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風船手紙〜始まりの暗号〜

すげぇ久々に小説書いたわ…


本当なら他のシリーズものを復活させるのが筋ってやつなんだろうけど、急にプロットが浮かんだのでリハビリがてら新シリーズを始めていければとおもっています。


ちなみにこの作品のイメージソングはアジアン・カンフー・ジェネレーションの暗号のワルツです。

埼玉県東松山市にある県立高坂高校に通う「本条蔵之介」がいた。


蔵之介はある日の放課後に近所の公園を歩いていると、不思議な光景を目の当たりにした。目線の先には子どもが木の上の方をめがけて石を投げていた。蔵之介は首を傾げて見ていたが、そのままスルーしてしまうと石があらぬ方向へ飛んで行き事故になりかねないので声をかけることにした。


「おい、石なんか投げて何してんだ?危ないぞ。」


子どもは石を投げるのを止めて蔵之介の方を見て木の上の方を指差して話す。


「あれ取ろうとしてたの。」


「あれ?」


蔵之介は子どもが指差した先を見た。するとそこには風船が引っ掛かっていた。


「あー…あれかぁ。わかった。俺が木に登って取ってきてやるから、石投げるのはやめな。」


子どもは頷くと手に持っていた石をその辺に捨てた。


「よし、じゃあ取ってくる。」


蔵之介は木をよじ登り風船が引っ掛かってる枝に近付く。


「こいつか…ん?なんだ?」


蔵之介は風船の方に手を伸ばした。すると、風船の紐に何かが括りつけてあるのを見つける。


「まぁいいか。」


そう呟くと風船の紐を掴むと、木から飛び降りてきれいに着地する。


「取ってきたぜ。」


「お兄ちゃんすごいね。」


「そうか?なぁ、それより…」


蔵之介は蔵之介は風船の先に括り付けてあるものを指差した。


「風船はやるから、これを取ってきたお礼としてもらってもいいか?」


「いいよ。」


「悪いね。」


蔵之介は紐の先に括り付けていたものを取り外し、子どもに風船を渡した。


「はい。どうぞ。」


子どもは風船を受け取った。


「ありがとう。」


「どういたしまして。…あ、石はもう投げるなよ。」


「はーい。」


子どもが返事をすると、蔵之介は微笑む。


「じゃあな。」


「バイバイ。」


蔵之介は風船を持って帰る子どもの背中を見送ると、手に持っているものに視線を向ける。風船に括りつけられていたのは手紙だった。蔵之介は手紙を開き、内容を確認した。


「はじめまして。この手紙を…」


―はじめまして。この手紙を読んでくれてありがとうございます。この手紙が誰かの手に届いているならとても嬉しく思います。


私はとある町に住んでいます。私が住んでいる町では新しい出会いがないので、こうして風船で手紙を飛ばして見知らぬ誰かと新しい出会いがあるといいなと思いました。


もしこの手紙を読んでいる貴方が、私のことを気になってくれるのでしたら、下の暗号を解いて記された場所へ来てください。ここに私へとつながるヒントがあります。


1,11442222000777577744,4744

1922733*00033*8*

11111222,296664,444777755555444449911


貴方に会えることを楽しみにしています。


追伸

もし、この手紙を読んでいるのが10月20日の23時59分を過ぎてしまっていたら、そっとこの手紙を破り捨ててください。

その頃にはもう、私は待っていないので。―


この手紙が、後に蔵之介の心を大きく突き動かす出来事のきっかけとなるのだった…


さて、ボンクラこと本条蔵之介が暗号を解き、訪れる場所はどこなのか?


そして、次回も私がちゃんと暗号を思いつくことができるのか!?

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