表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/61

把握2

この話は、嫌いな人は嫌いかもしれません。

スキルとか興味ない人、あるいは興味ありすぎて設定を気にしすぎる方はw

ゆるゆるなのでご勘弁を><

どうぞ、さらよみするなり、飛ばすなりしてくださいね!


「リエン様、リエン様!」

 あう・・・

 まどろみの中、女性の声がする。

 どこかで聞いたような・・・

「!? まぶしいっ」

「もうお昼でございますよ。心配になり起こしに参りました」

「起こしに? 僕を?」

「はい、わたくし、ターニャと申します。この前、お会いしたと思いますが、正式にお世話をする係りになりました、よろしくお願いします」

「お、お世話!? 僕なんかの?!」

 確か僕に哀れみの目で服の処分を聞いてきた女性だ。

 茶色い髪にブルーの瞳。

 年は20歳くらいの年上。

 そんな彼女がお世話? 働き盛りもいいところの文官さんだろうに?

「何をおっしゃいますか、エレナ様の実子にして英雄ではありませんか、勝ち取るのに苦労しましたよ」

「えいゆう?ってえいゆう?」

「はい、お話は聞いています。今、イルでは専らですよ。お出かけの際は十分お気をつけください、特に女性に」

「気をつける? やっぱり・・・」

「おつらいことばかりだったかと存じます!」

「あわ! た、ターニャさん!」

 上半身を起こした状態にターニャさんが抱きついてきた。

「私も正直なところ忌み近づこうとしませんでした、ですが、今後は改め、いえ、もう改まっております。あなたの御髪、あなたのその体の傷・・・私には到底真似できません」

「あ、ああ・・うん、真似はしてほしくないかもしれないです。ってちょっとはな」

「なんてお優しい!」

「あうぅ! は、離して! ターニャさん!」

「すみません、感無量にて・・・でも今のように女性にはお気をつけください」

「うん・・・良く分からないけど同情とかはやめてほしいし」

「そうですか、ならばいいのです。エレナ様もそこは忠告するようにとのことでしたので」

 かあさまがか・・・なら気をつけとこう。それはそうと・・・

 気絶、うまくいったみたいだ。

 まさかすぐ使うことになるとは・・・なんだか情けない。

「えっと、今何時くらいでしょうか?」

「わたしに敬語は不要ですよ。現在昼の1時になるところです。エレナ様が今日はゆっくりするだろうからと・・・」

 そうだった。

 思い返すと不思議な間だった。

 かあさまは・・・

「おかあさま怒ってましたか?」

「怒って? まさか。なんだかすっきりしていましたよ」

「そうですか・・・良かった」

「変わったことといえば、バリスタ殿が癒し所にしばらく滞在するとか」

「・・・・・・・・・忘れないよ。じい」

「いえいえ! 死んでいませんよ!」

 結構面白い人だ。

 なんというかのりがいい。

 昔なら考えられなかったなぁ。こうして誰かと冗談を言い合うなんて・・・

 じいのためにも僕は頑張ることは忘れないようにしないと!

「僕は誰かに呼ばれているの?」

「いえ、今日は部屋でゆるりとされるだろうとお聞きしてます。昼食をお持ちしました」

「良かった!!・・・・ってそれ全部!? お、おなかはすいてないなけどもぉ!」

「そ、そんなどこか悪いのですね!」

 困った!

 およよと泣き始めてしまった!

「な、泣かないで! うそうそ、すっごく空いてるけどいいのかなぁってこんなにいっぱい!」

「もちろんです! 驚かさないでください」

 って・・あれ。立ち直り早すぎない・・演技なの?

 良く分からなくなってきた。

「・・・・じゃあ、食べますね」

「いえ、まずお着替えを。その服はどこで? わたしが準備した服はどうされましたか?」

「!?」

「お気に召さなかったのですね・・・」

 言われるまで気づかなかった。

 僕はTシャツというものを着ている。

 ズボンもジャージというものを着てベルトでとめている。

 なんて説明しようかと考える余裕もない。

 目の前でまた泣きそうになっているから!

