学校 「休み時間」
修正必要な箇所多数にて、見たくない人は覚悟を・・・
その後・・・
言うまでもなく、雰囲気は最悪の状態で寝る安らぎは得られそうになかった。
仕方ない、仕方ないよね・・・
かあ様がべったりくっついて離れないし、勝手に出てきたフィナで場は混乱するし。
じぃは平伏し続けるし、ルミエナ様たちは護衛の場所とりで道中が心配なほどの模擬戦を開始するし・・・
もうね、野営というよりお祭りでしたよ。
現実逃避じゃないけど僕には僕のやるべきことがあるし、問題なく進められることは進めておくべきだ。
というより、地球のほうが活動しやすい気がしてきた。
とりあえず、ほんとうにとりあえず、こちらでできることはやっていって、アルブでしかできないステータスの獲得、確認はアルブでやって、訓練とかはこちらでもできる環境にしよう。
なにより、新しい魔法(真)やスキルはこちらで体験すればするほど手に入るから、選択肢が増えるという点では絶対にいいはずだ。
うん・・・
なんやかんやで舞さんといくつかの約束を再確認した。
とんでもなく分かりやすい地図をもらい、ばればれだけど後ろから確認している舞さんをよそについに着いた。
「ここが学校・・・・」
大きい。そしてたくさんの人の気配がする。
広い高低さがまったく感じられない砂地。
その奥にある大きな建物。
無駄のない石造りの建物だ。信じられない・・・あれ全てガラス?
にごってもいない、中の風景が見えている。
おっと、いけない。
歩を進めていくと玄関には、生徒と呼ばれる同じくらいの年齢の人間がちらほらみえる。
第一試練、学校へ一人で行くはクリアした。
次ぎは協力者への接触のために職員室へ・・・って緊張してるのか僕。
舞さんの知り合いがいるし、担任の先生になる方に会わなきゃ。
「うわぁ・・・」
「ん?」
確かに、見た目がハーフとは言えエルフの僕、しかも髪の色が真っ白だからか、好奇心旺盛な人間にはいい玩具かもしれない。
特に気のせいか女の子がこちらを見ている。
舞さんのところでも思ったのだけど、この世界は女性のほうが積極的だ。
珍しいものに対しての話題にうえているように見える。
アルブでは男性のほうが積極的に絡んできた。主にやじ馬だが。
やはり、細かい風習や風土は異なってくるようだ。
僕からしても同じ黒髪が異常に多いこの環境のほうは驚きだし、人間がこんなにいるのも変な感じだ。
まぁ・・・でもちょうどいい。
「あの、職員室へはどういったら良いですか?」
「え!? や、やっぱり転校生?」
「はい。正確には転入だけど。教えてください」
「も「もちろんよ!よ!ってちょっと!」
「こっちこっち!」
「あ、あの一人で大丈夫ですよ。皆さんも用事があるのでは?」
「いいのいいの! 案内してたからっていえばオーケーオーケー!」
「ありがとうございます」
「堅苦しいなぁ! えっとたぶん年下?」
「じゃあ、ありがとう」
「「「!・・・」」」
「あの?」
「こっちよ!クラスは!?」
「そういうのはまだ聞いてなくて」
「というか名前は!どこから来たの! 外国の人?」
「えっと」
「おい、女子!困ってるだろ、いいから連れて行ってやれよ」
「ねぇねぇ!」
ふぅ~~やっと解放された・・・
結論から言って、かなり遠回りな気がする。
そういうしきたりなのかな?
