新しい僕
リビングに案内されると、そこには棒立ちになった祖母と祖父がいた。祖母も祖父も僕の顔を見つめたままだ。
「リジー……この子がそうなのね。」
「母親にそっくりだなあ。」
二人は僕に近づいてきた。祖父が僕の頰を撫でた。祖母は僕の髪をに触れた。僕は祖父と祖母から目が離せない。まるで頭蓋の裏まで刺すような視線だ。僕は緊張して挨拶の文句が言えなかった。祖母が僕の背中に手を回してテーブルに着くように促した。それに続いて、彼女も、祖父も席に着いた。
祖母は目元を拭って言った。
「さあ、たくさん作ったからね。食べなさい。」
日本食ばかり食べていた僕には初めての料理が多かったけれども、味は申し分なかった。彼女が輪の中心となっていろんな話題を出し、祖父母はそれについて僕に質問を投げかけた。そうして僕は話す機会を与えられたので、精一杯僕という人間について話した。そのうちに学校の話になった。僕が入る学校というのは、ここからバスに乗って最寄の駅まで行き、そこから電車を乗り継いで行ったところにあるのだという。
「ここにいる祖父母と私、そして貴方のお母さんが通っていた学校よ。立派な学校だからきっと気に入ってくれるわ。」
彼女は嬉しそうに答えた。