「いえいえ! もったいないので!」

 そういうが、片目が問うようにねめつけている。

「・・・・その服、変わってますが着心地は良さそうです」

 確かに、肌触り最高ですといえば絶対泣く・・・

「・・・ま、まぁほら僕が作ったし」

「まぁ!?」

 言ってしまった・・・作れるわけないじゃない。

 素材すら分かりません・・・

 でも、効果はあったようだ。

 ここ数日で僕の評価は太りに太って身動きできないくらいだ。

「だからちょっと愛着があって」

「では洗濯しておきますね、注意する点はございますか?」

「ない・・・です・・」

 たぶんだけど・・・・

「そうですか、では着替えをどうぞ」

 ほっとした・・・

 これで言わなくても大丈夫。

 出て行ったらすぐ確かめよう。

「じゃあ」

「はい」

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・?

・ ?????

「え?」

「?」

「僕ももう13歳ですので、恥ずかしいですよ?」

「ああ! 私としたことが。汗を拭いたのでそんなことはないだろうと勝手に」

「え?」

「いえいえ、立派におなりになって。およよよ」

「ちょ、ちょっと待って! 見たの!?」

「では、のちほど」

「・・・・・・・」

 なんかすごい人だな・・・。最後の絶対うそなきだ。

 あの動き、何気に強い人だろうな。

さて、こちらでの普段着に着替えた後、僕はすぐに確認に移るべく食べ物も中身だけ適度に無限収納へ放り込んだ。

 ターニャさんは食べてくれてありがとうございます、私が作ったんですよと自慢げに微笑んでいた。

 ぐさりと心に刺さったけど、心を鬼にして今日はゆっくりやすみますと伝えた。

 すみません!あとでしっかりいただきます!と背中を見送った。


 さて、どう変化したか。

 エピーリアを発動した後、ログを詠唱すると本が出てきた。

 今後これをリログと名づけよう。リエンのログ・・安直だけど・・・

 さて、現在の状態は・・・

固有スキル

星に願いを(レベル1)・・・夜、星空のもとで強く願うことで異世界転移が可能。場所は、基本的には元の位置、元の時間になる。腕に浮かぶログで転移前の時間を確認できる。


 時空魔法(レベル1)・・・時空に関するスキル、魔法の取得が容易になる。


「固有スキルは変化なしか・・・」

 これはそうだと思う。

 固有スキルはあげにくい。

 ただでさえユニークだから珍しいものになればなるほどあげ方も分からないし、あがりにくいというのが定説だから。

次ぎ、取得済スキルを確認。ページがぱらぱらと進む。

固有由来   転移

       無限収納

真魔法

   ホール(レベル1)・・・魔力依存のホールの作成が可能。ただし魔力は時間と共に消失。消失すれば全てを吐き出す。

真スキル

   気絶(レベル1)

「ほむほむ、ホールはこの前あげたんだっけ。なるほど、って僕、取得したスキル少ないなぁ。これからだよね! これから! 恐らく課題はどんどん増えているはず・・・」

 最後の取得可能スキル! 

真魔法

1 無空弾(真)(レベル1)・・・無属性の時空魔法。どんな生物、物体にも魔力をこめた量だけの次元の玉を創出し打ち出すことで影響を与える。取得条件・・・転移を10回以上経験すること。

 2 ホール(真)(レベル2)・・・取得条件、アイテムかばんの作成5つ。未達成数、残り5つ。 

3 破裂(真)(レベル1)・・・取得条件、爆発を目撃し、経験し、爆発を起こす。未達成条件、爆発を起こす、残り9回。

 4 結界(真)(レベル1)・・・死を免れる神秘の結界の発動。未達成条件、残10回。

「ホール以外はこの前から何もしてないからかな。でも、確かに増えている」


増えた分

 5 飛行(真)(レベル1)・・・空へ挑戦する。取得条件、挑戦と思えるほどの努力。

 6 音(真)(レベル1)・・・取得条件、音の真理に触れ意識して経験する。

 7 魔力付与(レベル1)・・・取得条件、純金属への付与10回もしくは、金属への付与1000回

この前からレベルが上がっているホールについては、一度作成すると使用者の魔力を使用し現存できるとある。あれ・・・この前そんなこと書いてなかったような・・・読んでなかったか、作ってなくてよかった。

もし中途半端なものだったらを検証していくことも重要だな! そしてちゃんと読もう!

