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ルミエナ最後の仕事・・・?

びっくりしました!

書いて投稿して、あと1話と予告したので急いで書いて戻ってきたらなんとブクマがポイントが増えていて!ありがとうございます><

なんか楽しみにしていただけてるのだと実感しました><。

今日、調子いいので頑張ってみようかと奮い立ちました><

午後も頑張ります><ノ

 親衛隊長 ルミエナ


「なんという、忙しさだ・・・皆もすまん」

「いえ! あくまでラッキーな休暇でしたので!」

「それに羨ましがられました!」

「鎧取られそうになりましたので助かりました」

 私は今、エレナ様の話を聞いた後すぐに自分の任についた。

戦争が始まる。今回はそれに対して準備ができる。勇者時代にはそれがなく、後手に回った悲劇がつらつらと事実として残酷な文面として残されていた。

それを回避できるのはシンラ様がいて、そしてリエン様がいてこそ。

 すぐに解散した親衛隊を全員召集する。

詳しい内情もその責において判断し話してよいということだった。

私は即判断し全てを話した。

 二度と英雄の悲劇は起こさせないためだ。

この時代の勇者、英雄のリエン様はもちろん、エルフの里で悲劇は起こさせないために、親衛隊の皆にはそれを共有してもらった。

 査察として緊急で確認作業を開始した武器倉庫前は、文官も武官も等しく振り回している。

「ちょっと着たらさっさと書いて」

 通常担当しているものでは足りないほど、不備があり、当番ではないものも呼んでいいかと言われ、親衛隊の皆は苛立っている。

 イルではあり得ない。誤数、手入れの質、整理状況。

「在庫数が分からない?弛んでるんじゃない。 すぐ調べて、当たり前だけど、こなすのは日課となさい」

「はい~~ぃ、いきなり査察とか聞いてないよぉ~」

 特に副隊長のナリスは声を荒げている。

 恐ろしい、このナリス、普段はまったりしていてどちらかといえば温厚な性格だ。

 それが戦闘が始まる、もしくはきちんとするべきことをしないときは、恨みでもあるのかという風に人が変わる。

 戦闘では首を射抜く切る、頭を射抜く切るなど顕著にその性格が出ている。

冷酷な目で、急所を狙って殺すのが一番ですから。と、言うことだ・・・声を出さないのもちょっと怖い。

 彼女は冷静な声、顔は筋が何本もはいった状態。正気同情しつつ、わたしはここだけではなく、イルの内政実務を担当しているアキシナ殿と今後について話す。

「イルとは違うんだろうが、仕方ない。すまんが頼む。アキシナ殿」

「滅相もありません。バリスタ様より詳しく直に聞いております。我が誇りにかけて、静かなる森の威信を取り戻します、随分と目も行き届かなかったようで、恥です。躾けておきます」

・・・・まさか、家族ではないよな。ナリスと同じにおいがする。

コホンと咳払いしつつ、私でも分かることを確認する。

「馬が少ないようだが」

「はい、もとより必要がないので」

「必要が無い?・・・確かに馬車以外で育てるのは少なくしているはずだが、これは少なすぎるのでは?」

「大丈夫です。勇者物語のおかげでトナシカを使っています。そちら方面ではこちらを流用する予定なのです」

 トナシカ・・・勇者様に名づけられた動物で、随分昔から森に住んでいた森荒しだ。

こいつらは際限なく森の木々を食べることで当時は害獣とされていたが、勇者様が空腹は可愛そうということで保護したのだ。世界樹を少量与えることで保護区は観光地になっている。

 それを戦争で使う?乗れるのか?子供用の勇者物語には、そんな記述もあったが・・・

「ほう、それは民の間でか?」

「そうです。やんちゃなものが考えています」

「そうか、うまく使えそうなら、非常時のために新しいことも考える必要がある。教えれそうなものをリスト化しておいてくれ」

「確実に。また、遠征用は別に馬が必要です。そこは抜けていました。そちらも計画的に判断して徐々に増やします。物資についてはまだいいのですね?把握だけで」

「ああ、とりあえず把握が一番大事だ。物資については正確さが必要だそうだ、いかんせん交易はな」

「隊長! この日記もらっていいんですね!」

 やれやれ、倉庫から顔を出した隊員が嬉しそうに・・・さきほど、ナリスにまわし読み、皆にもみせろといった話の件だろう。

わたしの訓練日記だ。

「ああ、貴様らも学ぶのだ。此度のこと堪えただろう!」

「「「「「はい!」」」」」

「いいから、持ち場にもどれ、すみません。突然、あんなに喜ぶとは」

「士気が高いですなぁ。お気にせず。ただ先ほどから気になっているそのエンブレムのようなものは?話には出ていなかったのですが、なにかの証ですか?」

「これか・・・ふふ。リエン様より頂戴した加護だ」

「か、加護!?」

 おおっとちょっと言い過ぎた。目の色が変わってる。

 アキシナ殿!一応胸なので凝視されると気持ちが悪い・・・。

「加護はいいすぎたかもしれないが・・・ゴホン。すばらしい付与が係っている、これなら、そうだ・・・エレナ様が本気で乱心された場合でも3分はもつ!」

「それはすごいですな!」

「そうだろう!そうだろう!」

 エレナ様の本気乱心事件・・・ジン様が亡くなられたとき誰も止められなかったのだから、あの世代にとっては何よりの説得力を持つ。

「いやいや、実際怖かったからな! あははは!」

「そうですな!あははは!」

 アキシナ殿と意気投合した。

 なんというか、こうやって話すのも久しぶりだが、こういうことは事件や同じ目標が認識されていつもと違う高揚感がある。

 なんにせよ、これからも精進しなければ!

「ルミエナ・・・こっちにきなさい」

「「!?」」

 凍った・・・背筋から・・・凍った。 いつから背後に?・・・え?そこまで油断してないのですけど!

「それではわたしは仕事が・・・」

「アキシナ殿!?・・・うらぎりものぉ!」

 首根っこを押さえられ、引きづられていった・・・・

 森か?森なのか・・・超教育なのか!


ルミエナさん、こういう人っていますよね!

お読みいただき本当にありがとうございます!


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