「じゃ、先生呼んだから、またね!瑠音君!」
「ありがとう!」
「「「きゃー!」」」
・・・・・不思議な子たちだった。
「あなたが瑠音君ね!」
「おはようございますというには、日が昇っていますが、ここが学校で職員室ですね」
「そうですよ、不思議な質問だけど舞さんから事情は聞いていますので何でも聞いてね。それに!本当にイケメンだったのね」
「なるほど、あなたはショタさんですね。きょうから」
「ちょ~~~っとまって! 舞さんが言ったの?」
「え、ええ。最初にそんな風に話す人がショタさんだと聞きました」
「ったく・・・ひどいよう~、わたしは、陸奥京子、普通の先生です!」
「キョウコ、さん、いや先生ですね、よろしくお願いします。それではショタさんにはいつ会えるのでしょうか? その人がお世話をしてくれて担任だと聞いています。あ、猫のかぶりものをしているとお聞きしていますのでお呼びしていただければ助かり・・?」
職員室の先生方がこちらを向いている。
中には笑っている人も・・・
「あのね、ちょ~っとこっちで話そうか」
「はい?」
陸奥京子さんとショタさんは同一人物であり、ショタというのは蔑称だというのを理解できた。お・は・な・しと妙に区切って迫力のある話があったのち、僕はやっとクラスへ入れた。
「はい、皆さん、今日からお友達になる、神埼瑠音君です、仲良くしてね」
「「「「「・・・・かっ」」」」
「「「「「「「こっ」」」」」」
「やべ・・」
「まけたぁあ!」
「くそ、ブルジョワとか漫画か!」
「?」
どうしたんだみんな・・・何の儀式だ?
「がきじゃねぇか」
お、止んだ。ん?これは僕が悪かったのかな?
「武君、そういう言い方は無いんじゃない?」
「そうよ! 失礼でしょ! 中学にもなって」
「はぁ?」
「はいは~い静かに! 自己紹介をどうぞ!」
なんというか、僕はあまりに知らないようだ。
この国の作法や、人種、風習。何か驚くようなことをしたつもりがないのだけど・・・
まして、失礼なことはしてないつもりだ。黙って立っていたのが悪いのかな・・・
とにかく学ぶにしても、誤解や粗相などは極力避けよう。
こんなに多くの子供、接したこともないし、人間だ。
あれ?あまりに無防備な気もする。ここは・・・丁寧に・・・
「なにやら、わたしの粗相ですみません、日本語もちょっと拉致されて、特殊な環境で育ったので不安が残っています。間違いとかあったら武さん?のように、怒ってもらってかまいませんので、よろしくお願いいたします」
「ら? 拉致?」
「せ、先生!」
「どうしたの? あ、大丈夫よ! そういう趣味のことはされてないらしいわ! 保障するって!」
「「「「「ちげーよ!」」」」」
みんなが僕に注目していたところから、今度はいらだっていた少年に目が行っている。
何が起きたのか、正直分からない。
「わ、わりぃ、ちょっと、顔で判断してしまった。そのなんかしらねぇけど、わ、わりぃ・・・くそが」
「武君!」
「ご忠告痛み入ります」
なんだろう、この男子は・・・意味がわからない。この雰囲気から言って僕に落ち度はないようだ。じゃあ思春期というものかな?なんだあの頭は。黒髪じゃないのは塗ってる?眉もそっているし・・・あれにいったい何の意味が・・・
「る、るいんくん! そんなやつに謝らなくていいから! それよりこれからは楽しくいこうね!」
「そうだぞ! 元気だせ! 日本は平和しかうりがないくらいだぞ!」
へいわ?へいわってなんだ・・・?知らないというよりアルブに存在しない定義の単語は僕には分からない・・・
「そうだそうだ!」
「カウンセラーとかもあるからな!」
「そうだよね! 先生!」
「ええ! ばっちりよ!」
「かうんせら~?」
「心の傷を癒すところよ!」
「! す、すごいですね! そんな技術があるなんて」
「そうそう! だからへっちゃら」
「見たところ元気もあるし!」
おお、なんか歓迎はしてくれている。
それに心の傷を癒す技術。
しっかり覚えておこう。かうんせらー!
