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閉幕・ジークフリート編 騎士の捧げる誓い

 クロウリーとの決戦の日から三週間あまり、世界には人々がずっと待ちわびた平和が訪れていた。人間側の裏切者であるガイゼル王はカイトたちが無事拘束し、人間と魔族の長きに渡る戦争は終結を迎えたのだ。約七年に及ぶ戦争により、人間界の各地の人的被害や自然被害も多いが、復興に向けて魔族が全面協力することでロイド王、魔王双方共に合意している。

 荒れた大地についてはジャック主導の下、植物人一族がせっせと緑を増やして癒している。争いごとを好まない穏やかな植物人は、人間たちからも最近は慕われてきている。

 血や火薬、油に汚れた海は、文句をこぼしながら魚人族が浄化をしている。こちらは女王の側近であるタイガが先頭に立って動いていた。ネプチューンはというと、謹慎中を理由に自分の領域でのんびり過ごしていた。タイガ曰く、女王のいつもの我儘で、面倒で地味な作業は嫌いだからやりたくないのだそうだ。相変わらずどこまでも女王様な性格である。

 復興に欠かせない物資の輸送については、おじいちゃんの転移魔法や竜人族が買って出ていた。おじいちゃんの転移魔法を使えば人も物も一瞬で届けることができるので、とても現場で重宝されている。ただ、竜人族たちが輸送を担当する場合、竜化した姿で物を積んで移動するのだが、その道中必ずと言っていいほど空賊と遭遇するのだ。そこから何故か飛空艇とドラゴンの空飛ぶレース対決となり、しょっちゅう物資の荷崩れが発生している。サラマンダー軍とフォード軍の戦争はとっくに終わったはずなのだが、今もレースという形で勝負が続いているようだ。

 人間界で一番激戦区だった決戦地の城塞都市シャドニクスは、家屋や城壁のあちこちが倒壊し、瓦礫で道が塞がっている箇所もある。国民は長年のガイゼル王の支配によって一種の洗脳状態に陥っており、すっかり心が疲弊しきっていた。シャドニクスにはセイラとレオン軍が派遣され、瓦礫の撤去などを力自慢の獣人族が請け負っている。また、獣人族は皆モフモフの毛皮を持っているので、子供たちに大人気らしい。心を閉ざしている国民たちも、アニマルテラピーのような効果で少しずつ癒されているようだとセイラが嬉しそうに話していた。

 クロロとドラキュリオ軍は、旧クロウリー城跡地の調査を担当している。クロロがドラストラを暴走させていた機械魔族を解体して調べた結果、負の感情を増幅させて対象の魔力を暴走させる作用があると判明した。クロウリーの負の置き土産として誰かに悪用されたら危険だということで、日々崩壊した城跡地を調査しているのだ。

 決戦後に魔王から聞いた話によると、クロウリーは魔王と戦い追い詰められた結果、城を崩壊させる仕掛けを発動させたらしい。色々と妨害工作をして魔王が城から脱出するのに手間取っている間に、先に脱出して自分は雲隠れしようとしていたのだと言う。しかし、城から脱出してすぐにジークフリートに討ち取られるという結果に終わってしまった。今までずっと悪いことをしてきたツケが回って来たのだ。同情の余地はない。

 そして私はというと、今も変わらず魔王城に居候していた。本当は戦争が無事終結し、星であるラズベイルも力を少しずつ取り戻しているので、スターガーデンに行けばいつでもラズベイルの力を借りて元の世界に戻れるのだとカイトに聞かされていた。しかし、まだまだ世界は復興途中で、人間と魔族のまともな交流が始まったばかりだ。私は仲介者として、もう少し落ち着くまではこの世界にいようと決めている。



 そういうわけで、今日も私は魔王城の門番をしているジークフリートの隣でちょこんと座っている。有事の時ではないので、私のリクエストに応えて彼は今兜を外してくれている。

 いつものように二人で他愛のない話をしていると、城の正面扉を開けて何とも言えない表情をした魔王が出てきた。

「どうしたの。微妙な顔して。何か問題でもあった?」

 私の問いに、魔王は小さいため息を吐いてジークフリートを見た。

「俺のところに苦情が殺到しているぞ、ジークフリート。やはり今まで通り、お前がこの城の門番をするには無理がある」

「も、申し訳ありません魔王様…」

 ジークフリートは少しショックを受けた顔をしてから、すまなそうに魔王に頭を垂れた。

 いつも彼の真面目な仕事ぶりを見ている私は、肩を落とすジークフリートを可哀想に思ってすぐさま魔王に噛みついた。

「ヒドイ!ジークはいつも通り真面目にお仕事してるよ!聖騎士になったからって差別しちゃダメだよ!」

「お前なぁ。そうは言っても、魔王の城を守る聖騎士など前代未聞だぞ。本来なら魔を浄化するのが聖騎士の務めだろう」

「む!ジークは優しいから理由もなく魔族を傷つけたりしないよ!そもそもこの間まで魔族で普通に仲間だったでしょう。聖騎士になった途端仲間じゃなくなっちゃうのはおかしいよ」

