永久洞窟▶幹部
えーまず1話の時に連続で投稿しますと言いながら別の日になったことをお詫び申し上げます
少し剣や魔法などの練習をしていた俺は何者かの気配を感じたのですかさず警戒し、剣を握りしめる
すると、辺りから次々と白色の光が立ち込める
俺はその正体をよく見てみる、するとその正体にすぐに気づいた
さっきのサーベルタイガーだ
それも何十体も
先程倒したサーベルタイガーが崩れた跡から匂いが立ちこもっていた、恐らくそれを察知しやってきたのだろう
だが俺は焦らなかった、俺は先程少し練習し、スキルを制御したからだ
一頭の一番でかい、恐らくサーベルタイガーの親玉が先頭に立ち、他のサーベルタイガーを引連れる
俺は戦闘態勢に入る
『光速速攻っ!!!!!』
そして俺は光の速さで次々とサーベルタイガーを斬っていく
が、恐らく親玉の一番でかいサーベルタイガーだけは俺を目で追えていたので何回も避けられた
やがて10秒がたったのでスキルの効果は切れた
もう一度使うには60秒のインターバルが必要だと先程の練習で学んでいる
親玉以外は倒せたが、親玉はまだ生きている
「少し、まずいな..」
『氷結』
相手の両足を凍らせ、相手が戸惑っている間に俺は上から剣を首に入れた
「よしっ」
そして俺は落ちた虹色の玉を次々と落ちていたリュックにつめる
この一時間程で俺はかなり成長したと思う、戦闘経験0にもかかわらず推奨レベル100のこの【永久洞窟】を次々と攻略しているからだ、
そしてまた怪物が、現れた
水色の液体だ
「スライムか?」
俺はなんだスライムかよ、と思い無視しようと思ったが異変に気づく
「地面が溶けているっっっ!!!」
そう、スライムはスライムだが、ただのスライムではない
酸で出来たスライムだ
俺はこれはやばいと思ったが冷静に考える
「いくら酸でも液体は凍る...ならっ!」
俺は唱える
『氷結っ!』
するとスライムは凍っていく
予想道理だと心の中で安堵する
そして次々とモンスターを倒し、洞窟に光が指しかかって終わりが見えたころ、入口に人が入ってきたので何故か俺は隠れていた
その女の人の髪はピンクで少し、ロリ...いや、幼い感じで年は16くらい、黒い服を来ていて、とても綺麗だった
「なんで、天才と謳われるこの私がこんな洞窟で調査なんかしなきゃいけないのよ」
「ったく、シルフィ様の指示じゃなかったら絶対来たくないわこんな所」
どうやらこの女の人はシルフィと言う人に指示されこの洞窟の調査に来たらしい
「そういえば、モンスター、一匹もいないわね」
モンスターは恐らく俺がほとんど倒した、
申し訳ないな、と思っていると
頭上から声がした
「で、あんたは何こそこそ私を見てるのよ」
俺が隠れていた小岩の上に立ち少女は俺を見下ろす
あれ?この子もしかして強くね?そう思ったが声には出さない
「この魔王の幹部、シルムに、無視ぃ?」
「あんた中々、根性あるわね」
え?まって、今この子魔王の幹部って言わなかった?
こんな子が、幹部?
魔王の幹部を屈強な男達だと思っていた俺は驚いた
魔王の軍下に入りたい欲が少し増えた気がした
そして俺は魔王の軍下に入れてくれと言おうとするが先を越される
「まだ、黙るのね?もういいわ、私の力を見せてあげる」
するとシルムが立っていた岩が浮き始める
『念動作』
そして俺に目がけて岩が飛ぶ
そして避けようとすると身体が動かなかった
シルムは俺に向かって拳を出し親指をあげる動作をする
『鎖状』
やばい、岩が!!俺に!!