休み時間になり、僕はあっという間に囲まれて、職員室へ案内してくれた女子と同じ質問をたくさんされた。
可能な限り答えているのだけど、人間はどうしてこうも聞きたがるのだろう。
それに近い・・・
男子はそんなことないのだけど、女子はやたらと髪や腕をさわる。
風習なのかもしれないと最初は思ったけど、男子がそれを諌めてくれるので違うのだと知る。
なんだかんだ答えているのだけど・・・
友好を深めるにしてもどうしても確かめたいことができた。
僕はすっと立ち上がり、その場所へ向かう。
もし、これが風習ならば、僕はここの人間を好きになれない。
「おい、豚」「こっちむけこら!」椅子をける音。「お前も混ざってこいよその顔で」「おい、きもおた」など明らかに蔑まされている。不愉快だ。
そして・・・「殺すぞ。こっちむけっこら」と・・・
殺す? 僕は訓練の間、過酷な状況はあったものの、殺すなど言われたことは一度もない。それに言ったことない。
冒険者の体験でもそんなことを言えば即、決闘につながる。
気持ちが一気に高ぶる。
それに、その周りは平然としている。それがとても気持ち悪い。
まだ、煽ったりしているなら喧嘩だと分かるのだけど、そうでもない。
気持ち悪い・・・。
クラスの仲間。仲間である以上、命に係る愚かなものは指導しなくてはならない。
「瑠音君?」
「お、おい、やめとけって・・・」
「なるほど・・・間違ってはいると思っているのかな?」
途端に静かになった。
気持ち悪い。
「き、気にしてないから!」
今度は被害にあっている男子からの声。
作り笑顔も甚だしい。
「気持ち悪いよ」
「え・・・ご、ごめん」
「あははは!気持ち悪いってさ!」
「ちょっと・・・」
「勘違いしいてるようだけど、君じゃなくて、この状況が気持ち悪いって事だよ。それに君が気にしていようがいまいが僕には関係ない、僕の誇りの問題だから」
「え?ほ、こり」
「ただ先に確かめないといけない。知りたいんだ風習を、とうことで・・・殺すとは穏やかではないと思うけどどうなの?」
「ああ?つまんねぇこといってかっこつけんなよな。イケショタはひっこんでろぉっッ」
「殺す・・・殺人はこの国では認められているの? 血統とかの括り?」
ショタ・・・なるほど。蔑称だったね。
どうやら周りの反応を見る限り、治安が悪いようなものみたいだ。
身分差別はあるのかと聞いたけど
「じゃあ、この人は種族か何かが違って、差別されているとか?」
「おい! 調子のりすぎだろおまえっぐぇ!」
「僕が今話している。少なくても君が悪いのは分かってきた」
「ぐぐるじ」
弱い・・・・首を少し締め上げてるだけなのに。
「それで、本当は?制度としてそういう制度はあるのかな?」
「な、ないよ。・・・まぁおたくではあるけど」
「おたくとは?」
「趣味がそのすごすぎる人かな、特技といえば特技だけど」
僕が武?っていった子を突き放して、おたくといわれている子に視線を戻す。
「ごめんなさい、ごめんなさいひゅー」
怖かったのか、混乱して息が乱れている。
なんて幼い精神だ。
「大丈夫です。僕の眼を見て、名前は?」
ゆっくり癒しをイメージした魔力を込め、話しかける。
「ああ・・・あ、く、くさかべ、きょう」
「そう、いい名前だね。ってあまり名前知らないけど」
ふむ、癒やし手をイメージしたら効果は抜群だった。
音魔法(真)の修練につながったかもしれない。
「いてぇ・・・くそが・・・ぶちぎれた。殺す・・・お前は絶対ぶちころす」
「危ない!?」
振り返るまでもなく、椅子を持ち上げて僕の頭に振りかぶっている。
ステータスをさっきのやり取りから考えると、十分殺傷力がある勢いだ。
「「「「!」」」」」
パシ。
僕じゃなければだけど。
軽い、非常に軽い。
でもこちらの子供にとっては十分重いと判断する。
つまり僕は決闘を仕掛けられたということになる。
どの国でも世界でも、命を奪うのならば、その覚悟は必要なはずだ。
「殺してもいいってことだよね?」
「ひぃう」
無理もない、周りは驚いたせいもあるし、無言だ。
なにせ殺人の凶器に走った仲間が生まれたのだから。
「できも・・・しねぇくせ・・・お、おい! なにを!」
まぁ、でも。この子は思春期なのだろう。
殺気が全然足りないし、僕が殺気を少しはなっただけで、動きもしなくなった。
まったく同じ動きの首絞めもすんなりつかまる。
戦闘訓練の学校ではないからと舞さんに説明を受けていたのは手加減のため?
