!」

「あ、ご、ごめんなさい。じゃあ。それで・・・ただ褒めるのは抑え気味で」

「ふふ、やめろとは言わないところが可愛いやつだ」

 ピュピュン!ピュン!

「わわわわあ!!ちょ、ちょっと!」

「これは僕の魔法で無空弾といいます」

「ひどいです・・・エレナ様に似ててぞっとしましたよ」

「うぐ・・・」

 なんてことだ、不覚にもかあ様の悪い部分に似ていると・・・でも正直、結構楽しかったし、スッとする。

 ってふざけるのはここまでで。

「ステータスを見せ合いましょう。それが早いと思います。隠さねばならないところは隠して」

「そうだね、僕のは書けばいい?」

「あ、そうでしたね。登録してないのでしたか?ステータスの詳細は覚えてますか?」

「うん、それに僕は自分のなら見れるようになったから」

「では次ぎの町で登録できるようになりますのでそちらはそこで。今日は地面にお見せください。隠したいものは書かずに」

「分かりました、どちらからしますか?」

「私のは移動しながら説明します。恐らく知ったものばかりでしょう。威力も移動しながらで。日が暮れますし」

「ソウダネ」

 指が震える・・・うちたい。。。けど我慢だ。

「?」

「連携は?」

「それは」

「はい、結構です。ある程度の獣がいるときにということですね?」

「そ、そうです・・・」

 どや顔をするときのモーションは読んだ。

とても大事なことだ。僕の精神のために。




 こんなところだ。

ざっと今ある魔法やスキルを地面に書く。僕も気づいたことだけど、昔持っていた基礎魔法の火や結界魔法は真魔法として統合されていて消えていた。

 隠したいものは隠してといわれたので、全部ではなく、真飛行魔法や精霊召還は書かなかった。後者はめんどくさいからだ。

 ただ、召還魔法については聞かないといけない。一番最後にしよう。

「真魔法はさっぱりですね、特に聞いたことが無いのは。火や結界は想像がつきますが、先ほどの無空弾などはさっぱり。火魔法は統合されているのに、身体強化が統合されずに真スキルとなっているのも謎が残ります」

 確かにそうだけどこれに関しては、地球と違うことが分かるので、なんとなく想像がついた。

「一個一個見せていきますね」

 そういって、持っている全ての魔法を抑え目に発動した。

一回一回驚いたり、音魔法ではあれは歌えますかとか、知らないのをリクエストしてきてうざかった。

 精霊魔法を使わなかったときは、むすっとしていたし。表情が豊かな人だなと思った。

なんとか宿をとったあとに夜密かに交互訓練の約束をとりつけて真面目に問い直す。

「すばらしいですが、その一言で処理できません、お分かりかと思いますが」

「やっぱりだめだよね?」

「駄目ですね。使えるのはこれとこれとこれ。いざという時に使っていただきたいのがこれとこれですね。もちろん、命に係るような時は、魔弾、精霊魔法、転移。そして隠されているだろう力の順です」

 使っていいのは、もともと持っていた、基礎魔法や身体強化など、その次に真がつくものと理由は分かる。目立ちすぎるからだ。

「いいですか?私が今口に出した魔法やスキルはこえにわざわざ出しています。この理由が分かりますか?」

「大事だから?あと、時間短縮?」

「残念!ふふ、時間短縮は間違いです。いずれ人に教える立場になったら、とっさに、思い出す必要があることは必ず口に出し、逆にそのときに判断材料にならないものは口に出さないようにするのです、そうすることで一瞬の迷いを少しでも消し、反射的に魔法やスキルを躊躇なく使えるようにと。要は死の前では迷いは反射的に捨てれるようになれということです」

「なるほど・・・」

「痛いです、なぜ・・・」

 あ、つい、ひざをつねってしまった・・・。

理由は分かると思う。虎視眈々と経験の差を見せ付けようとしてくるこの大人が許せません・・・。

「ナンデモナイ・・・続けてください」

「では、次にですが、隠された中で危険だと思うことや何か助言ができそうなものはありますか?」

「召還魔法?があります」

「召還・・!何が召還できるとなっていますか!精霊召還のことでしょうか!それとも別になにか増えたのですか!?よ、妖精!いや天族?魔人!?神獣なら大歓迎!」

「いえ、精霊召還はなぜかもうあって珍しいから隠しているだけ。話すのが面倒だし、知っているし。・・・ただこっちは知らないから」

「ウラヤマシイっ」

「・・・・・」

 そんな顔してはいけないと思います。と口に出せないほどの目でした・・・。

「取り乱しました。そうですね、大抵の召還獣や悪魔、天使については私も答えれるかと思いますので、遠慮せずおっしゃって下さい、名前つきなんでしょ?どうせ」

 にこりとするのもどうかと・・・・まぁでも本心じゃないことはわかるし、大事なことだから聞かないと。これは僕の使命にかかわりそうだから。

「召還魔法ってだけです」

「はい??ただのですか?」

「うん、これって珍しいでしょ?たぶん」

「はぁ・・・」

 深いため息・・・そんなに常識的なことなのか?

「何」

「まぁ、そうですね。珍しいくらいの認識です。エルフでは特に。人間に多いですかね。ああ、といっても精霊魔法に比べればカスみたいな希少性です」

「一気にやる気さがったね!」

 というか、その顔やめて!体温が上がりそうだ!

