きみの、きみの 作者: 煮田 掲載日:2026/03/31 きみの胸に見つめられて、そこをひらいてゆくと 目にあまるほどの光がふりそそぎ、ぼくはまぶしい ひらかれたきみは、その光にまけないほどに火照って きみの腹に見つめられて、そこをひらいてゆくと 耳にあまるほどの音がふりそそぎ、ぼくはうるさい ひらかれたきみは、その音にまけないほどにさけんで きみの、きみのなにもかもに見つめられて、ぼくはまったく見ていられない きみの、きみのなにもかもに見つめられて、ぼくはまったく消えてしまいたい