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21 「みんな、仲良くしてやっとくれよ」

四人目登場。

 そんなこんなであっという間に時は過ぎ、商店街のクリスマスポスター撮影会の日がやってきた。


 保護者の許可はみんなあっさりと通った。


 一部例外を除いて。


 いやもちろん反対ではないよ?


 そっちの方が断然マシだったが。


 トラブル原因は当然の如くアレである。


 話を聞いた文乃が「自分が出たい~」と駄々をこねた。


 が、当然却下した。


 即却下!


 しかも、「が」って何だよ、「が」って。「も」ですらねーのかよ。


 そんなに撮られたきゃ某エリアに行って露出高めか完成度高めなコスプレでなりきりポーズでもしときゃ撮られ放題だから、ね?


 文乃の好きなフラッシュ喝采賞賛浴び放題だから、大人しくそっち行ってろ、な?


 頼むから園児に持ち込まれた話を真剣に妬ましがらないでくれ!



 閑話休題。



 保護者はバーグマン牧師夫人が代表として付き添い商店街へ訪れた。


 まあ教会のすぐ横だしな。


 会場は商店街の中にあるフォトスタジオだ。


 フォトスタジオとは言っても、昔ながらの店頭には、古ぼけた家族写真や風景画が飾ってあるレトロ感満載な店だ。


 え、つかマジこの写真いつの?


 まさか戦前?


 変な所を気になっている俺をよそに、バーグマン牧師夫人と写真屋のご主人、商店街会長など大人達のご挨拶が進んでいく。


 孝臣はきょろきょろと辺りをもの珍しそうに見て回っている。


 うかつに物触って壊すなよおい。


 芹はきちんと行儀良くおしゃまな感じで立っている。

 

 あいつの猫被りは幼児とは思えんな、本当。


 アリッサはいつもの調子でにこにこと笑っている。


 あいつの頭の中はどうなってんだろうか。


「それにしても本当に可愛らしい子達ですな。今回はいいポスターが出来そうだ。昨年は評判悪かったですからなあ」


 商店街会長はそう言ってはっはっはっと笑っている。 


 そりゃそうだ。木に生肉生魚ぶら下げちゃいかんわな。


「おお、それと今回もう一人お願いしてあったんですわ。この商店街にある清瀬デンキの息子さんでね、……おお、そんな所にいたのかね。皆に紹介するのでこっちにおいで」


 ん?


 物陰になってたところから、同じ年くらいの子供が現れた。


 商店街会長に背中を押し出されるように前に出されたこの子は…………、目が死んでね?


 芹は眉を顰め、孝臣は威嚇しそうな勢いで警戒し、アリッサは何も考えてないように笑っている。


 俺は恐らく疑問符を浮かべた顔をしていることだろう。


 しかしそんな微妙な子供達の空気をものともせず、商店街会長は陽気な声でその子供を紹介してみせた。






「清瀬甲子郎君だ。みんな、仲良くしてやっとくれよ」


次回もお願い致します。

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