 私は立ち上がって魔王に詰め寄る。魔王は見るからに面倒そうな顔をして私に答える。

「俺や七天魔たちは聖騎士になろうが大して気にはしないが、下位魔族たちはそうもいかん。あいつらは浄化の力に触れれば下手したら消えてしまう弱い存在だからな。いくら魔族の時のジークフリートを知っているとはいえ、苦情くらい言いたくなるだろう。ただでさえあいつらにとっては出入り口を塞がれている状態だからな」

「ん?出入り口を塞がれている状態って?」

「天敵であるジークフリートが門番として城の入り口を塞いでいるんだ。下位魔族たちにしてみたら、城から出られないように閉じ込められているようなものだ」

「あぁ~、なるほど。そりゃあ苦情きちゃうね」

 ようやくわかったか、と魔王は腕を組んで私を見下した。

 ジークフリートは決戦の日に聖騎士に戻った後も、変わらず魔王の下で働いていた。今更帰る故郷など何処にもなく、今や魔王城がジークフリートの守るべき大事な場所だった。偉そうで口は悪いが魔王も仕えるに値する良き王であり、今まで通りここでの生活を魔王に願い出たのだ。

 魔王の方も、従順でよく働くジークフリートを他所にやる気は始めからなく、今まで通り魔王軍にいることを許可したのだが、意外に各所からの苦情に頭を悩ませる事態になってしまった。

「じゃあ~、正面扉の前で立つの止めたら。その代わり、ウィンスに乗って城の周囲の警戒にあたるの。この間までよくやってたでしょ、巡回。アレなら迷惑にならないじゃん。休憩する時はスペースのある東の訓練場で休めばいいし」

「なるほど。その方法なら城の守りは十分できるな。さすがはえり殿だ」

 気落ちしていたジークフリートは、私の提案を聞いて嬉しそうに賛同してくれた。

「女にしては良い考えだな。それならば苦情も上がってこないだろう。早速今日から巡回に切り替えろ」

「ハッ!承知しました」

 ジークフリートが主に向かって騎士の礼をしていると、正面庭園の魔法陣の方から見知った顔が飛んできた。

「え~りちゃ~ん!」

 吸血鬼の王子は私の姿を見つけると、空を飛びながらご機嫌で私に抱きついてきた。私は驚いて抗議の声を上げようとしたが、それより前にドラキュリオ自ら短い悲鳴を上げて体を離した。

「イタッ!!なんかビリッときた!」

「ビリッと?静電気?私は何も感じなかったけど」

 ドラキュリオは私のことをジロジロ見ると、何かに気づいたように近くにいた魔王に視線を向けた。

「気をつけた方がいいぞ。最近女はジークフリートの傍によくいるからな。その身にジークフリートの聖属性が移ってきている。こいつがジークフリートに会った直後は注意しないと、今のようにビリッとくるぞ」

「そういうことは先に言ってヨ!えりちゃん相手だったから全然警戒せずにビリッときちゃったじゃない!」

「ちゃんと注意を払って見ていれば気づいたはずだがな。…そもそもお前が何でこんなところにいる。また任務をサボっているようならクロロに言いつけるぞ」

 ドラキュリオは魔王に睨みつけられ、頬をぷくっと膨らませた。その子供っぽい仕草に私は苦笑しながら、彼が少しは元気になったようで内心安心した。

 ドラキュリオは決戦の直前にかつての部下であるサキュアを亡くし、従弟であるドラストラもクロウリーに利用されて戦線離脱を余儀なくされた。怒りと哀しみで魔力が暴走して大変だったらしいが、今はもう心も落ち着いたらしい。傍からはいつも通りの彼に見える。

「失礼な。サボリじゃないよ。これは息抜きって言うんだヨ」

「息抜き…。サボリとあまり変わらないような…」

 呆れた表情をする私に、ドラキュリオは右手をかざしてニコッと笑った。

「眷属たちよ!」

 ドラキュリオの声に応え、彼の羽織っていたマントがコウモリの大群へと姿を変える。コウモリたちは右手がかざされている私に向かって飛んでくると、あっという間に私を取り囲んだ。突然の出来事で、私は軽いパニック状態になりながら助けを求めた。