 気を取り直すと同時に取得条件中の発動は注意が必要と心に刻んだ。

 さて増えた分も注意が必要ということで、条件を見るけども

「随分ざっくりした条件だなぁ。付与は僕もある程度できるけど真がつくと違うんだろうな~」

 今回はレベル2への挑戦になるホール。レベル1まではできるとしても、アイテムかばんというのは恐らく2になってからできるということだろう。

 つまり、レベル2になるために試作したものは中途半端な可能性があるということだ。

 ようは、レベル1で作ったアイテムかばんもどきって感じに。

 同様に、魔力付与もそうだろう。

 取得はもちろん純金属でする。いま、腐るほど持っているので迷わずそっちにで試してみよう。

 飛行(真)と音(真)について詳しく意識すると、飛行は空を飛ぶことができ、音は自分の声に魔力を施しあらゆる音に関する補正が取得できるとある。


 飛行・・・やばい・・・すっごいほしい・・・頑張ろう!

 真魔法については以上だった。

 正直もっと増えている予定だったけど、もともとやってないのも多いので少しほっとしている。

真スキル

1 気絶(真)(レベル2)・・・取得条件、気絶しそうな体験を記録し回想する。

 なんてえぐい取得条件だ。

 ・・・思い出したくもないものを書き記し、思い出せと・・・それでいったい何ができるように?

 任意の相手に感情をぶつけ気絶させることができる。

「げ・・・結構すごいし・・・でも、まぁおいおいかな!」

 それよりも!

 2 身体強化(真)・・・・体をより強化することができる。

           習得条件、未経験の体の動かし方を知る。

  語学(真)・・・あらゆる語学学習に補正がかかる。パッシブ。

 

 一息はき、僕はリログを閉じた。

 こんな簡単に新しい魔法やスキルが手に入るんだ。

 頑張らないでどうするの僕!

 まず、部屋の中でできるものからはじめよう。

「アイテムボックス作成だな!」

 僕の手元にあるものを確認すると、金属かばん(骨がついていたもの)、ほか、拾った小さいかばんに汚いかばん、それと僕の装備はっと・・・

 棚の中をあさるとご丁寧に分別されておいてあった。

よく使っている冒険者の革のかばん。

 水入れも皮だからいけるかな?


 さて・・・がんばりますよぉ!!


 しばらくしてアイテムかばん(試作)ができました。

 魔力を少なめにしている。

 実験のためだ。

 ぺっと言わんばかりにどのかばんからも入れたものが吐き出された。

 途中はこうなるんだな。と予想通りなので納得。

さて、リログを発動すると、しっかりレベル2になっているホール。

 ホール(真)(レベル2)・・・アイテムかばんを作成することができる。魔力を込めた量だけの容量を収納。収納時に使用者の魔力を重さの100分の一消費。

 となっている。

 ちなみに次ぎのレベルは、ホール(レベル3)・・・使用者の消費魔力を1000分の1に補正したかばんが作成可能。習得条件、既存作成かばんに魔力を毎日込め続ける。魔力合計5000で達成。

 これなら、小さいほうがいいなぁ、これにしよう。

 僕はさっそく愛用の冒険者かばんに魔力を込めてみた。

 込め続けていると、青く光り、やがて消えた。

 終わった?とおもうと同時に腕が少し光った。

 あの時と同じだ。

 今ので終わったと思うほど自分の魔力に過信はしていない。

 けど、上位の魔力ならありえなくもない・・・

 ここらへんはやっぱり調べに行かないと!

 今日、夕食のときにお願いしてみよう!

 っと、ちょっと待った。

 ギルドへは転移できるんじゃ?

 僕はそう考えて服装を装備へと変えた。

 そして

「転移!」

 イメージしたのはギルドの裏手。

 人が少ないからだけど・・・・

「あれ? なんで?」

 少し手を掲げてみる!

「転移!」

・・・・・やっぱりしない。

コツコツ・・・・ん?何の音だ?

