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よるの帳  作者: 翠
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初作品です!句読点とか少なめ。読みづらかったらすみません。ぼんやりばなし。

おれの人生は幸せなものだ。


おれは宇宙に数多くある惑星の、豊かな生態系営まれる地球の、なかでも周り中海に囲まれた日本という国に生まれた。



別に裕福ではないけれど貧乏すぎるというわけでもなく、優しい父母に育てられ生意気で照れ屋なかわいい弟もいて何不自由なく育った。

高校で出会った友人と苦楽を共に、時には殴り合いの喧嘩をしたこともあったが、今では笑って話せる思い出だ。部活では皆の推薦もあってキャプテンを務めた。全国には行けなかったけど、本当に青春した。

その後猛勉強の末無事に受かった中の上大学で初めての二日酔いと彼女をゲットした。ムフフ!


話長くなるけどさぁ、その彼女はとってもいい子で、可愛い。


おれは高校での親友といつも一緒で、なんだかんだ大学も同じなんだがそいつは所詮イケメンで、モデルのようだ。彫りが深くて色気がある。おれも絶望する感じのブサイクとかデブとか言うわけではないが(しかし少し足が短い)、あんなイケメンのそばにいては引き立て役になってしまうの当然だよね!!そんなこんなで中学ではいたが高校では彼女が出来なかった。

大学では!と意気込んでいたがうっかり親友と同じサークルに入り、新歓で隣に座っていたというのに女子の壁が出来て近寄れない何これ。やめてよお初めてのサークル飲み会でおれぼっち!今まで2人組だったから今更小グループに入って行けないよぉ皆盛り上がってるじゃん帰りたいとか思っていた時、なんだか顔色がよろしくない女の子を発見した。


やることもなかったのでその子を介抱した。どうやらお酒を誤飲したらしい。ジョッキごっちゃだもんな机の上。なんでウーロンハイ頼んでるやつとウーロン茶頼んでるやついんだよわかりづらいだろが!おれも暇だからついでに帰ろと思いタクシーを呼び、彼女を家まで送ってあげた。お礼を言う彼女に気にしないでと伝えてそのままおれも帰宅した。親友はおれが抜けたことに気づいていない様子だった。

今までスポーツ・男友達一筋だった親友は部を引退して暇になったら、自分がもてているということに気付いたらしく女の子に少しその気にさせるような発言かまして冷たくするという王様っぷり!

どのくらいまで自分が通用するか試しているらしい。くそだな。そして女の子はそんな猫のような彼にメロメロ!!!しね!!!

イケメンは許されるんだよな、どうせ飲み会でもそうしてるんだろうと、やつのLINEをうんこスタンプで荒らしておいた。その日はそれで寝た。



次の日彼女がお礼に来た。昨日はそこまで顔を見ていなかったが白昼に見ると美人でびびった。その時隣には親友がいたが、あのイケメンに目を奪われるということもなく、おれの目をしっかり見てお礼を言ってくれたことに非常に好感が持てたのだ。

そのあとも少しずつ仲良くなって行って、おれがバレンタインに逆チョコして告白したらなんとオッケーをもらった!!しかも彼女もこの日におれに告ろうとしていてくれたらしいまじ相思相愛。そのころ親友はついにモデルを初め、そのストイックさがモデル業に注がれ女の子をバサバサ切り始めた。イケメンにしか出来ないよな。更に人気出てたけど。


おれは友人と、そして彼女とキャッキャウフフする幸せなキャンパスライフを送った!


勉強しようと彼女を部屋に呼ぶも、ちゃぶ台の下でお互いの足が当たってアッ、みたいな、それだけでもう幸せ!!!照れる彼女!!!可愛い!!所詮バカップルである。

そんな感じで、おれたちの仲は非常に順調だった。


しかし大学4年の時、彼女がストーカーにあっていると知った。許せん。おれの彼女が!直接姿とか証拠とかを示さないと警察もよく動いてくれないし、怖がる彼女を守ると誓った。彼女を必ず送り迎えし、少しの間も一人にしないように心がけた。


そして、その日はついにやって来てしまった。


12時頃、近くのレストランでご飯を食べて彼女を家までしっかり送った。実家暮らしなので安心だ。しかもおれら両親公認みたいになっている。結婚したい。


そしてその帰り道。今日も彼女は可愛かったと思いながら、大切な人のことを考えながら帰路につく。そんな幸せな、いつも通りの夜の帳。駅から帰ってくるサラリーマンやOLが多く通る道が、その日は何故か誰もいなかった。

不思議に思いながら歩いていたら、横の狭い路地から人が飛び出して来た。

暗い色の服を着て、フードを目深に被っていた。驚きに目を見開く。その瞳に映るのは男の手の刃物。口元は狂ったように、インコの無駄鳴きのように彼女の名前を繰り返し呟いていて、呆気に取られた瞬間に体当たりされた。マウントポジションを取られて、腹に深々とナイフが突き刺さった。鋭い痛み。喉が引きつって声がでなかった。


「あ、」


掠れた声が出かかった時にはおれの腹からナイフが抜かれて、また腹を刺された。繰り返し、何度も何度も。

血がどんどん出て、身体が動かなくて、痛くていたくてでももがくこともできないくらい血がいなくなって行っちゃうのが分かって、耳元で血が出て行ってしまうようなサーーーという音が聞こえる気がする。おれは動けずやられっぱなしだった。


そいつは肩で息をしながら走り去った。彼女の元は両親もいるし、もうやつは俺に危害を加えたから、立派な傷害罪だ。警察も動いてくれるだろう。

意識が遠のく。痛い、痛い痛い!!!喉に血が溜まって呼吸ができない。咳き込んだら血が吹き出した。しかも腹も痛い。くそ。

でも、彼女を守って死ぬなんてかっこいいよなぁ、おれは彼女が1番だったけど、彼女には別にもっと良くしてくれるやついると思うんだよ。だって可愛いし、優しいもん。いい子だもの。だからおれがいなくなっても大丈夫。

ごめんな。最後まで守り抜けなくて。


おれが死んだのを知ったら、彼女はきっと泣いてくれると思う。そして傷つく。それが、1番申し訳ないや。

あと、おれの机の引き出しに入ってる、ちっさいけどルビーの、ハートのネックレス。もうすぐ誕生日だったから、それを渡したかった。それをつけた彼女が見たかった。


やめよう、未練がましい。おれが願うことはひとつだ。

おれを忘れて、幸せになってほしい。



坂田 京平 享年22歳。





幸せな、人生でした。






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