「きゃあ!こ、こ、コウモリが!助けてジーク!噛まれちゃうよぉ!」

「えり殿!今助ける!」

「あ!ダメだってば!ジークが出てきちゃ!噛んだりしないよコイツらは!」

 ドラキュリオの制止を聞かず、ジークフリートは浄化の光を放ってコウモリを追い払った。ドラキュリオはコウモリたちが浄化されて消される前に、未だかつてないほど迅速にコウモリを引き上げた。幸い浄化されたコウモリはおらず、無事全員が元のマントへと戻った。

「あっぶなぁ~!危うく消されるところだった。………あ!マントが一部焦げてる!ちょっと!ジークの浄化のせいでボクの大事なマントが焦げたんだけど!」

「キュリオが突然えり殿を襲ったからいけないのだろう。何故あのような真似を」

「襲ったとは人聞きの悪い。ボクはただ、えりちゃんについた聖属性を浄化しようとしただけだもん。このままじゃ安心してえりちゃんに引っ付けないからネ」

 ドラキュリオの物言いに、ジークフリートは目を大きく見開いて動揺した。そしてすぐに表情を引き締めると厳しい顔つきになる。

「それは浄化ではなくえり殿を魔で穢すという意味だろう。決して浄化とは言わない」

「ボクたち魔族からしてみれば浄化なんです~。この間まで魔族だったんだからわかるでしょ、聖属性が苦手なことくらい。ボクだけじゃなくて、このままじゃえりちゃんに懐いてるケルだってビリッときちゃうでしょ。そうなったら可哀想じゃない」

「それは、そうかもしれないが…」

 歯切れの悪いジークフリートを見て、ドラキュリオはニヤニヤしながら面白がって更に追い討ちをかける。

「それとも何?ボクの魔力にえりちゃんが染められるのが気に食わないの?」

「っ!……俺はただ、あんな方法でキュリオの魔力に染める必要はないだろうと」

 私を間に挟み、ジークフリートとドラキュリオは論じ合う。言葉を交わすにつれてドラキュリオの声は徐々に大きくなり、ジークフリートの眉間には皺がよっていく。

 私は一歩二歩と興奮する二人から距離を取り、魔王の傍まで避難した。

「まったく、くだらない争いを。これ以上俺の頭を悩ます事象を増やさないでもらいたいな」

 そう言うと魔王は私頭上に手をかざす。その瞬間、私の全身を魔王の微量の魔力が駆け巡った。どうやら今のでビリッと問題は解決したと思われる。

「手間だが後でお前に与えた服を強化しておくか。簡単にジークフリートの影響を受けないようにな。…そう言えば、ネプチューンがお前に会いたがっていたぞ。暇な時に領域に会いに行ってやれ」

「えぇ~。絶対嫌だ。それ行ったらこの間のビンタ対決の再戦になるやつじゃん」

 私はあの日の事を思い出し、無意識に左頬を押さえた。本当にあの時は頬が腫れ上がって大変な目に遭った。

「フン。堂々と受けて立てばいい。またお前の面白い顔が見られるからな。あのネプチューンが人間を気に入るのは母上以来だ。せいぜい仲良くするといい」

「絶対面白がってるだけでしょ!頼まれても行かないんだからね!」

 意地悪な笑みを浮かべる魔王に、私は申し出を断固拒否した。

「俺はもう行くが、あのやり取りが終わったらドラキュリオにちゃんと持ち場に戻るよう伝えておけ。大人しく戻らないようならジークフリートを使って追い払っていい」

「はーい」

 私はマントを翻し城の中に戻る魔王を見送った。

 その後、案の定駄々をこねて持ち場に戻らないドラキュリオとジークフリートとの攻防を一時間ほど私は見守ることになるのだった。




 次の日、私はジークフリートが任されているユグリナ王国への使者の任務に同行した。

 戦争が終結してからも魔王とロイド王はこまめに連絡を取り合って情報交換をしており、定期的にジークフリートが魔王軍側の使者としてユグリナ王国を訪れている。

 人間界では聖騎士は今や伝説的存在なので、星の戦士以上にいつもジークフリートは注目されている。わざわざジークフリートを使者として使っているのは、同じ人間同士なので相手も警戒しなくて済むだろうという配慮もあるが、魔王的には聖騎士すらも自分の配下なのだと相手に誇示したいのが本音だろう。

 私たちはお城の玉座の間に通されると、ロイド王に拝謁した。傍にはサイラス団長と副騎士団長のカイトも控えている。

「いつも足を運んでもらって悪いな二人とも。どうだ、魔王軍の様子は」

「はい。今のところ目立った暴動や反乱はありません。クロウリーの精神魔法にかかっていた者たちも、魔法が解けた後の後遺症も発生していませんし、怪しい動きをしている者もいません。ただ、依然三つ目族の数名の居場所が確認できていませんので、警戒は怠れないかと」

