表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冬の階段  作者: とどろき
6/68

僕が鬱屈したこの家を出たのは、中学を卒業する頃だった。父親からイギリス留学を言い渡され、僕は二つ返事で了承した。ホームステイ先は、母の実家だった。僕の願いは幸運にも叶えられた。僕の帰る場所だから何もかもうまく行くはずだという、そういう根拠のない自信が芽生えた。僕の留学が決まるとそれまでの生活が一変した。留学するための準備に追われ慌ただしい日々が過ぎていった。初めて、ようやく、彼女に手紙を書いた。長い手紙だ。彼女と祖父母に僕のことを知らせるために、こと細かく書いた。そしてこれからの期待と共に、僕の母への深い愛情も書き添えることを忘れはしなかった。

日本で過ごした15年間、僕の世界で光が差したことは一度しかない。彼女に出会った時だけだ。

この留学で僕は本当の僕を生きられる。

ようやく温かく迎え入れられるのだろう。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