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転生女は、『史上最恐の魔神』の名を紡ぐ  作者: 森乃じるばぜる
神綴の継承 篇
10/12

【用語集(序章~第7話)】

本ページでは、序章〜第7話に登場する重要な用語を、物語の設定・構造・象徴ごとに整理しています。

なお、現時点では登場キャラクター数が限られているため個別キャラクター紹介は未掲載です。

今後、物語の進行とともに登場人物の詳細や相関図も追加予定です。


【ゲーム設定】

◆ 神々のエンゲージキス<通称:神キス>

 ルナの世界で発売されていた、ボイス付きRPG風恋愛シュミレーションゲーム。

 有名絵師と豪華声優陣により、熱狂的な支持を集める。

 神々との恋と、魔神との戦いを描いた、マルチエンディング型の作品。


【世界観/舞台】

◆ 神聖世界アウローラ

 「神キス」の舞台。神々が統治し、管理をしている。

 天界・精霊界・人間界・地下界・魔界で構成され、頂点には“最高神”が君臨。

 ゲームでは理想郷に見えるが……物語の根幹には“崩壊の予兆”が潜んでいる。


◆ 結界空間(仮称)

 ユグドラシルによってルナとルキナティアナが同時に貫かれた瞬間、魂が混ざり合い発生した精神領域。

 現実世界とは異なる“内的宇宙”であり、神と人が垣根なく語り合える唯一の場所。


◆ 月影の神殿(仮称)

 ルナがルキナティアナの“究極魔法”によって時間を遡ったのち、意識を取り戻した場所。

 暗く静かな石造りの部屋から始まり、中心部の広場には円形の祭壇が存在する。


(アルカンシエル・)虹 (リュネール )

 ルキナティアナが世界の終焉と共に願った祈りが、時間の断層を越えて結晶化し、もう一つの月として顕現した存在。

 すべての時空・世界線と繋がる唯一の場所。アウローラに元から存在する月とは異なる“創造的空間”であり、因果律の影響を受けない。


【呼称/通り名】

天音(あまおと)の乙女

 プレイヤーキャラクターの通り名。「アマノ・ミコト」が初期名。

 物語途中で「ミコト・リリアン・アマノ」へと改名される。

 名前は変更可能だが、ルナは変更せずプレイしていた。

 ゲームでは“世界を救う乙女”として描かれていたが、本来のアウローラでは伝承に基づく存在ではなく、創造神によって取り込まれた“異物”だった。


◆ 最高神 (ミストルティス)

 アウローラを統べる神々の頂点。

 ゲームでは案内役として主人公ミコトをサポートするが、攻略対象ではない。

 本来のアウローラでは彼の偏愛が物語を狂わせていく。


◆ 月神 (ルキナティアナ)

 美と神力を兼ね備えた女神。月を従え、時を操る。

 ゲームでは堕天し、“ラスボス”として描かれた。

 本来のアウローラでは、神々の均衡と秩序を守ろうとする最後の理性であり、歪みに抗い続けた孤高の神だった。


雷霆(らいてい)

 ミストルティスの長子、ロキソニアスの通り名。

 ゲームでは兄弟神の長兄として登場し、妹ルキナティアナ討伐の中心となる。


◆ 創造神

 本来は別の者としてアウローラへ転生予定だったミコトを、そのままの姿と魂で介入させた存在。

 アウローラの因果を狂わせた“歪みの元凶”とも言えるが、現時点では名も姿も明らかにされていない。


【武器・魔法】

武装の書(アルミュール)