 ジークフリートの報告を受け、ロイド王は相槌を打って深く頷いた。

 その後人間界側の報告を聞き、お互いの要望や発生している問題点を話し合い、会談は四十分ほどで終了した。

「ジークフリートよ。この後まだ少し時間を取れるか」

「えぇ。特に急ぎの用などはございませんが」

「そうか!ならばうちのカイトを少し鍛えてやってくれんか。憧れの存在であるそなたに一度でいいから稽古をつけてもらいたいと言っていてな」

 ロイド王の申し出に、カイトは顔を赤らめながら必死に話に割り込んできた。

「お、王様!何も王様の口から頼んでいただかなくても!王様に頼まれたらジークフリートさんも断りにくいですよ!機会を見て自分でこっそりお願いしようと思っていたのに…」

「何を言うか。いつもジークフリートの様子を窺いながら話しかけているくせに。その調子ならあと五年は稽古の申し出にかかるところだ」

 五年というリアルな数字を聞き、私は笑いながら焦って顔を赤くしているカイトを見た。

(アレンとはタイプが違うけど、ジークを慕うカイトは何だかちょっと重なるな。同じ副騎士団長だし。ジークは大丈夫かな。アレンを思い出してしんみりしちゃってたり……)

 私はそっと横にいるジークフリートを見上げたが、特に表情に憂いは現れていなかった。むしろ微笑ましくカイトを眺めている。

「俺でよければいつでも相手をしますよ。後進を育てるのも騎士の務めですから」

「おぉ!そうか!では頼まれてくれるか。よかったな、カイト」

 カイトは王様のお節介に取り乱していたが、稽古をつけてもらえることに話がまとまり最終的には目を輝かせて満面の笑みに変わっていた。

 私たちはサイラス団長とカイトに案内され、ユグリナ城に併設されている騎士団詰め所横の訓練場へと向かうのだった。



 ジークフリートによるカイトの剣術指導が始まって早五十分。私とサイラス団長は並んでその様子を見ていたが、なかなかジークフリートの稽古はスパルタだった。指導方法が厳しいとか体にかける負荷がキツイとかそういう話ではない。ジークフリートの指摘が的確で細部にまで渡るので、先ほどから未熟なカイトがすぐに対応できずに四苦八苦しているのだ。

「踏み込みが遅い!そんな間合いで振っても敵の急所には届かないぞ!安易に切っ先は下げるな!常に敵との間合いを測り、自分に有利な状況を作り出せるよう思考を働かせろ!……さっき注意した癖がまた出てるぞ!次の動きが読まれるから直せ!自分一人で戦ってるんじゃない。すぐ後ろに守るべき民がいると思って戦うんだ!緊張感を持て!」

 ジークフリートはこの調子でずっと熱い指導を続けている。

「よくそんな指摘するところがあるなぁって思うくらいずっと注意してるねジーク。よく心折れないで向かっていってるよカイトは」

「そりゃあ憧れ続けていた相手だからな。どれだけ注意されようとめげないだろう。……いやぁ、それにしても傍から見ても勉強になるな。剣を振るいながら戦闘における座学まで指導するとは。普段戦っている時も、何通りものパターンを想定しながら常に剣を振るっているんだろうな」

「さっすが最強の剣士だなぁ、ジークは」

 カイトが肩で息をしながら必死に喰らいつく横で、私とサイラス団長はのん気にジークフリートを感心し合っていた。

「それにしても、せっかく人間に戻ったっていうのに、今まで通り魔王に仕え続けるとは。実はうちの王様が召し抱えようと狙っていたんだがな」

「そうだったんですか!?あ~、でも、ジークは魔王にすごい感謝してるし、王としても認めてるから無理だと思いますよ」

「それは残念だ。まぁ、ジークフリート殿がうちの騎士団に入ったら、俺は降格されて副騎士団長にされそうだからこれで良かったのかもな」

 そう言ってサイラス団長は笑った。

 サイラスは優れた剣技を持つわけではないが、人望があり、経験からの読みや判断力、統率力に優れている。こうして軽い笑い話にするほど人柄もよく、王様からの信頼も厚い。ジークフリートとタイプは違うが、十分騎士団長の資質を持っている。

 私はサイラス団長と話しながら二人の稽古を見守り、カイトの手足が止まった時点で本日の稽古は終了となった。

「今日のところはこれくらいにしとくか。続きはまた次回にしよう」

「エッ!?また、…稽古、つけてくれるんですか…!?」

 カイトは荒い息遣いのままジークフリートに訊ねる。騎士の鎧はそれだけでもかなりの重量があり、あれだけ激しい動きを長時間続けていれば息も切れるだろう。

「お前にその気があればな。次会う時までに、今日指摘したところを反復しておくんだぞ」

「はい!ご指導ありがとうございました!」

 カイトは騎士の礼をして感謝を伝える。全然息を乱していないジークフリートは、それに片手を上げて答えた。そして指笛でウィンスを呼ぶと、待っていた私のところに歩いてきた。