かといってこの場合どうなるのか・・・
どちらでもいいんだけど。
命のやり取りなのだから。
僕は胸倉を片腕で持ち上げてあげたまま移動する。
途中ボタンが外れたり、服が破れたりもしているが首を固定しているので落とすことはない。
「君くらいなら、ここから落とせば死にそう、弱そうだし」
そういって開いた窓から宙につった。
「ちょ、だれか先生を!」
おや・・・場が騒然としてきた。
なるほど・・・これは再考の余地があるな。どうしよう・・・
そんな僕の迷いを感じたのか「やれるもんならやってみろ!」とかいろいろ調子に乗ったことを連呼してきた。
「や、やめよう!ね!あ、誤らせるから!」
「そうだぜ、それはやりすぎだって!」
・・・・なるほど。
でも、正直イライラする。
やったことに対しての反省のなさ、仲間であるこの思春期君を導かなかった不甲斐ない仲間、立場も対等なのに抵抗を示さない根性なしに。
何より、覚悟もなしに命に触れ、魂を汚す行為に。
「やっぱできねぇ・・・ひぃ」
殺気をぶつけただけでこの様だ。
「お、おい!謝れって!」
「う、嘘だろ・・・お、おい?」
「飾るなら飾るだけにしておけばよかったんだ。覚悟もなく、僕を殺そうとした。僕は君とは違う。殺される前に殺す。君らとも違う。勇気を出すなら誇りのために振り絞り行動する。そしてくさかべくん。非もないのに怯えるな。対等な関係にありながら身を蔑む。それは自分に対しての裏切り。君の恐れの半分は、君の責任。半分は勝ち取ることでしか認められない」
「な、なに言ってんだよ! た、助けろよ! こいつ頭おかしいぞ!」
「そ、そうだよ。ちょっとやりすぎだよ!」
「とめんぞ!」
なるほど、さすがは学級委員長の二人。ちどりさんと、たつみ君?だったかな。
でも。
「じゃ!」
僕は手を振った。
「「「「「「きゃぁあ!」」」」」」」」
「うそだろ・・・・」
「ころした・・?」
その誤解はすぐ解ける。
「う嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼あああああああああああああああ!」
バシ。とちゃんとつかんでおく。
いい勉強になったし、いい勉強になったでしょう。
舞さんいわく、何かしてきたやつがいたらガツンとやっちゃって!ガツンと心をつかむ!ただし、女子は放置!
