昼休みより
そして昼休み。
おなかいっぱいだ。
給食、それはすばらしいご馳走でした。
生乳はガラス製のビンに、やはり冷えた状態で。
パンは柔らかくわずかな甘み。
ヨーグルト和えのフルーツと良くあった。
はるさめスープも・・・
どれくらい夢中で食べていたか、おかわり自由だというので黙々と食べていた。
みんな最初は嬉々としてぼくにおすそ分けしてくれたのだけど、あとからは、もうやめとけだの、大丈夫だの心配そうだった。
結論から言って大丈夫です。
なぜか地球の料理は、どんどん入るのだ。
今は加太付けをおえ、机を教室の後方へ運んでいる。
昼休みの前に移動するのだそうだ、掃除をするらしい。
「ちょ、ちょっと武!?」
「わぁーってる!!」
昼休みで、教室の大半の男子は出て行き、残っているのは外で遊ばない男子と女子だけ。
僕の隣には千鳥さんとその友達、そして親友の日下部君がいる。
他の子たちも取り巻いて何しようかと話していたところなのだけど。
「ほむ・・・覚悟のあるいい眼です」
つかつかと武君が歩いてきた。
てっきり帰ったのかと思ったのですが、へんな頭も丸刈りにしている。
なんて分かりやすい子だ。
「る、瑠音さ、さん。さっきは、すみませんでした」
「? 謝る相手が僕というのは」
「もちろん謝る!日下部もご、ごめん・・・もう絶対にしない」
日下部君はその大きい体でどこに隠れようとしたんだろう・・・
謝罪を聞いても返事はない。
まぁ、気持ちは分かるような分からないような。
「そうですか、僕も大人気なかったです」
「そんなことねぇ・・・おれは、その腐ってた。ちゅ、中学からこんな感じでいこうってあいまいに威張って・・・ちょっと喧嘩に自信がでてきて調子に乗ってた。それにイライラしてた。なんか違うって・・・そんで瑠音さんが来て、なんつうか、世界って広いんだなっておもって。怖かったし、かっこ悪かったし・・・」
「当たり前です。そして広い世界でもこの日本のように争いが無くおいしい国はめったにありませんよ。給食というのは、恐ろしいほど美味しかったです!武君のはすみません、食べてしまいました」
「お、お? それは別に全然いいって、それより俺の覚悟が」
「覚悟するのはいいですが、受け入れるほうにも時間も要ります。とりあえずは僕は、きにしてないってことです」
「・・・・日下部、すまん・・」
「・・・きゅ、急に言われても」
「でもすまん! このとおり!」
「わ、わかったから・・・」
「いや! わかってない! ほんとにしない!!」
「おやおや・・・これはすごい展開ですね、瑠音君。土下座ですよ!」
「あついですぇ」
「はい、とてもあついです!」
「からかうなよ。お、俺だって虫いいってことも分かってるし、かっこ悪いってことも分かってるけど、瑠音さんと戦って」
「ぼろ負けでしたけど?というか、眼中になかったようですが」
「・・・・そうだけど、おまえ、ちょっとはな」
「ねぇ、みんな!スカッとしたわよね!」
「そ、そんなこといったらだめだよぉ!」
千鳥さんは、女子の皆に変わった武君を印象付けようとしてるんだろうなぁ。
優しい子だ。
「おまえ・・・いや、そうだけど・・・その」
「僕は気にしてませんよ。まぁあとはおいおいですよ。まぁ気になるといえば」
「な、なんだ!何でもするぞ!」
「日下部君、その手に持ってるのは僕へくれる予定のお菓子でしょうか?」
「「「え?」」」
「あ、うん。まだあったから、どうかなって」
「いただきます!」
「「「「まだ食べるの!?」」」」
「べ、別にいいんじゃないか。その菓子ぐらい」
「いやいや! そんな量じゃないのよ! 5人前は給食たべてたし!」
「5、5人!?」
「た、たくさん食べてたもんね!」
「うん、おなか大丈夫?」
「大丈夫です、むしろおかわりしたかったです」
「力の秘密なのか・・・」
「ぼ、ぼ、ぼくのおかし、ぜ、全部、あ、あげるよ」
「日下部君、む、これは? きらめく袋が付いていますが破って?」
「ほら、こうやってあけるといいよ、で、さきからぱくっとね!」
ひょっとしてこれはチョコレート!?
「ありがとうございます」
おもわずぱくついたのだけど・・・うまい、やっぱりうまい!
「ちぇ、口が良かった、今ののりならいける!ぽっきっきーの使い方間違えた」
「千鳥・・おまえ」
「そ、そういう意図はないのよ!」
「「じゃあ何があるんだよ」」
「日下部君! ありがとう!! お、おしいいよぉお!で、もっとある?」
「あ、あるよ! る、瑠音君にはぜ、全部ほんとに上げてもいい!」
「君は親友だ」「ほんとに!?」
「「「「やすいな・・・」」」」
「こほん・・・これからの勇気を期待してますよ。(+・`ω・´)キリッ」
「いや、おせぇよ・・・」
「うん、前に言わなきゃ」
「・・・・が、がんばるよ、僕」
「まじか!?」
「!?」
スパン!
「急には無理でしょうが!」
「いてぇ・・・くそ、千鳥」
「日下部君、感動しました!」
「・・・お、お菓子にでしょ。あ、あげるけど、ふふ」
「お菓子超有効・・・めもめも」
「食べ物なのね・・・ひょっとして両端からやればのってくるんじゃ・・・」
「騙すのよくえねぇぞ・・・でも、そうだな。まずは舎弟としてってうお!? なんだ、廊下にまで・・・」
「瑠音君! 遊びに着ちゃった!」
「せ、先輩たち」
「調子に乗ってる一年って・・・た、武?」
「何だ先輩?まさか瑠音さんを絞めるって話なら俺を通せよ」
「そ、そうじゃ」
「わ、私たちだって!」
「とかいいながら!なんで私たちまで通せんぼしてんのよ!私たちは男子とは関係ないし!通してよ!」
「証拠は!」
「ど、どうなって!?」
「う~ん、日下部君」
「な、なに?」
「静かな場所知ってる?」
「あいにく、僕はたいていここか、図書室」
「じゃあ、武君は?」
「おれか? あ~屋上? でもこいつらどうにかしねぇとな」
「出入り禁止でしょ!」
「ふむ・・・とりあえずおかし食べながら話そう」
「じゃ、じゃあトランプしよう!」
「う、うのもあるよ!」
「女子うざいって・・てか先輩たちもどっかいけよ」
「あんたがどっかいきなさいよ!先輩女子つれて!良かったじゃないもてもよ!」
「嫌よ!!」「俺だって嫌だわ!」
「る、瑠音君はみんなの瑠音くんなの!仲良くしないと!」
「ほら、そこの子が言ってるじゃない!」
「美穂!良い子ちゃんもいい加減にしないと駄目よ!敵は敵!瑠音君は1-2のものよ!」
「僕は誰のものでもないのですが・・・」
ネタとしての話題が増えすぎてますね・・・_| ̄|○
大丈夫かな・・・
アクセスしだいでは小説の想定していた話数を減らすかもしれないです^^:
中途半端とか無理や終了とかはしません^^
ではでは、お読みいただき、ほんとにつたないものを・・・ありがとうございます><