「すまないえり殿。待っていてずっと退屈だっただろう」

「お疲れ様ジーク!ううん。如何にいつもジークが考えながら戦ってるか分かって、色々新鮮で楽しかったよ。横でサイラスさんも解説とかしてくれたし」

「見ながら勉強させてもらいましたよジークフリート殿。カイトを鍛えてくれてありがとうございました」

「いや。カイトは筋が良いから、これからまだまだ強くなるだろう。成長が楽しみだな」

 サイラス団長は嬉しそうに頷くと、ジークフリートと笑い合った。

 私たちは迎えに来たウィンスに乗ると、カイトとサイラス団長に見送られてユグリナ王国を後にした。




 その日の午後、今度はヤマトの国の視察へと私たちは向かっていた。シラナミ海岸付近とその沖をウィンスでぐるっと回ってから、森の奥を進んでヤマトの城下町へと目指す。

「海はだいぶ綺麗になってたね~。魚人族の人たち真面目に働いてるみたいで良かった」

「ネプチューン殿の側近は真面目な人物だと聞いている。その者が先頭に立って動いてくれているおかげだろう」

「確か見た目サメっぽい人だよね?戦場で会った。佐久間君たちの仇の人。……なんか、複雑だなぁ」

 戦争で汚れた海は綺麗になったが、それが佐久間や凪の仇の頑張りとなると少々複雑な気持ちになってしまう。戦争はもう終わったので、いつまでも怒りを向けていられないのだが、そう簡単に当人は折り合いをつけられないだろう。

「失ってついた傷は一生消せない。たとえ仇に復讐を果たそうともな……。もう戦争が終わった今、決着をつける機会もないだろう。魔王様にいつかお願いして、何か心の整理をつけられる機会を用意できたらいいんだが」

 仇をその手で討ったジークフリートだからこそ、実感のこもった言葉だった。私は彼の提案に同意し、復興が落ち着いたら佐久間と凪の力になろうと思った。




 城下町を通過してそのままヤマトの城の敷地内へと降り立った私たちは、城の一室で凪と対面した。凪の横には佐久間が側近として控えている。

「二人とも視察ご苦労でござる。だいぶ海が綺麗になっていただろう」

 上座で姿勢正しく座る城主の凪は、一段下の畳に座っている私たちを見て言った。

 私は正座をしているが、ジークフリートは鎧の都合上片膝をついた状態だ。気にしないので足を崩して座ってほしいと凪は言ったのだが、彼の騎士道に背くのか、礼を欠いた態度は取りたくないとのことで片膝スタイルなのだ。

「はい!海が透き通って綺麗になってました。あれだけ血や火薬や油が流れたのに、見違えるようでしたよ」

「あれならばすぐに漁業も再開できるだろう。ヤマトの国は確か海の幸が名産でしたな」

「あぁ。昔のような賑わいを取り戻したら、ぜひとも二人にも味わってほしい。脂がのっていてとても美味いんでござるよ」

 そこから私たちはヤマトの国の近況を聞いていたが、いつしか私と佐久間、ジークフリートと凪で話し込んでいた。

 私は佐久間と何を話し込んでいるかというと、先日詳しく聞くことのできなかった佐久間と桃華姫の恋バナだった。

「佐久間君は凪さんの側近として毎日頑張ってるんだし、桃華姫の印象もいいんじゃない?その後進展とかしてないの?」

「し、進展てなんスか。桃華姫はそんなんじゃないですよ。それに、俺はここにお世話になってる身ですから、凪さんの大事な妹さんに手を出すわけないじゃないスか」

「えぇ~。つまんな~い。もっと少女漫画的展開に持っていこうよ。恋をしたら兄妹も恩人も関係ないよ!お姫様と側近の恋、シチュエーションとしては最高の部類なんだけど!」

「いや、何言ってるんスか。神谷さん少女漫画の読み過ぎですよ」

 佐久間は呆れた様子で年上の私を見た。

 私はもっとグイグイ話を聞きたかったが、今日はもう警戒されて何も話さないだろうと思い、すんなり話題を変えた。

「そう言えば佐久間君は、もう向こうの世界に戻るつもりはないの?ずっと凪さんの側近をするつもり?」

 私はずっと気になっていたことを口にした。私と同じで、佐久間もとっくに元の世界に戻ることができる。しかし、彼もまた元の世界に戻る気配がない。私は復興の目途がつき次第元の世界に戻ろうとは思っているが、佐久間からはそう言った話を今まで聞いたことがなかった。

