作戦会議(麗奈Ver.)
私はいつも通り教卓のところに立っている。
これから始まるのは私のクラス、2-6のクラス会議。もうこんなのは昔からやってきて慣れた。
「では、今日の会議で種目と作戦考えていこうと思います。まず、種目から決めていくのですが、何かやりたいところ希望などはありますか?」
「・・・」
いつもこれである。みんな私を優秀優秀ともてはやしすべてを委ねてくる。
「ないようなので、どんどんこちら側で勝つために振り分けようと思います。」
こんなんでいいのだろうか?昔から感じてきた疑問。しかし、いつも結果は良かったため喉元過ぎれば全て忘れ去っていた。
「流石、天宮さん。これで今回の勝利は間違いないね。」
この子はクラスで私の補佐的な役割をしてくれている、高柳幸君。私と似ていて負けず嫌いで勝負にこだわるので、お互い分かり合う部分があった。だけど、何か違和感を感じる。多分この違和感とさっきの疑問は同じようなものなのだろう。
「ええ、必ず勝ちましょうね。」
私は不安な表情を見せないよう笑顔で返した。周りにいるクラスの子を見ても、みんな何か浮かない顔をしている。これでいいのだろうか?この問いを再び自分に問いかける。しかし、昔からやってきたこのやり方しか知らないので答えは出なかった。やはり、私はリーダーとしての素質は無いんじゃないだろうか。そんなことを思いながらも周りの結果を望んでいる人のことを思って。
私は今日も戦う。
どんどん量が少なくなって本当にすいません。少し春休みの課題に追われ書き進められませんでした。次回はもっと書きたいと思うので引き続きよろしくお願いします。