すばらしい教えだった。
「が・・・がぁ・・」
「殺してはいけないようですね? そういう制度がなさそうなので」
どがぁっ!と上に投げた思春期君を教室に投げ込んであげる。
「い、いきて・・・る」
「え? ど、どうなってるの? 手離したよね?」
「あ、うん。あれ?」
「瑠音君! そ、それ以上は!」
分かっている。
「もう、何もしないよ、たださ」
そういって僕は彼の前に屈んだ。
「殺すとか、死体を見たこともなさそうなショタが、嘯くのはやめろ。いいな?」
「でぇ・・・おでぇ」
「返事は?」
「はぁ・・・い」
おとしどころはちゃんとしないとね。
決まった。完璧だ。(+・`ω・´)
これで僕はなめられないし、誇りある子ならばがつんと心をつかんだはずだ。
直後ちょうどチャイムがなった。
はぁ~すっきりした。実に充実した学習だった。
刺激が強すぎたのはわかったから、あとは切り替えないと。
「さぁ!・・・・チャイム。次の授業、たのしみですね!」
一瞬皆がびくりとしてが、ちゃんと弛緩している。
「怖い・・・え・・・どうなったの?」
「上に投げた?」
「見えた?」
「はは・・・」
「どうした!?」
「・・・・・・・・」
教師だろうか。走ってきたみたいだ・・・
やばい・・やりすぎは自覚している。ただ、あとちょっと待ってくれたら・・・
なんとかちらほらと話し声も聞こえて戻っていく予定なんだけど。
「せ、先生・・・?だ、誰が呼んだの?」
「ん? どうしたんだ? 何も起こってないって武!?」
「すみません・・・すみません、すみません」
「だ、誰だ! こいつをいじめたの? は?・・・って武がいじめられる? おい、転入生。おまえか!そうなのか?」
「いや、いじめっていうか・・」
「で、でも・・・」
「なんだ、はっきりしないか!」
ふむ、しょうがないな。
僕が悪いってことになるのか?
よく分からない風習だな~。
せっかく座った椅子から立ち上がろうとしたときだった。
「いじめてなんかない・・そいつが僕を! このひとはこのひとは!いじめらてたのを助けてくれた。誰も、誰も助けてくれなかったのに、知らない僕を!」
「「「「!?」」」」
「なんだ? いじめだと? クラス全体のことか!どうなんだ!」
え・・・そこで僕を見るの。この教師頭おかしくないかな・・・
「え・・・僕?僕は何も知りませんよ。みなさんも席に着かないと、ベルが鳴りましたし。そうでしょ?みんな、お・は・な・しをして興奮しただけですよ!ね♪」
「なに言ってる、武が泣いてるぞ。どうなんだ武!」
「お、おれは・・・いじめられたわけじゃない」
「そうなのか?どうなって?とりあえず、武、なにか言いたいことがあるんだろ!言いなさい!」
「つよく・・・強くなりたいです・・・心も。体も」
「おお・・・」
「いやいや、神崎君。感心するところじゃ・・・ってそうでもないのか?」
「デンジャラスミステリー」
「か、かっこいい・・・」
「のか? 怖いんだけど、俺」
「拉致、って戦争とか経験したらちがうのかな?」
「どうなんってんだこりゃ・・・」
「いいことですね。若いということは」
なんて素直なんだろう。よく悪くも、ここは幼い人ばかりなんだ。
本当に感心した。
「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」
ん? みんな僕を見ている。なるほど、勘違いさせたかな。
僕は大人から指導を受けているから、大人びているけど・・・
「同い年ですよ」
沈黙に、知ってるし!いやいや!などさまざまな反応だ。
難しい・・・思春期。
「ああ~もういい!ちょっとこい、お前が原因だろ!変だし」
「原因は、この人ですが。なにやらしきたりに反したなら」
「素直でよろしい」
「いえいえ」
「お、おれもいきます」
「ブンスケはいいから、授業うけてろ」
「またですか? これは教師も、ということは腐敗してるのですか?」
「ん? ああこいつはソウ呼ばれてるんだ。あだなってやつだ」
「そうなの?」
「違う・・・おれはいやだ・・・た」
「大人となると・・・容赦できませんが」
それはもう、いじめではなく支配になるからだ。
ばぎ・・・あ、ドアがもぎ取れた・・・
「お、おい! なんだその・・・目は、い、今の音は」
やばい、壊した・・・
これは弁償ということに?