「えぇ。俺はもう戻るつもりはないです。今更向こうに未練はないので。神谷さんと違って俺にはまともな家族がいないから、いなくなっても何も困らないスよ」

「……そ、そっか…」

 佐久間は平然とした顔をしていたが、どうもデリケートそうな話なので、これ以上私は話に踏み込まなかった。

(前々から元の世界で何かあったみたいだと思ってたけど、ご家族関係で何かあったのかな…)

「私はもう少ししたら元の世界に戻るけど、何か元の世界の人に伝えてほしいことがあったら言って。伝言してあげるから」

「…お気遣いありがとうございます。……ん?神谷さん、戻っちゃうんですか!?元の世界に!?」

「え?戻るけど?」

 佐久間が目を丸くして驚くので、私は不思議な顔をした。

「てっきり神谷さんはジークフリートさんのことが好きなんだと思ってましたけど、違かったんスか。あっさり帰っちゃうなんて。向こうに戻ったらもう戻って来れないでしょう」

「あぁ。佐久間君は戻って来れないよね。でも私は妄想を現実にする能力で戻ろうと思えばいつでも戻れちゃうから。空間転移魔法と同じ要領でね。ラズベイルにも可能だって確認済だよ」

「え……。ますますチート能力ですね、神谷さんの力。何でもアリじゃないスか。……だから帰る日が近いっていうのにいつも通りなんスね」

「そういうこと。もしこっちに二度と戻って来られないなら、さすがに私も悩むよ」

 私と佐久間が元の世界について話している中、少し離れたところでジークフリートと凪もそのことについて話していた。

「ほう。神谷殿はもう少ししたら元の世界に帰ってしまうのか。それは寂しくなるでござるな」

「あぁ。だが彼女の話だと、能力を使ってまた戻ってくると。ずっと会えなくなるわけではない。少しの間の辛抱だ」

 凪と対面する際に兜を取っているので、今はジークフリートの表情の変化が分かる。言葉とは裏腹に、凪にはジークフリートの表情がすでにもの哀し気に見えた。

「……相手の気持ちを尊重して偉いでござるなぁ。さすがは聖騎士殿。お優しい。拙者ならば、大事な者は片時も目の届かないところにはやりたくないでござるよ」

「…俺も、できることならえり殿にはずっとこの世界にいてほしいが、彼女にも家族があり、向こうでの生活がある。戦争の終結に力を貸してくれた彼女に、これ以上多くを望むのは酷だろう」

「………ジークフリート殿は、本当に真面目で堅物すぎるでござる。それでは向こうの世界に神谷殿が戻っている間に、あっちで男を作られてしまうぞ。それで神谷殿がこっちに戻って来なくなっても、ジークフリート殿は後悔しないのでござるな」

「そ、それは……」

 凪の意地悪な問いかけに、ジークフリートは言葉を詰まらせて動揺した。

 天然な騎士のため二人の恋の行方を心配していた殿様だが、ジークフリートに自覚があるようで少しだけ安心した。

 凪は優しく微笑むと、彼女を大切に思い過ぎている騎士にアドバイスを送った。

「ジークフリート殿。神谷殿を大事にしているのはよくわかるが、彼女が帰る前に一度きちんと想いを伝えておいたほうがいいでござるよ。ちゃんと言葉にして伝えたほうが、離れている間もお互い安心できるものだ」

「凪殿…。少し、考えてみます」

「うむ。それがいい」

 佐久間と笑顔で話す彼女を見つめながら、ジークフリートはしばしの間思い悩むのだった。




 それから二週間ほど経ち、世界が落ち着き始め、私は元の世界に帰る準備をし始めた。戻って来る予定ではいるが、一応星の戦士たちに挨拶回りを済ませていく。

 そんなある日、ジークフリートが私を連れて行きたい場所があると言って誘って来た。彼のそんな誘いは初めてだったので、私は二つ返事で了承した。

 魔王城にある修復された訓練場からウィンスに乗って飛び立つと、私は真後ろにいるジークフリートに話しかけた。

「ジークフリートが用事以外で誘ってくれるなんて初めてだよね。どこに行くの?」

「ついてからのお楽しみだ。と言っても、別に楽しいところでもないがな」

「ふ~ん?」

 私は首を傾げながら今や仲良しのウィンスの鬣を撫でた。

 午後を過ぎ、もうすぐ日が傾きかける時間だ。どこかに出かけて遊ぶには遅すぎる時間だった。

(時間的にショッピングや観光ではなさそうだとは思ってたけど、どこに行くんだろう)

