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お題シリーズ4

ひとりぼっちのばけもの

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/08/02



 ひとりぼっちのばけものは。


 どこか暗い場所にとじこめられた。


 そうしてこうして、時がたつ。


 ひとりぼっちでずっといる。


 そんな期間が長すぎた。


 だから、人間だった頃のことを忘れてしまって。


 自分の事をばけものだと思い込むようになっていた。





 ひとりぼっちのばけものが。


 自分をばけものだと思い込んだまま、ひとりぼっちの時間をすごしたら。


 そこにある日、人間がやって来た。


 でも、ひとりぼっちだったばけものは、自分が人間だった事を思い出せないから。


 おなかが空いたな。


 そういって、ぱくりと人間を食べてしまった。






 そんな事がたまにあって、


 長い時間がどんどんすぎて、


 たまに人間がやってきて、


 おなかがすいたなと思ってて、


 ぱくりとやって時間が過ぎる。


 そしたら、


 そのずっと後の時間でばけものの、


 にんげんだったばけものの、


 記憶がうっかりひらいてしまう。






 ひとりぼっちですごしていたばけものは。


 ある日、化け物退治にやってきた勇者にであった。


 勇者がかざした光の剣。


 聖なる力をあびたばけものは。


 ずっとずっと昔の事を思い出す。


 けれど、人間だった頃を思い出しても。


 いまさら戻れはしないから。


 ただ泣きながら討伐してくれと頼むしかない。






 ひとりぼっちだったばけものは、


 悲しい顔をした勇者にみとられて、


 さいごにほんの少しだけ、ひとりぼっちでなくなってから、あの世へ旅立っていった。





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