サッカー
「お、おい、る、瑠音さん?」
「呼びつけてでいいですよ・・・で?なんですか?」
僕らは掃除を終えて、更衣室へ移動していた。
学校というのは広く、服を着替えるためだけの部屋があるなんて思わなかった。
ロッカーもまさかの鉄製(純)でできていて恐れ多い。
神埼瑠音・・・
名札が付いていた。
本当にここで生活できるのだと思うと胸にこみ上げるものがある。
中に入っていた体操着に着替えているのだけど、武君が固まっていた。
「それ・・・傷が・・・」
「? はい・・・!」
日下部君も半裸で固まっている。
見れば周りの男子全員が・・・
傷がある人がいない・・・・
「そ、そっか、どたばたしてて、油断しちゃった、ごめん」
そうだ。
この国の人は傷一つない。
特に子供なんて・・・・君が悪いだろうなと想像に難くない。
「「「・・・・・・・」」」
「ご、ごめんっていや、俺のほうこそ・・・」
「ぼ、僕は気にしないよ! ぼ、僕のほうがえっとそう! ぶよっとしてて恥ずかしいなぁ!ほ、ほらぶよぶよ!」
「日下部・・・」
あの日下部君が、おどけて皆に見せ付けている。
顔が真っ赤で、指が震えてるじゃないか・・・
「あ、ありがとう、日下部君、おなか冷えるよ」
「い、色々あったんだな。想像も付かないけどさ・・・」
そういうのは着替え終わっている学級委員のタクマ君だった。
「おれ、お前がハーレム気づいてももんくいわねぇよ!」
「そ、そうだな! お、おれもだ。そ、それにかっけぇよ! お、男の勲章がありまくりジャン!」
「瑠音さん・・・いや、瑠音、おれ、お前のことがち尊敬する」
「いや、あの? 尊敬ですか? これは見て気持ちの良いものではないのは理解してますので。でも・・・ありがとうございます」
「「「「・・・おうん・・・」」」」
「さ、行こうぜ!」
「サッカーだ、サッカー!」
今まで、距離があった男子とも一気に距離が狭まった気がした。
さっかーという競技をするのが、今日の体育。
体を育てる授業らしい。
運動シューズの紐の結び方は、困ったけど、武君がさっとしてくれたし、準備運動に至っては、こうだこうだと男子がフォローしてくれた。
命を刈った事がない彼らの優しい目、綺麗な手、体がやけにまぶしい。
からからの晴天が良く似合う。僕にはまぶしすぎる。
「いよいよ試合だな! 昼誘うつもりだったけど、お前、めっちゃくってるし、余地が無かった、色々怖かったわぁ」
「たくまくんだっけ?」
「おう、よろしくな!」
「ルールはね!」
「千鳥!女子はあっちだろ!」
「いいじゃない!それに武はチーム違うでしょ!」
「そうよぉ!」
「いいんだよ!」
「いいのかな・・・」
「日下部君はサッカー得意?」
「それ聞く!? ぼくのおなか見たでしょ!」
「ふふ。なんでもない、日下部君は優しいね!」
「え!? あ、えっと、瑠音君はすごいと僕はおもうよ」
「そうだぜ!」
いけない、結構堪えてる。
切り替えていかないと。
他のチームの人が試合をしている。
ルールは大まかに分かった。
主に女子が教えてくれている。
でも、それも終わるだろう。だって・・・結構な形相で女性教師が近づいてきているから。
「こら! 集合場所が違うぞ千鳥・・・」
「だ、だって、あ、ほら転入生の瑠音君ですよ!」
「まったく、っておお、確かにイケメンだな。不思議な魅力がある、筋肉もいいつきか足している。いまどき見ないいや、いいなぁ。ほうほう・・・」
あ、この人・・・舞さんの知り合いだ。
「もしや、体育の先生で3年を担任してる、舞さんのお知り合いでしょうか?」
「お! そうだぞ! うお、いい筋肉のつきかたしてるな! 腹筋見事に割れてごく・・・おお、硬さも柔軟とかもありそうだ、て軟い、力を入れてみるんだ「こう?」そ、そんな馬鹿な、ピンク筋なのかピンクなのか・・・硬くてやわくてしゅべしゅべ、御褒美の傷跡つきだと・・・ごくり・・・おお、本物だ」
「ふ、服をあげんなって!」
「い、いいよ、これぐらいは」
「嫌なことはいやっていったほうがいいよ!ぼ、僕もいったよ!」
「あ、そういうのじゃなくて」
「何? 男子なんか様子変よ?」
「いいんだよ!気にすんな馬鹿女子!」
「きゃぁ・・・しゅ、しゅごい」
「ってやめろってば!」
「瑠音も抵抗しなきゃだめだろ!そのあたりで先生!!」
「お、おう、もう少しだけ、はぁ。もう少しでいいから。ふぅふぅ」
「「「「「・・・・」」」」」