 私はウィンスの毛並に癒されながら考え込む。

 その後ジークフリートと雑談をしながら空を飛んでいたが、ふと私は以前気になったことについて訊ねてみた。

「そう言えば一番初めに私がウィンスに乗った時、女性を乗せて飛ぶのは久しぶりって言ってたけど、あれってモニア姫のこと?」

「ん?あぁ、モニア姫とリアナ姫だな。俺がウィンスに乗せたのはその二人とえり殿だけだ」

「へぇ~。魔王のお母さんも」

「一度でいいからウィンスに乗ってみたいとせがまれてな。あの時は先代の魔王様が俺との二人乗りを許可したくないと駄々をこねられて大変だった」

 ジークフリートは当時を思い出したのか、兜の下で笑い声を上げていた。

「二人乗りを許可したくないって、すごい焼きもちだね。リアナ姫にベタ惚れだったんだ」

「あぁ。本当にリアナ姫を愛していらっしゃった。結局その時はリアナ姫に押し切られ、ウィンスに乗って魔王城の外周をぐるっと回って戻ったんだ。それ以来女性を乗せて飛んでいなかったから、久々にえり殿を乗せて飛んだ時は怖がらせてしまった」

 罰が悪そうに話すジークフリートに、気にしていないと私は笑顔で首を振る。

(ジークは聖騎士で昔から街の人にも人気だったけど、女性は三人しか乗せたことなかったんだ。なんかちょっと一安心)

 私の内心を知らず、ジークフリートは予期せぬ嬉しい言葉を続けてくれる。

「モニア姫も三回しか乗せたことがないし、いつの間にかえり殿が一番多く乗っているな。ウィンスもすっかり懐いてしまっているし」

「え!?私が一番多い?モニア姫と一番多く乗ってると思った」

「確かにモニア姫はよく乗りたがったが、王様のお許しが出なくてな。空を飛ぶペガサスは普通の馬より危ないと」

「そりゃあ普通の馬と比べちゃったら段違いに危ないよね。落馬して落ちる高さが全然違うもの」

 私はふと目線を下に落とす。もうすっかり高さには慣れてしまったが、遥か下には草原が広がっている。この高さから落ちたら間違いなく即死だろう。

「だからもうこの定位置はえり殿専用だな」

「!?……そ、そっか…」

 私は油断していたところに不意打ちを喰らい、鼓動を速めて顔を赤くしながら相槌を打つ。幸いジークフリートは真後ろで手綱を握っているため、赤面している顔は見られずに済んだ。もしかしたら耳まで赤くなっているかもしれないが、気づかれていないことを祈るのみだ。

(ジークは時折天然発言をするから心臓に悪い。私専用って……。ジークのことだから深い意味はなく言ったのかもしれないけど、それだと私以外の女はもう乗せないって聞こえるんだよなぁ)

 私は嬉しいような恥ずかしいような、今までの人生で味わったことのない感情を抱きながら目的地まで大人しく座っていた。




 目的地に近づいたところで、私は彼が連れて行きたがっていた場所にようやく気づいた。眼下には崩れた城とすっかり緑に覆われてしまった街の跡地が広がっている。

 私は日が沈む光を頬に受けながら、ここに連れてきた彼の胸中を想像する。

(戦争が終わって復興の目途がついて来たし、ジークなりに心の整理をつけに来たのかな。……というか、逆に私ついて来てよかったの。ジークだけで来たほうがよかったんじゃ)

 私が頭の中でぐるぐると考え込んでいる内に、ジークフリートは手綱を操り針路をセイントフィズ王国跡地から近くの丘へと移す。

「時間があまりないな。少し飛ばすぞえり殿」

「え?う、うん」

 目的地に行くのに時間制限があったとは知らず、私も焦って返事をした。

 ウィンスは速度を上げて飛ばすと、すでに目的地を知っているようで丘の木々が開けたところを目指した。



 セイントフィズ王国跡地からほど近い丘へと辿り着くと、私はジークフリートの手を借りて地面へと降り立った。彼に導かれながら歩を進め、丘の開けた場所から夕陽に照らされた景色を見下ろした。その光景を見て、私は頭の片隅にあった記憶を呼び起こした。

(あ、この景色って……)

 横に立つジークフリートを見上げると、ちょうど兜を取った彼と目が合った。目を細めて笑う彼は、夕陽を浴びて茶髪がキラキラ輝いて見えた。

「気がついたか?」

「うん!ここって、前にジークが絵で描いてた場所だよね!絵だとここから夕陽に照らされたお城と城下町が見えたけど…」

 もちろん今はそこに絵で見たお城や城下町は見ることができない。沈む太陽を受けて赤や黄色、オレンジ色に染まっているのは、瓦礫や草木だけだった。

(絵を完成させたジークが言ってた、もう二度と見られない思い出の風景ってこの場所のことだったんだ。ここからならお城と街が一望できるし、確かにとっておきの場所だよね)

「絵ではなくて、実際にえり殿にも見せたかったな。この時間帯に見える城と城下町は本当に美しかった…。もう、あの風景を目にすることは二度とできないが、せめて今の風景だけでもえり殿と共に見たかった」