ドンっ!という音と共に岩がぶつかる
血がボロボロと垂れる
流石は魔王の幹部だ、俺の今の最善を考える
話し合いは通じない、だから話し合いの通じる環境を作ろう
そう考え、俺は剣を握りしめシルムに向かって構えをとる
『光速速攻っ!!!』
俺は光速でシルムの背後に回る
するとシルムは驚いた様子で
「なっ!」と声をあげる
そして俺は剣を持っていない手を光速で出し光速で詠唱する
『氷結』
そしてシルムの足を凍らせる
「おい、シルム、俺はお前と話がしたい」
「なっ、なによ!」
「油断さえ、してなければ、あんたに遅れを取らなかった!」
どうやらシルムには氷結を解く術がないらしい
サーベルタイガーは特殊だったらしい
そして俺は頭を下げる
「俺を魔王軍に入れてくれ、下っ端でもいいから」
するとシルムは何をと言わんばかりに
「あんたみたいな得体の知れない男、シルフィ様が入れないわ!」
「シルフィって誰だ?」
「はあ?そんなことも知らないで魔王軍に入れてくれって言ってるの?」
「ああ、そうだ 悪いか?」
そして俺はこれまでの経緯と目的をシルムに話した
するとシルムは
「まあ、あんたに情けはかけないけど 少し可哀想ね」
「プークスクスクス」
こいつぶっ飛ばそうか、そう思ったがさっき勝てたのはあくまでもシルムが油断してたからで警戒されている今は勝てないだろう
「まあ、この私がシルフィ様に交渉してあげるから早く、この氷、溶かしなさいよ!」
「まじ?ありがとう!」
「だが、すまん、その溶かし方知らないんだ」
「はあ?あんたホント使えないわね」
「ああ、溶けるまで待とうぜ」
やがて氷が溶ける
「じゃあとりあえずあんたをシルフィ様の所まで届けるから」
「ここから、どれくらいかかるんだ?」
「はあ?テレポート使うに決まってんでしょ?」
そしてシルムが詠唱する
『瞬間移動っ!』
俺とシルムはでかい扉の前に立っていた
シルムが3回ノックする、すると中から「どうぞ」と、声がすると同時に扉を開ける
すると途方もなく広い部屋にポツリと椅子が反対方向を向いていた
「あの、シルフィ様、この男が私達の魔王軍に入りたいと」
すると椅子を180度回転させ、こちらを向く
その姿は本当に魔王なのかと言うほど綺麗だった
金髪の髪に金色の目のシルフィはこちらを見る
「あなた、物好きね」
とクスリと笑った
あれ?何この魔王ちょー可愛い
「あなたに今から呪いをかけます」
え?怖
「それは、私を裏切ったら死ぬ呪いです」
「かけられる勇気がないなら帰りなさい」
「この呪いをかけると魔王軍に入る事になります」
いや、帰る家ないんすけども
まあ、裏切る予定なんかないし、受けようと身を構える
「よろしくお願いします」
「では始めます」
『maledizione』
シルフィが何かを唱えると俺の周りから黒いモヤがでてくる
そしてそのモヤが俺に向かって収縮した
違和感は...ないな
「これでレイヤさんも魔王軍の一員です」
俺は嬉しくなった、これであいつらの復讐に一歩近づけると
そんなことを思っているとあることに気づいた
あれ?なんで俺の名前知ってんの?
一回も名乗っていないのにシルフィは俺の名を知っていた
これも、魔法の力かと思いすごいと思う
「レイヤさん、あなたの階級はまだ一番下です」
「頑張って上にあがってくださいね?」
「階級ってどれぐらいあるんだ?」
「階級はね?」
俺にシルフィは紙を渡す
【新入り】
↓
【進行員】
↓
【戦闘員】【諜報員】【治癒員】【鍛冶員】【魔薬製造員】
↓
【上級戦闘員】
↓
【幹部】
「【新入り】が一番権力がないの、そして【進行兵】から階級が上がれば5つから選べるわ、そして【戦闘員】以外はそれ以上の階級に上がれないのよ」
シルムが教えてくれる
「あんたは【新入り】ねw」
「これからは敬語で話しなさいよ?」
「ああ、分かったよ俺に無力化されたシルム様」
「はあ?あれは私が油断してたからあんたは勝てたのよ?」
するとシルフィ様が、
「仲良くやっていけそうね ふふっ」
やばいなにこの魔王様、可愛すぎる
いやいや!俺にはリンがいるんだ!