「み、皆さん、この先生は呪いもちなんです!舞さんが、あいつは筋肉が原因で行き遅れになっているくらいだから、遠い眼で優しくしてあげてほしいと頼まれました、だから僕は気にしてないから!これくらい」
「・・・・・」
「・・・・・な、なんだと?」
「どうでしょうか? 僕の筋肉でのろいは解けたでしょうか?」
「ふ、ふふふ・・・・ちょっと全部脱いでみろ! そこまで言ったなら責任とれこらぁ!舞を恨むんだな!ふぇふぁあああ!ぺろぺろしたるぅ!」
「みんな!」
「「「「うん!!!」」」」
「お、おお・・・女子に助けられたな」
「う、うん、ちょっと僕には治せないようだね・・・」
「あ、あれは確かにのろいだったよ、あの先生逆に僕のこと見るとごみのような目で見るしね・・・でも、なんか今ので許せたよ」
「この国の女性はいろんなものを抱えているようですね」
「いや、まぁそうだな・・・ある意味、お前尊敬するよ。ってか良かったな。凸凹だけど、なんつうかグループみたいだぞ」
タクマ君はそういってばしばし僕をたたくけど、日下部君を見てあげて・・・
「ひぃ」
「べ、別に俺はいいぜ。そのお前に対してもさ、やめたくてもやめれなかったんだよ」
「ああ、あれだろ? 習慣になってしまったとか? かっこつかないとか」
「それもあるけどよ」
「自分の劣等に気づき、さらに下つくることで生き残るすべとし、そして自分と重ねて憤る。ということでしょうか?」
「まぁな・・・てか厳しいな日下部・・・いきなりきりっと・・・」
「自分を特別に見てほしいというやつの強化版ですね、屑貴族や権力者にも多い、時には国家、宗教として存在していますね、改宗は難しいというのに、武はすごいですね。すっきりしてるようですし、日下部君も、なじんできたじゃない」
「あとは・・・そうだな・・・俺を殴れ日下部」
「で、できない・・・よ」
「怖いのですか?」
「あ、当たり前だよ」
「だな・・・」
「ま、この先仲がよくなればそんなふうにけんかすることも可能ですし、急ぐ必要はないかと」
「それで・・・」
「お試しってやつか」
「さて、僕らの出番です!言った限りは期待してますよ武君」
「おう!」
「うめぇ・・・期待も何も自分でかっさらっていっちまった。一年のエースだぞ相手は・・・」
「へいへいかもーん」
「こいっつ・・・・・・」
「それは言っちゃ駄目ですってば、囲まれてますよ!」
「そうなの? あの人が言ってたのだけど」
「言わせてやれよ! おもしれぇ! 日下部、前にいくぞ!」
「で、でも!」
「親友なんだろ!」
「! う、うん」
「なら、おいっと!」
「ちょっと!い、いきなり! それに逆方向だよ!」
「ああ~とれらんなよ!」
「そ、そんなこといっても! だ、だれか!」
「前にけるんです!」
「ふぁあああ!」
「どこけってんだよ!」
「「「「ああ・・・・もう・・・」」」」
あれ・・・気づけば女子がまた着てますが。
と、今は、追いつかないと!
「え・・・・」
「ナイスです日下部君! 武君! ノーガード! 走って!」
「お!? はぁ!?」
「っいけぇええ!」
ぴ・・・ぴーーー
「ゴールキックっす・・・」
「はぁ~武、残念な子です、せっかくノーマークのところに絶妙なパスをしたのに」
「「「「「いやいやいや!」」」」」
「おまえがはやすぎだからなあぁああああああ!」
「言い訳してますよ、どう思います? せっかくのパスが、非難はあっちで」
「うん・・・・すごいね」
「きゃぁああああああああああああ!」
「スカウトだ・・・・スカウトだ・・・おい」
「「「「「だな」」」」」
もう、修正とか言ってられないので、学園のとこはこのままいきます!
区切りのいいところで力入れるか、もしくは・・・・考えたいと思います。
アクセスが教えてくれます^^::
大修正してやりなおしてこいや!とw
見てくれている人がいる以上は、大修正版とは別にあげていきます^^:
どうぞお使い分けください^^:
また、お待たせするのもなんなので、昔書いた小説をリメイクして載せたいと思います。
ジャンルは主人公最強系で現代です。ず~~~とまえ、5、6年前に書いたのが残っていましたので^^
ファンタジーが書きたかったけど書けずにとりあえず現代で書いたものですね^^
そちらを矢面に裏で書きたいファンタジーをもっと修練するという感じですね^^:
今の「とりあえず」がデビュー作品になりましたが、まだまだのころに練習してた作品、現代のほうがしっかりかけているという^^:このジレンマ・・・でもせっかくなので活用しようという腹ですw