 “ルナの世界”にて販売されていた「神キス」の攻略本のうちの一冊。

 他の攻略本とは異なり、武器・防具・魔具などの装備品に特化した構成を持ち、特に神話級武器の外観・仕様・核石構造について、詳細な記述が施されている。

 本文は高級紙を用いた豪華な装丁で、通常のキャラクター攻略本とは別シリーズ扱い。

 一部の熱心なファン層によって愛蔵されており、所持していたルナもまたそのひとりだった。

 本来は“装備情報”のみを記載したサブ資料とされていたが──


 それが本当に“ただの資料”だったのかは、今のところ明らかにされていない。


◆ 魔剣ラグナレク

 ルキナティアナのみが扱える“神話級武器”。

 優美な姿だが“魔剣”と呼ばれている。

 「月虹」に大量に安置されていたが、真のラグナレクは“魂”を内包した一振りのみ。

 模造品(レプリカ)との違いが物語の“第一の鍵”となった。

 鍔には月の意匠、柄にはタンザナイト(神心石)が嵌め込まれている。


◆ 聖剣ユグドラシル

 ミコトのみが扱える“神話級武器”。ゲームでは序盤から所持している。

 “聖剣”と呼ばれているが、ルナの直感はそれを否定していた。


◆ 核石

 神話級武器に嵌め込まれた宝石の総称。武器と所有者を繋ぐ“心臓部”。

 所持者の種族によって呼称が変化する。

 <例> 

 ・神族 ──“ 神心石(デュー・クール)

 ・人間族──“情心石(アーム・マトリス)


神力(しんりょく)

 神族が有する霊的根源エネルギー。神々の本質的な魂の輝きから発生する。

 人間などが持つ“魔力”と同意味で表現されているが、実際は精霊魔法や人間の魔力とは根本的に質が異なる。


◆ 魔力

 精霊・人間・魔神などの一般的な魔法使用者が持つエネルギー。一定の精神集中と意志によって使用される。

 神力ほどの拡張性や精度はないが、技術と創意によって多様な形で活用できる。

 魔神によっては“神力”を持っている者もいる。


霊語(ラング・スピリット)

 神々や精霊が用いる高次詠唱言語。

 魂の構造・記憶・意志に干渉する術式を発動する際に必要となる。


聖魔法(サント・マジー)

 神聖世界アウローラにおいて、“天音の乙女”ミコトのみが発動可能な、極めて特殊かつ高位の魔法体系。

 神力と魔力の双方を融合させた術式であり、神族すら干渉できない“創造の理”に由来する純粋神性を帯びる。

 なお、聖魔法サント・マジーは全魔族・純粋な魔神には“無効”であり、唯一ルキナティアナにのみ有効とされる。


拘束術式コントラント・リテール

 霊語(ラング・スピリット)による詠唱と魔紋陣の融合によって展開される高位術。

 対象の神体や霊核を地へ縛りつける“束縛の帯”を発生させる。

 術式は詠唱者の神力によって強度が変化し、複数名による連携発動によって“神格級の存在”すら拘束可能。

  霊環として展開されるため、完全な破壊を目的とせず、抑制・封印・詠唱阻害など“時間稼ぎ”にも応用される。


愛の(ベネディクシオン)祝 福(・ダムール)

 最高神ミストルティスが授ける神聖なる秘術。

 人間の魂を不老不死に変え、神々と永遠をともにする資格を与える。

 深い愛によってのみ発動され、天界に人を留める奇跡とされる。

 授与された者は、神々との婚姻や結びつきの象徴として天上の幸福を享受する。


究極魔法(マジー・ユルティム)

 この魔法は、“神話級武器”所有者の魔力(神力)と武器に宿る魔力をすべて消費して放たれる。

 発動後、神心石と武器の“魂”は消滅し、その器も崩れ去る。よって、原則一度しか使用できない。

 ただし、ルキナティアナのみ神心石を使わず“複数回発動”が可能という異常性を持つ。


時間遡行魔法(ルモンテ・レ・タン)

 ルキナティアナが使用する“時空系魔法”の禁呪。記憶を保持したまま、望む過去へとタイムリープが可能。

 


◆2025/7/6

早速ですが、誤字訂正・項目を追加しました。


◆2025/7/7

項目を追加しました。(霊語、聖魔法、拘束術式)


◆2025/7/8

項目を追加しました。(武装の書)


◆2025/7/13

項目を追加しました。(愛の祝福)

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