「まぁ・・・あまりお勧めはしませんね。あ、でも魔力が高いリエン様ならそこそこに魔力込めて呼べばいいんじゃないですか?調教できます?あ、その辺はお手伝いします。スキルなしでも絶対服従はぼこぼこにすればできますので」

「・・・・・・性格悪くなってるよ、手が震えそうです」

 そういって、ふるふると無空弾を指先にぽわっと出す。

「無駄なことはやめましょう! 時間の浪費です!だって精霊召還できるのですから!」

「そっちが本音・・・。でも少し分かったよ。雰囲気は。でも、舞さんって書いてあるのは?召還魔法の後に、名前と時間が出てる。これって召還する対象を選べるってこと?」

「ああ、さらに劣化版ですか。確かに限定されたものなら安全に召還できますね。食われそうなものはこないです。デメリットが減った程度で、精霊召還にはかないませんがね、マイサンでしたか?聞かない魔物ですね、どうせ弱いですし、使えますかね?」

 パキュン!!

 あ・・・まぁ仕方ない不可抗力だ。僕の結界も発動してるし、よかったね。その付与つけといて・・・。

 青ざめた顔になっているルミエナ氏。

「わ、割と危なかったと思います、リエン様」

「舞さんの悪口言わない・・?了解?」

「ち、誓います!・・・人だったのですね、それは失礼を」

「・・・・舞さんといって、僕が地球でお世話になっている方です」

「ち、地球と言うと勇者の?」

「はい」

「なっぜ!それを先に言わないのです!!呼びましょう!」

「でも、召還魔法って死んだらどうなるの?・・・真面目にとても親切にしてくれる人なんだ」

 今度は僕が正座をして居直す。これはとても大事なことだ。

あんなに親切にしてくれた人を召還して、死なせたりなんてしたら・・・・想像すらしたくない。

「召還魔法と書かれただけならば、召還されたものは死にません。主の魔力枯渇、死亡した場合も。仮にいや、させませんが!仮にリエン様が亡くなっても、召還されたものが死亡しても向こうでは無傷、悪くても再召喚までに時間が必要なくらいです」

「それは絶対? だって異世界だよ?それに精霊は死ぬよね?」

「正しくは失うです。精霊召還は、精霊と契約をして行っています。いえ、最初から説明しましょう」

 ちゃんと説明してくれるようになったルミエナさん。

地面に図を書いて説明してくれる。


 召還は異次元の生物を召還する点では同じでそこから大きく二つに大別される。

ただ召還される召還と、召還にあたって契約による対価が必要な召還だ。

ただの召還のメリットとして、比較的に容易であること。

デメリットとして、従属的な縛りはなく、与えるだけで呼ばれたもの。

だから強い魔獣を呼ぶと術者が食い殺されてしまうこともある。召還されたものは、召還者を食っても罰なく、平然と生き続け、帰還できなくなるというだけだそうだ。必須スキルとして調教スキルが言われている理由になっている。

召還されたもののメリットはその記憶共有だけで帰還すると身体的なこと体力、魔力も元に戻る。つまり、召還は、術者にとっての危険のほうが大きい。対して召還された者にとっては興味があるものやレベルは上がらないが経験として残ることもありメリットが大きい。

眷属化を望むものもいる。眷属化すれば、もう一方の契約召還と言われる召還に似たようなものになる。

もう一方

契約を伴う召還・・・精霊召還や神獣召還、魔人召還、天族召還など、召還魔法自体に名前がついている。名前つき召還は、契約召還ともいい、召還に必要な魔力とは別に魔力の提供が必須。これがなくなると強制帰還する。召還者に忠誠とも似た従属がある。対して召還された精霊などがこちらで死亡したばあい、その与えられた魔力や経験を全て失い帰還する。帰還先でも得たはずの力も失うだけでなく、下界で使った魔力を全て負債として負う。主が死亡した場合も同様。その為、存在させること自体が難しく呼び出すのはさらに困難になる。また呼び出しても完全従属とは違い、精霊のほうから愛想をつかれ破棄されることもある。このように、細かい契約内容があり、この契約は召還した際に魂のレベルで通じ、何をすべきかが分かるらしい。


 おかしいな、僕、フィナに何をすべきか、全然分からないんだけど・・・・。

「とりあえず、安全である可能性が高いということは分かったよ」

「では!?」

「いや、呼ばない。意思を確認したいから」

「無知ですか!?」

 いきり立つルミエナ氏・・・・

五本いっぺんに無空弾を発動・・・。

「ルミエナ・・・正座」

「はいぃ!」

 かあ様の気持ちが分かった気がする。

この人はもうこれでいい。

「で?」

「ますますエレナ様みたいに」

「かあ様に言うよ?」

 それだけはご勘弁をと土下座になって顔を上げるルミエナ氏。

やっぱりちょっと面白いこの人・・・。

「そこに名前が挙がっている場合は、その意思があるものが着ます。異次元、そこで得られない何かを得たいと願っているということです」

「じゃあ、舞さんも?」

「そうなります」

「・・・・優しいなぁ」

「はい、そういうことで、どうぞ」

 土下座姿勢から両手を挙げてどうぞと空きスペースを示すけど・・・

「宿とかでね。それに3分の理由や本人にあって確認もしたいから」

「そんなぁああ「これは決定事項」ああぅ、わかりました」

「じゃ、行きましょう、次はラサです」

「はいぃ・・・」

「しっかりしてね、エナ姉さん」

「う!・・・ずるい。言うこと聞かないくせに」

「何か言った?」

「いえ、なんでも、行こう行こう!」

 次ぎはさっさとラサへ。

 ラサでは一泊する。その際に舞さんとも会っておこう。

 手を繋ごうとする手をパシンとはたきおとして、僕らはさっきより兄弟っぽくラサを目指した。

 ラサからは馬車に乗れる。結果的にだけど東西走破は必要なことだから、わりといい冒険かもしれない。

 ルミエナさんの実力も見つつ、連携も取らないとと、僕らのペースを作りつつ向かった。


だんだんと成長速度があがっていきます♪

冒険はいいですね!書いてて楽しいです!

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