お、お金が・・・
「せ、先生、なんか大きな誤解があるようです!」
「です! ここは私たちに任せてください!ねぇ!」
「お、おう! 任せろ!」
「お前らがよんだんだろうが、そ、それに・・・ひぃ」
「いいから! る、瑠音君も!なんかわかんないけど落ち着いて!」
「よくはないのですが・・・ドアが」
「ほんとに、それはどうでもいいよ!」
「そうですか?」
「「「「「うん!!」」」」
「た、武! あんたからも!ほら! 内心とか響くわよ!」
「だ、だ・・・・大丈夫です先生、ちょっとおれ、考え事したいんで」
「そ、そうか・・・転校生・・・なんだ・・・問題を起こすんじゃないぞ、た、態度も気をつけろ」
「mひゅも・・・?」殺気を込めながら威圧しようとしたのだけど、活発のいい学級委員というこのクラスの代表の女子、確か、千鳥さんが口をふさいでくる。
「いいから、瑠音君、私たちも反省するから!」
「・・・・ったく、最近のがきは、付き合ってられるか、上も騒がしくなってやがるしいくぞ」
確かに上も騒がしい。
「る、瑠音君。ご、ごめんね! 嫌なこといきなり」
「いえ、別に。あの教師は腐っているようですが、みなさんはまだ純真なようですし、これ本当にどうでもいいんですよね? 僕、あまりお金は持っていません」
「あ、お、おう。その、なんだ、いいんじゃねぇか」
「ごめん、私たちも・・・それはいいよ! いつの間にかそうなったってことで」
「あ、ありがとう!」
「っぷ・・・なによ、それ。焦って損した!」
「あの、そろそろ抱きつく必要はないかと」
「ああ!ご、ごめん!ってか女子みたいに良い匂いするね!ってちがう!はだすべすべ!って」
「ちどりぃ~」
「っく、なんだよ。まったく・・・驚きの連続過ぎる」
「お前、荒療治にもほどがあると思うぞ!」
「そうだよ、武君、死んじゃったかと思った!」
「ぼ、僕は・・・あ、ありがとう」
「いえいえ、僕はすっきりしたかっただけですので」
「おまえ、力つえぇなぁ・・・、あれって上に投げたのか?」
「そうですけど? したでも問題なかったですか?」
「んなわけねぇよ! 死ぬわ!」
「死んだらやっぱり問題? あっちが殺すって言ったんですが」
「殺すわけ無いだろ、脅しだよ」
「そうよ! こっちが死にそうだったわ!」
「そうなんだ・・・よく生きてましたね。僕が知ってるところでそういう態度するとたいてい死ぬか生きるかの賭けなのに」
「瑠音くんって、死体とか見たことあるの?それに殺したこととか・・」
「ちょっと!」
「あるに決まってるじゃないですか、たくさん戦友が亡くなりました。人はまだ殺してないですが覚悟はあります」
「お、おい」
「ご、ごめん!」
「いえ、気にしないでください。よくあることです」
「「「「「「ねぇよ」」」」」
「おお、男子一致団結ですね、さすがはおのこ!」
「べ、別に~わたしは気にしないよ! むしろた、頼りがいあるかなぁ~」
「千鳥、くっ付きすぎだ」
「だってすごいんだよ、本とにすべすべ出し、良い匂いする気が・・・って良いにおいする!はぁはぁ」
「それってもう変態だろお前!」
「いや、でもすごく安心する・・・」
「く、くさかべし!お、おまえまさか」
「いや、ちがくて!」
「どれどれ・・・マジだ」
「と、ちょっとだけ、私も」
「うお、なんだ、まじで良いにおいする。香水?」
「あの・・・やめてほしいです」
舞さんいわく、[一回目の休み時間]
は、こうして終了した。
何はともあれ、乗り切れた?とおもう。
不出来すぎますが、忙しくなってしまいこれ以上待たせるのもとおもい投稿><
すみません><




