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三話 数学の大半はパソコン一台で解決すると思う

書ける時に書き溜めして週一で投稿するぞー٩( 'ω' )و と思っていても、いざ書き終えると早く読んでもらいたいって不思議ですよね(笑)

仕事帰りにご飯食べながら執筆しよーと思ってファミレスには行ったんですが今って隣の席との間に仕切りしてある所あるんですね!

仕切りに頭ぶつけてかなり恥ずかしい思いをしました(;_;)

 公民館からの帰り道も雫さんの事が頭から離れなかった。直樹から話を聞いて噂の教祖様とはどんな人だろうと興味を持ち、半ば勢いで活動に参加してみたのだが……


「はー……もっと早く活動に参加してれば、そしたら……」


 そしたらどうしたというのだろう、雫さんと過ごす時間はもちろん増えただろうが時間が増え、チャンスが増えたとしても自分が彼女と釣り合う人間だとは思えない。人を幸せにするのが趣味なような人とどうなれば自分が……


「はー…何かいい事ないかなー」


「ピロン!」


 そんな事を考えているとケータイが鳴った。着信音につられてスマホを見ると直樹からのメッセージが来ていた。


「お疲れー 今バイト終わったからどこかで飯でも食うぜー 噂の宗教についても聞きたいし!」


「了解! 飯はお前の奢りな」


 短く返信して家の近くのファミレスで待ち合わせする事にした。


「友也おせーよ! 俺はもうお腹すいて、すいて」


 どうやら直樹は先に着いていたらしく俺が店に入ると手を振りながら俺を呼んだ。


「お前は幸せなやつだな……」


「まぁそれはいい! さっそくだけど噂の宗教活動はどうだった?」


 俺は公民館であったことを直樹に話した。


「ほー それは俺も行けば良かったなー そんな美少女が教祖様だったとは……」


「びっくりだよなー 俺も、もう少し年上の人だと思ってたわー」


「いくつぐらいの子だったんだ?」


「そういえば、今年から大学生って言ってたから俺らと同い年だわ!」


「へぇー そんな子が宗教活動まがいな事をねー」


 雫さんは宗教活動のつもりも、教祖のつもりもなかったようだが、やはり知らない人から見れば宗教活動という表現が妥当だと思う。


「で? 連絡先くらい聞いたんだろ?」


「あ!!」


「聞いてないんだな……」


「聞いてない……」


 会えなくなるにしても連絡先くらいは聞けたはずだ、今日のお話感動しました! 良ければまたお話聞かせてください。この一言でおそらく雫さんは連絡先を教えてくれただろう。


「萎えた、帰るわ……」


「おい! 直樹、注文した料理は?」


「それは食べる」


 直樹がした発言は俺を呼び止めるには十分の効果だった。それからしばらくは料理を食べながら、たわいもない話をして解散となった。


 次の日の朝、一晩経っても昨日、自分が犯してしまったミスが俺のテンションをどん底へと落としていた。


「友也ー おはよう!」


「あー…… 直樹かー……」


「って、まだ昨日の事を気にしてんのか?」


 俺の気持ちを察してくれたようで慰めてくれるのかと思えば心底呆れたような顔をしている直樹に反論する余裕すらなかった。


「まぁまぁ 縁がなかったと思って素直に諦めろよ」


「まぁ 別に好きになったってわけでもねぇーしな」


「だろ? まぁ昨日の話を聞いた感じだと一歩手前って感じだったがな」


 笑顔でそういうこいつは一旦俺をどうしたいのか……慰めるなら慰めるで最後まで頑張ってほしいものだ。


「友也も二限は心理学だったよな?」


「だなー 一緒に受けるか」


 俺らは絶妙な具合で別々の講義をとっていて被るのは友達になるきっかけとなった心理学の授業くらいだった。この授業はとったのを後悔するほど難しく、退屈なのだ。


「友也は課題したか?」


「夢や希望が人に与える感情の変化ってテーマのレポートだよな……何から手を付ければいいか……」


「だよな……近々一緒にやろーぜ」


「だな……」


 一緒にやるのはいいとして、何もわからない奴らが二人集まってどうにかなるようなレベルの課題でもないのだがそれはその時に考えるとしよう。


「じゃあ友也、またあとでなー」


「ああ」


 学校に着いた俺らはそれぞれ一限の授業へと向かった。俺の今日の一限は数学だった。将来の役にたつのが微妙な公式を使い、これまたいつ使うんだよと言いたくなる問題を永遠と解かされる数学は拷問としか思えなかった。