ふと窓際を見るとターニャさんがいた。

「ふぇ?」

「お疲れなのですね・・・」

「ち、違うんだよ! この格好は!」

 ターニャさんが洗濯物を洗い干した後なのか、こちらを見てそんな口ぱくをしていた。



 その後、僕はめげずに真魔法の検証へ外にでかけた。

 イルとニルの間、先日エンゲージの結界で封じられたところだ。

 やはり転移はできた。 

 この場所から始まったのだから、異世界にいけるようになった後の条件だと気づいた。。

 ギルドへ行く予定は少し先になりそうだ。

 さて、すごく強力な結界エンゲージが発動していて誰もいない。

 それもそうだ。

 エンゲージが発動しているなら安心しても仕方ないし、何かあればすぐにシンラ様へ言霊が飛ぶ。

 さてと、練習しよう♪

 まず転移で同じ屋敷との往復行動を繰り返してみた。

 するとあっさり無空弾レベル1を取得した。

 次ぎはこれを使って魔物を倒す、計100体となっている。

 残念ながらそれは試せないけど、無空弾は試すことができる。

「無空弾」

 一言つぶやくと、指の先10本が黒いもやをかぶったように変化した。

 両手のひらを前に向けてみると、感覚的に操作ができる。

 なんというか、水が丸くなっているようだ。

 握り締めて広げると手のひらサイズになり、下へ指を開くと指先へ移動する。

 しばらくこの感覚への慣れを続ける。

 この間、魔力を消費している感覚がある。

 この状態で、木に触れてみるけど何も起こらず、もやが木の中に行くだけだ。

 ほむ・・・でもなんかかっこいい・・・

 次に、木から離れ、試射してみる。

 トトトトトトトトン!

 10本指の全てが打ち出され木にあとをつけるくらいの衝撃を与えていた。

「おお・・・地味だ」

 でもこれはきっと真魔法。

 イメージや知識は恐らくこれだ。

 手に出したるは危険物「グロック」と呼ばれる銃と「えーけー47」と呼ばれる小銃。

 これをイメージするために今度はこいつを打ってみる。

 パン!

 パララララララ!

 木はずたずだになってイマスネ・・・・

 こわい・・・

 でも気のせいではなく、あちらの世界より威力がないというより、木の魔力もこちらがあるからか、ダメージは少ない。

 今度は僕の番。

 イメージはできたので今度は片手の人差し指に全て集めて発射。

 トゥン!

 音が鳴った。聞いたことがないような音だった。

 トゥトゥン!

 トゥトゥトゥンチュントトゥトゥ~ン!

 やばい、楽しい♪

 しかもこれ、反動がまったくない。

 重くもない!

 木を見ると、地球の島で試したくらいのあとがついている。

 でもこげあとも金属もない。

 ただ、デメリットもあった。

 魔力消費が大きいなぁ・・・

 魔力を込めれば込めるほど確かに威力も上がるけど、抜けていく量も多い。

 魔力の加減で攻撃力も変わってしまう分安定性もそこまでない、少しけだるくなってきたところで、中断した。

 次ぎは爆発だけど・・・これはもう日も傾いてるからね!

 魔物のときに!

 決して逃げているわけじゃないよ!

 エンゲージがね、気づくといけないし。

 というわけで、僕は屋敷に戻りました。

 今日は、お母様にお願いしなければ。

 と、屋敷の部屋へ戻るとなんだか外が騒がしい。

「リエン様!」

「どうしたのです??」

「シンラ様がお目覚めになり、リエン様を連れてくるようにと! 期限は3日後! 明日には出ないと間に合いません!」

「し、シンラ様が? どうして?」

「わかりません! すぐエレナ様が参りますのでご準備を!」

 やばい・・・怒られるのかな? 僕・・・

 エンゲージはきづつけてないはず・・・・

 まさか、勇者の国にいけることがばれた!?

 




スキルの把握、正直大変ですねw

そんなのもてない人もいるかもしれないですので前書きしました^^

人それぞれの楽しみ方ができればと思います!

長めになりましたし、まったりを挟むつもりが、テンポが崩れた感がありますね。

反省して次に生かせるようリエンともども成長していきます!

応援していただける方、ブクマ、評価のほどよろしくお願いします┏○))ペコ

お読みいただきありがとうございました!


次回、根回しでとんぼがえり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