エルフの村 拠点登録のたび1
ステータスの詳細は後日出します。物語を進めることを中心に、
この走り書きでは、進展重視したいと思います^^:
皆さんの応援のある限り、走り書きも更新します^^
たまに評価や感想いただけると嬉しかったり・・・w感想・・少ないんです。とほほ
はい、どこへ?ということですが、ソルです。
まっすぐ南へと街を抜け、もとい、追い立てられまして・・・
約1時間ほどこうして歩いています。
そろろ昼食が恋しくなる時間、今日はなしです。
え?馬車は使わないのかって?
使えませんよ、馬車って大抵予約制です・・・。
かといってソルは非常に遠く(徒歩では)、このままでは・・・どうしたものか。
途中にある村は・・・歩きで3時間ほどかな。
準備としてまとめてあった道具の中に、地図があった。
無限収納をごまかすための処世術、かばんから取り出すように出したり地図を歩き読みする。
何気にこの地図、マジックアイテムであり、エルフの村で登録された人間でないと見れない仕組みになっている。
うん、やっぱり遠いな、歩くとだけど・・・。
森もシンラから遠くなればなるほど馬車道も細くなり、獣との遭遇も増えてくるし、道もでこぼこしだした。
幸い日光は季節的、森のおかげもあり強く感じられない。
初夏のいい日和だ。振り返るとシンラへの道は100mから先は見えなくなっている。
バンショウの所以、結界と契約にて道は隠されるからだ。
この状況も冒険心を掻き立てる。
じわりと地図に染みこむ汗。いい感じに冒険してる気を増してくれそう。
馬車だったらもっと良かったけど・・・無言のルミエナさん、さすがに反省しているのか、大人しい。
もともと立派な人だから、僕の認識が傲慢になったのかもしれない。
騎士の鎧は胸当てだけになり、軽装のルミエナ様。いや、ルミエナ氏。
僕と同じく、エルフの村で一般的な、大ガマの皮で作ったローブ、人気の緑色の染色を羽織。雨を凌ぐにも適している。服も一般的に大白蜘蛛のシルク製のを着ている。ルミエナさんは薄い赤、少し染色斑があるがこれはあえて選んでいる。
下は白一色。でもこれ、一番やすい無染色ではなく、世界樹の葉を煮て濾した浄化の露による加工だ。効果は作り手によってマチマチ。耐久が上がる。
品質が良い物だと革とおなじ強度を持つようになる。恐らく高いほうだ、艶があるし、膝や大腿部を覆う補強が見当たらないから。
装備は一般的なレイピアと短めのメイスをぶら下げて背に弓を背負っている。
前にあげたアイテムかばんをベルトが通るように改良してあるのも肩からかけているリュックも旅人って感じだ。
ルミエナ様はもとのスタイルもいいし、顔もエルフ特有のきりっと整った顔をしている。
濃いオレンジ色の長い髪を切って今は肩にかからない程度になっている。毛先は赤に染めているようだ・・・これはかあ様、いや、ミレイの影響?どうにしてもきりっとしていて頼りがいがある。
比べて僕は色違いの、上は群青、下は黒で、間接に革が当ててある。染色したものだ。
装備はミスリルのナイフとブラックオーガの皮手袋。すこし背伸びをした子供のようだ。
ただ、装備品に関しては見る人が見ればそれなりのお値段に気づくと思う。
こういう装備や、服装は今度も勉強していこうと思う。
さて、格好だけはちゃんとしてる。こういう準備とかもルミエナさんがしてくれたんだ。
感謝しないと。親衛隊長から一転して、期間限定でも付き人なんてしてくれるのだから。
かあ様が感極まっていたのも、余裕が無かった原因は喪失感や不安とルミエナ様との関係も大きくあったはずだから。ある意味、僕より本当にわが子のように連れ添ったんじゃないだろうか・・。
ルミエナ様、青い空、緑に良く映える綺麗な髪。薄い金色の瞳。
花というよりは華がある、戦士。ちらりと見るといつもと違ってボーっと空を見ていることが今の心情を物語っている気がする。
僕の・・・付き人。仮にだとしても、物足りないに違いない。
立ち止まり地図を見せようと振り返る。
きょとんとした顔で立ち止まり、いつものきりっとした顔になった。
「これからなんですけど」
「はい!わたしも考えていました」
「そ、そうなんだ。えっとね、ここなんだけど」
と、地図を示そうとしたとき・・・
「ソルには徒歩で行くのですか?」
「そうなっちゃうよね!?」
・・・・いけない。取り乱しました。
「すみません!わ、私のせいなのに!」
「ごめんなさい。準備をお任せしていた僕のせいでもあるのに」
「いえ、そんなことは・・・」
「「あ、あははは・・・」」
気まずい・・・とりあえず隣に並び歩きつつ相談する。
「ま、まずは、近くの村に寄りたいです。南はここを抜けるといくつも村があるはずですから近いところは抑えておきたいです。滞在は通過だけでも、場所は覚えておくことは大事ですから」
「では、ここの、マヌンスという場所へ向かいましょう、ここから先は東西に展開している村々があるので、マヌンスは先に寄っておく必要があります」
「はい。僕もそう思います。ここに乗り合い馬車とかがあれば良いですが・・・」
「期待はできないかと、マヌンスの次からなら東西への往来はあるかと思いますが」
きっぱり言うなぁ・・・。マヌンスから次のどこかでも、ついたら今日は終了の距離だよ。夕方には着くと思うけど・・・なんかもったいない。
「魔獣はいなくても、獣はいるでしょうから、道中で戦闘にあたっての連携を確認しませんか?」
「ん、それは必要ですね。ごまかされた気もしますが。指南お願いします」
「い、いえ! 心から大事だと思い!戦闘指南任せてください」
「じゃ、さっそくしてみますか?」
時間は無駄にしないように。気を遣ってくれているのかな。
焦りもあったかもしれない。気を取り直して・・・
「こんなところではいけませんよ。シンラの近くでは探索もある可能性、害になる獣も少なく、何より不可侵の契約で住み着いているドライが驚いてしまいます。開けた場所か、できればあとせめてマヌンスを越えた先で。これは常識ですので覚えてください」
「・・・・・わかりました」
指を立てさらに憐憫なまなざしでぼくににゅっと近づいてにこりとする。
普通だったら、落ち着くんだろうけど・・・
「大丈夫です、少しずつでいいですよ」
イラッとするのはなぜでしょう・・・。
お読みいただきありがとうございます^^




