作戦会議Part3柚希Ver.
昼食休憩を挟んで午後となった。
相変わらず、妹のお弁当はなかなか美味いもんだ。そんなうまい弁当をたいらげ、午後の作戦会議となったわけだが、午後は2日目のサバゲーに関することである。
これに関しては去年も悩まされたもので結局ほとんど戦えず完敗だった。
今年こそある程度勝負にできるようにしたいのだが、一向に策が思いつかない。
「んー、どうしようかねえ。」
俺が唸ると、この学校はクラス替えが無いので去年の俺を知っているクラスメイト達は、
「去年もこんなんだったよね〜」
「柚希の数少ない弱点の一つだよな」
など、さっきまで盛り上がっていたクラスも意気消沈と言った感じにいきなりマイナスオーラ全開である。
そんななか、1人口を開いたやつがいた。
「そういえばさ、なんか今アニメでG○Oっての面白くね?」
隼だ。
でも、いきなり何を言い出すのか。流石に関係ない話なので注意した。
しかし、隼は
「いや、関係大ありだから!あ、でも柚希アニメ見ないんだっけか?」
「まあ、確かにそんなには見ないが。」
このクラスはかなりアニメを見てるやつは多いのだが、俺は特に興味はなく見たことは無かった。すると、周りのやつらが
「え、柚希見てないの?」
「絶対見た方がいいって!」
俺のクラス本当にアニメ好きなやつ多いよなあ。しかし、まだ疑問点があった。
「隼、それでそのアニメがこの作戦会議にどんな意味があるんだ?」
「このアニメ、ガンゲーの話なんだよ。だから、なんか少しぐらい参考になる所もあるんじゃないかなあって。」
ああ、そういうことか。たしかに多少の知識を蓄えるのには丁度いいかもしれない。
「まあ、知識が俺には皆無だからな。少し見てみるか。」
「流石、柚希。なんでも肯定から入るところはすごいよ」
「そうでなければ、このクラス委員は勤まんねえよ。んじゃ、作戦会議はほかの放課後に集まんなきゃだがいいか?」
「「OK!」」
みんなの了承もあり今日は下校となった。