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冬の階段  作者: とどろき
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見えない世界

僕は一週間ぶりに家に帰った。祖父母はいつも通りに僕を迎えてくれた。僕は早速日本へ旅立つ用意に追われる事になった。カムラの土産は迷ったが、持っていく事にした。

出発する前になると、祖父母が色々と世話を焼いてくれた。二人とも寂しいようだ。複雑な思いがした。絆される自分がいた。二人を拒絶する自分もいた。

結局ハグだけして僕は二人に背を向けて旅立った。


空港からあの家まで2時間程かかった。

その間に色んな考えが浮かんでは消えていった。

父親に会いたくなどはないがこれは仕方のない事なのだ。それに結局は祖父母といようとも、あの家にいようとも大した違いはない。

家まで着いた時、家に入りたくないという思いが芽生えた。当然だと思う。僕は夜まで入らない事にした。夜まで時間をつぶそう。そうだ、中学校へ行こう。先生たちに会いに行こう。荷物を抱えて学校へ向かった。 僕は中学の頃、先生達に頼った時期があった。父親像を求めた時があった。うまくいかなかったけれども。まあ、おかげで先生達とは仲がいい。人懐っこい生徒だと思われているのだろう。

先生達は歓迎してくれた。僕は色んな先生と話をしながら時間を潰した。担任の先生には食堂で夕飯をご馳走してもらえた。

僕は仮面を被った。明るい、人を楽しませるような人物を務めて演じた。人が無関心だと気づいたのは中学の時であった。学校を拠り所にしていた僕は失敗を犯してしまった。忘れよう。嫌な思い出だ。同じ失敗を繰り返してはならない。


学校を出てから、ぶらぶらして、それから夕飯を食べた。それかれまたぶらぶらして夜に家の前に戻った。そこでまた入ろうか入るまいかを15分程迷ってから扉を開けた。








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