「…連れてきてくれてありがとう、ジーク。とっても綺麗な景色だよ」

 夕陽が沈むまでの短い間、私とジークフリートはただ並んで静かに自然の景色に見入っった。

 夕陽が沈むと急に暗さを実感したが、後ろに控えていたウィンスが聖なる角を顕現させ、辺りを聖なる光で照らしてくれた。本当に主想いで気の利く子だ。

「俺にとって守るべき大切な場所を一望できるこの場所は特別で、今までここには大事な者しか連れてきていない。王様と姫様、そして右腕だったアレンだ」

 ジークフリートはこちらに向き直ると、じっと私を見つめてきた。

(そんな大事な場所に私を……)

 いつになく真剣な瞳を向ける彼に、私の心臓は徐々に高鳴っていった。

「えり殿は俺たちとは別の世界の人間で、これからも向こうでの生活があるだろう。…しかし、こちらの世界に来てからえり殿はずっと俺を傍で支えてくれた。戦場にも一緒に立ち、俺が復讐に呑まれないよう見守っていてくれた。その笑顔に、俺がいつもどれだけ心を救われていたか…」

 ジークフリートの熱い眼差しと真っ直ぐな言葉を受けて、私は体中の熱が顔に集まっていくのを感じた。

 彼はゆっくりと片膝をつくと、そっと私の右手を取った。

「もうすぐ元の世界に帰るえり殿を困らせるつもりはないのだが、ただ、これだけは知っておいてほしい。これから先も、この聖騎士ジークフリートは、神谷えり殿をこの命に懸けて守り通すと誓う。どんな闇が牙をむき、災難が降りかかろうとも、わが剣をもって全てを薙ぎ払おう」

 そう言って、ジークフリートは私の手の甲にキスをした。

 まるで映画のワンシーンのようで、私は左手で胸元をきゅっと握りしめたまま固まってしまった。

(今のは、まるでプロポーズみたいな言葉だったけど…!これもまた私の勘違いで、騎士として仲間だから守るよとかそういう意味じゃ…)

 私が言葉の意味を図りかねていると、ジークフリートは手を握ったまま立ち上がって私を見下ろした。

「……すまない。そこまで困らせるつもりはなかったんだが。えり殿は何も気にしなくていい。いつも通りそのままで。今のは俺の一方的な想いで、自分自身に課した誓いだからな」

 私が戸惑って困っているように見えたのか、ジークフリートは潔く謝ってきた。男らしすぎる引き際の良さに、私は慌てて首を横に振った。

「べ、別に困ってたわけじゃないから!迷惑とも思ってないし!むしろプロポーズみたいですごく嬉しかったというか…」

 最後まで言ってから私は恥ずかしくなって視線を泳がせた。もう誤魔化せないくらいに私は真っ赤になっているだろう。俯く私を前に、ジークフリートは小さく笑って声を弾ませた。

「そうか。なら指輪を送る時は、もっと相応しい場と言葉を用意しなければな」

「エッ!?」

 私がびっくりして顔を上げると、優しく微笑みながら彼は空いている手を私の頬に添えた。

「俺の隣に立ち、傍で支えてくれた女性はえり殿が初めてだ。迷惑じゃなければ、俺の気持ちを受け取ってくれないだろうか」

「……はい!」

 私は嬉しさから少し涙を滲ませ、とびきりの笑顔で彼に答えた。

「好きだ、えり殿」

 短い告白の後、お互いに目を閉じそっと唇を重ね合った。

 初めて三次元の男性に恋をしたが、初めて好きになった相手がこの優しい聖騎士で本当に良かったと思う。真面目すぎて少し天然なところもあるけれど、世界で一番優しくて信じられる人だ。

 少し名残惜しい気持ちを抑えながら唇を離すと、彼は優しく私の頭を撫でた。

「……凪殿に乗せられて想いを告げたが、やはり少し早まったか」

「え?どうして?」

「余計にえり殿を向こうの世界に帰したくなくなってしまった」

 困った笑みを浮かべるジークフリートに、私は声を出して笑った。

「大丈夫!またすぐに戻ってくるよ!私もジークと離れ離れなの嫌だもの」

 ジークフリートに抱き寄せられ、私も彼の背中に手を回した。

 幼い頃に読んだ白馬の王子様とお姫様の物語ではないけれど、私にも白馬のペガサスに乗った聖騎士様が運命の人として現れた。生まれた世界は違えど、私たちにはきっとこれから先も幸せな未来が待っている。不思議とそんな予感がしている。


 聖騎士と彼を闇から救った恋人を、神の使いのペガサスは聖なる光で祝福しながら優しく見守り続けるのだった―――。


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