「よう! 友也! お疲れみたいだな」


「数字こわい……」


「あー……一限は数学だったか」


「そもそもパソコンのソフトで簡単に答えの出せるこの現代になぜ数学などというものが存在するのだろうか!」


「つまり友也は何がいいたいんだ?」


「何かいい事ないかなー……」


「またそれかよ……」


 いつもと変わらない会話をしているといつの間にか心理学の講義がある教室に着いていた。


「ねぇーねぇー あんな子この授業に居た?」


「うーん 見たことないかもー」


「めちゃくちゃ綺麗じゃない?」


「モデルさんか何かかな?」


 教室がいつもに比べて騒がしいような気がした。四.五人の女子生徒が何やら話しているようだが、数学という拷問から解放されたばかりの俺の耳には届く事がなかった……


「なーなー おーい 友也聞いてるか?」


「あ、悪い悪い どうした?」


「いや、あそこの……」


 直樹が何かいいかけた所で先生が入って来た。いくら心理学の授業が暇とはいえ、さすがに話をしていて単位を落としてしまっては笑えないし直樹の話はまた後で聞いてやるとしよう。


 授業が始まると騒がしかった教室も静まり、先生の声だけが響いていた。


「人間とは理性を持つかどうかで他の動物と区別されている、そして理性とは道理によって物事を判断する心の動きの事である  つまり心理学を知るという事は他人の考えを知り、それによる心の動きを理解するという事である」


 何を言ってるのかさっぱり分からない……もう少し一般人に分かる言葉を選んで説明してほしいものだ。


 ふと隣の直樹をみると、分かるか?というような顔をしていたので両手を上げてお手上げとジェスチャーで返した。


「では次はどういう時に人は高揚感を得られるかについて話していこうと思う」


 もう諦めて寝てしまおうかと思うくらいに苦痛だったが、数学とは違いノートをとる必要もないので耳だけ傾けて耐える事にする。


「高揚感を分かりやすい言葉に置き換えると幸福感そして、幸せとも捉える事が出来る、ではどうすれば幸せを手にする事が出来るだろうか 人によって違うだろうが一人話してもらおうか」


 もらおうかと言われても、はいと手を上げて答える人など居るはずもないとあの教師は分からないのだろうか…… 俺はひとまず教科書を熟読してるフリで切り抜ける事にした。下手に前を向いていて、あてられてしまっては答えられる気がしない。


「はい!」


「では君! 君にとって幸せな事そしてその幸せをどうすれば手にする事が出来るのかを話してみなさい」


 まさかこの質問に手を上げて答えようとするような物好きが居るとは意外だが、俺はこのまま熟読してるフリを貫かせてもらうとしよう。


「おいおい! 友也 さっきの子だぜ!」


「さっきの子? 何の話だよ」


「やっぱり聞いてなかったのかよ……教室に見たことのない美少女が居るって騒がしかったじゃねぇーか」


 どうやら数学という名の拷問を突破した俺にそんな話をしてたみたいだが聞き覚えがない。まぁ熟読してるフリをしつつその子の話を聞いてみる。


「まず、先生は幸せを手にするという表現を使いましたがそれは間違いだと思われます 私は幸せとは手にするものではなく感じるものだと考えています」


「ああ……人それぞれ考え方は違うだろう……まぁ続けなさい……」


「ありがとうございます 私は人が幸せを感じるのはそれほど難しいものではないと思います 自分が幸せであると気づけばそれで事足りるのです」


「おい友也 昨日、お前から聞いた話と似てないか?」


「だなー 似た考えを持った人も居るものだなー 彼女は雫さんと仲良くやれそうだ」


 たしかに昨日、雫さんから聞いた話とそっくりだ俺が雫さんの連絡先を聞いていれば紹介してやりたいくらいだった。


「それにしてもあの子、綺麗な子だなー」


「そんなにか?」


 直樹がしつこくそう言ってくるのでどれほどのものか気になった俺は教科書を閉じて声のする方へと顔を向けた。


「ええ!!!」


「そこうるさい! 発表中だから私語は謹んで座りなさい!」


「し、失礼しました……」


「友也 突然どうしたんだよ……」


 突然立ち上がった俺に直樹が疑問を投げかけてきた。とてつもない美少女と言われる彼女の方に目をやるとそこには……


「雫さん……」


「なんて言った?」


「いや、直樹……いい事あったわ……」


 昨日の雫さんの話と似たような事をいう子が居ると思ったらまさか本人だったとは……世間って割と狭いな……

最後までご愛読いただきましてありがとうございました(^。^)

今回は大学でまさかの教祖様と再会するという、まさかと言いつつありきたりな展開になりました(笑)

実は私、大学って行ったことなくて職場の人に大学について聞いてみて書いたのですが、こんな感じですか?

今後は最長でも一週間、書けたらすぐって感じで投稿していきますのでお時間のある方はご愛読よろしくお願いしますm(_ _)m

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