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共犯者達の戯言

 ゆらりゆらりと海に漂い揺れてるあたしの心と体。ここがどこなのかなんて考える正常な判断は何も出来なくて、ただの人形みたいにその流れに乗るしかなかった。まるで自分の意志とは反するこの状況に現在のあたしは気づけなかった。


 『本当に大丈夫なのか、こんなとこに捨てて』

 『大丈夫に決まってる、誰も寄り付かないこんな所だから、選んだんだろ』

 『うまくやれよ、俺は関係ないからな、お前らが勝手にした事だろ』


 複数の音が聞こえる。冷たくて冷たくて凍えてしましそうな位冷酷な会話。複数の男達はははっ、と一斉に笑う。そして一人の男が口を開くのだ。


 『この現場にいる、お前も共犯だろ』


 言葉が音に代わり別物に変わっていくように聞こえてる。私の体が限界なのかもしれない。流れる時間、ゆっくりな時間だったはずなのに、急に冷たさを帯びて孤独へと漂い、移ろいでゆく。


 それが最後の記憶だった。ゆっくり廻る感情と記憶。

 深い深い闇に生まれたのはどんな言葉?

 血潮が青い海を染めていき

 あたしの顔も真っ赤に染められていく。

 行きつくのはどんな現実?

 冷酷な音?綺麗な音?それとも…。


 アナタノオトハドンナオト?





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