でも、リンには多分もう会えないしな..
と考えているとシルムが
「じゃあ城の案内をこの私がしてあげるわ」
こいつは見た目は可愛いが、中身がな..
「ここがあれでここがこう、こう」
「いや、説明適当すぎだろ」
「あー!もう、うるさいわねぇ」
「これをあげるから目を通しなさいよ!」
と、この城の地図を渡してくる
そして一通り目を通していると、アナウンスが流れてきた
『緊急!緊急!冒険者が城に複数入ってきた模様です!
城内にいる皆さんは直ちに倒してください!』
すると、周りがざわざわし出す
「やばいぞ今日は幹部の強い人たちが1人しかいねぇ!」
「あ!シルム様だ!皆シルム様の後ろに退避ぃ!!」
そして俺とシルムの後ろに付いてきた
「なあ、シルム?何この騒ぎ」
すると後ろから
「【新入り】の分際でシルム様にタメ語とは!愚かなヤツめ
!!」
するとシルムが
「はっはっ!そうだぞレイヤ私には敬語を使うんだ!」
何こいつウザイ、そう思ったが今は緊急事態との事なのでこいつにかまっている暇はないと思い俺もシルムの後ろについた
だが、そんな不安もシルムによって増やされる
「ちょ!やばいんだけど、トイレに行きたいんだけど」
「トイレに行くからついてこないで!!」
おい、今緊急事態なんだろ?こいつ馬鹿なのか?と思ったがこんだけの人数の真ん中に入れば安全だろうと思い、人混みに身を潜める
「やばいって!この冒険者まじ強いって!」
「B級だ!こいつらB級冒険者だ!!」
廊下の先から煙が立ち込める
「うおおおおおお!!もうすぐだ皆!幹部が1人の今がチャンスだと思ったんだよ!」
「凄いわ!あんた輝いているよ!」
変な会話をかわす冒険者達の実力は本物で魔王軍のほとんどがやられて行った
そして俺は感じた事を言葉に放った
「魔王軍弱くね?」
「うるせぇな!【新入り】!!魔王軍は【幹部】と【上級戦闘員】以外はそんなに強くないんだよ!」
「そうだよ!しかも今は【幹部】はシルム様一人だし、【上級戦闘員】はこの前S級勇者に全員殺されたし!」
すると冒険者達は次々と近づいていく
「ここは俺の任せろっ!!」
近くの男が叫ぶ
『三刃切りっ!!』
すると三つの斬撃が冒険者へ飛ぶ
が、それは仲間によって妨害される
「やっべぇ、転んだ!」
「痛てぇ!!お前は何やってんだよ!!」
「お前邪魔だってえええ!!」
こいつらに統率力はないのか、と思う
そしてついに俺の目の前に冒険者達が来た、3人だった
その、手馴れた手つきはとんでもない練習量を連想させる
まだ、魔法やスキルを使っていない所をみると恐らくまだ力を全部出していないのだろう
俺は剣を握りしめ自分の前に持ち、構えをとる
剣の技量では、負ける
攻撃力でも、負ける
でも!スピードなら負けないっ!!
そして俺は唱える
『光速速攻っ!!!!!』
そして光の速さで次々と冒険者を峰打ちで倒していく
さすがに人間相手に剣を刺すのは気が引けたからだ
「がはっ!!」
「はやっすぎる!!!」
そして無事に冒険者達を倒すことに成功した
そして周りがザワつく
「おいっ!お前スキルが使えるのか!!!」
あとから聞いた話だとスキルや魔法が使えるのはごく一部だけらしい
「はい、一応」
「お前の事を見くびっていたよ、名前は?」
「白咲 零矢です、」
「おお!いい名前じゃないか、シロサキ レイヤか!」
「ありがとうございます」
さっきまでの顔を変えて豪快に笑う
そして俺はその場を、さっと逃げトイレに行ったシルムの下へ行く
「シルムー、大丈夫かー!」
サボり癖を直します。。。。
次の話は明日の6時投稿予定です
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