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与えられたのは最強の肉体でした  作者: エビス
1章

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疾走

道なき道をひたすらに駆ける。


生えた木、転がった石、見通しの悪い視界。

あらゆるものが僕の走りを邪魔してくる。


それがなんだ。

そんなものが足を止める理由にはならない。


ゴブリン?大型のクマのような生物?人型の木の化け物?


問題にもならない。

全てかわしきってやる。



走りだした直後からヨルアが喋らない。

当然だ。

できる限り衝撃を抑えて走っているつもりだがスピードは人間のそれではない。

そのうえカーブや急停止、ジグザグの走行まで加わるのだ。意識がないほうが幾分か楽だろう。


だが意識があるのはわかっていた。僕に回された手にはずっと力が入っている。

むしろ最初よりも力が入っているようにも思える。



心配いらない。


助けてみせる。



小さな川を飛び越えて森に入る。

全体的にぬかるんでいるが関係ない。地面を踏み砕き強引に突破する。


もう森の出口は見えている。このまま突破してやる。


そして爆音とともに樹海から抜け出した。



樹海から抜け出した先はこの世界に来た時、始めて木の上からみたあの平原だった。

こっからは僕にとって未知の領域になる。


「抜けたよ!どっちに進めばいい!?」


「ぜぇ..ぜぇ..はい..このまま真っすぐ進むと..うえっ..平原に街道が、あります。..うぷっ、その道を進むと、バーレンです..」


ヨルアがだいぶ辛そうだ。少し休むべきか?


「私に気を使わないで下さい。うえっ..背負ってもらってるだけの私が休むなんてありえません」


「分かった。頑張って耐えてくれ。止まらないから」


そう言って駆けだそうとした時だった。樹海の先、山の方から咆哮が聞こえた。

そして何かが下りてくる。


それは僕を木から落としてくれたあの赤いドラゴンだった。


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