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有体離脱

劇の脚本として書いたものになりますので、状況説明が随所に書かれてます。


りょう:毒舌男

部長 :常にハイテンション

ゆかり:毒舌女(裏の顔あり)

えりか:天然




(男女4~5人でしゃべりながら登校中)


りょう:あっ、危ない!!


部長 :えっ

(トラックがやってきて部長が轢かれる)

部長 :oh Shit(おどけた感じで)


(みんな騒ぐ)


部長 :(声だけ):あれっ?なんで体があっこに?

えっ、何々?えっ?

えええええええええええええええええええええええ!?


暗転


病院に場面転換



(部屋の中は膨れたベットとパジャマ姿の部長(見えない)と登校時のメンバーのみ)


りょう:まさかこんなことになるなんてな。


部長 :お~い、ここにいますよー(必死でアピール)


えりか:凄い勢いで飛んでいったものね


部長 :聞こえねーのか…

まさか有体離脱するなんて

ゆかり:ええ、まさか部長が植物人間になるなんて…


部長 :ああ、俺もまさかだよ


えりか:部長植物が大好きだったもんね。


部長 :えっ関係なくね!?


りょう:ああ、あいつはハエトリ草に指をかませるのが大好きなやつだったからな…


部長 :どんな趣味だよ!


ゆかり:そういえば前に言ってたわよね

部長 のことだから別にもう何とも思わなかったけど


部長 :自分の評価!(ノンスタイル風に)


りょう:ああ、餌のハエおびきよせるために風呂に入らないようなやつだからな


部長 :入ってるよ!!


えりか:ああ、だからヘドロの匂いがしてたのね(納得した感じで)

(部長 必死で体中の匂いを嗅ぐ)


りょう:あいつはよくドブに落ちるからな。


部長 :一度しか落ちたことねーよ!


ゆかり:いつもはくさやの匂いがしてるのよ。


部長 :えっ?(部長、口臭を嗅ぎ倒れたのち落ち込む)


りょう:りょうたいあいつは家では全身タイツの時点でおかしいからな

(部長 必死で否定)


ゆかり:部長ならやりそうね


部長 :じぶんの評価(またノンスタイル風に)


えりか:ああー私も家では全身タイツだよー


全員ドン引き


ゆかり:えりか 、お願いだから恥じらいを持って!


部長 :俺でもそれはさすがに…


りょう:そんなことをするのは部長だけだと思っていた…


部長 :おいっ


えりか:(気にしてない風に)えー気持ちいいよー

みんなもやってみればいいのにー

(えりか が訴える中りょうがとりなすように)


りょう:ま、まあ家でのことだし人のことをどうこういうのもあれだしな。

(話をそらすように)あっそういえば、ゆかりはバスケットを持ってきてたよな?


ゆかり:ええ、これよ。(バスケットを見て部長はおおいに喜び感動する。)


りょう:結構でかいな。


えりか:全身タイツってのはねえ、動きやすいし気持ちがいいし…(以降舞台の端で全身

タイツの良さについてつぶやき続ける。)


ゆかり:(無視して)お母さんが持ってきなさいって渡してくれて。

…本当は部長何かにこんなものは必要ないって思うんだけど(部長ショック)


りょう:まあ、結局食べるのは俺たちだし部長には渡らないからいいんじゃないか?


部長 :おい!


ゆかり:それなら果物も報われるわね。


部長 :(泣きながら)チックショー―――――。


りょう:じゃあさっそく今食べる?


ゆかり:いいわね、じゃあ皮切りナイフを取ってこなきゃ。


りょう:いざという時のために、持ってるナイフならあるよ。


部長 :いざというときって何!


ゆかり:あっ、これ使いやすそう。


りょう:いつでも刺せるように毎日研いでるからね。


部長 :はいっ?


ゆかり:部長を?


部長 :えっ?


りょう:(笑いながら)他に誰がいるんだよ。


部長 :っちょ、お前友達じゃなかったの?ねえ


ゆかり:(感心するように)良く今まで殺すの我慢できたわね。


部長 :(動揺しながら)ええ?


りょう:あんな奴のために牢獄行きたくないからねえ。


部長 :じゃあばれなかったらやるの?ねえ?


ゆかり:じゃあ私もこのナイフでとどめをさすの我慢する。


部長 :ひいっ


りょう:えらいなゆかりは、両手足の腱を切るだけで我慢していいぞ。

(部長 恐怖のあまり亀になりながら祈りの言葉をつぶやき続ける)


ゆかり:うーん、私りょう君に血まみれの姿は見せたくないし今日はやめとく。


部長 :今日は!?


りょう:かわいいなゆかりは。じゃあ皮むきだけお願いできるか?


ゆかり:うん、任せて!あっUFOが。


りょう:えっどこに?


ゆかり:(急に声色を変えて)えりか、はよ戻ってきて皮切ったらんかい。


部長 :えっ?(ちなみにりょうは気づいていない)


えりか:(震えながら)はいっ、直ちに。


ゆかり:もたもたしとんちゃうぞわれ、(写真を出して)こればらされたあなかたっらはよ

せんかい。はよ皮剥かんかったらお前の皮剥いたんぞこらっ。


えりか:それだけは、それだけはご勘弁を。(と言ってはける)


部長 :UFOなんて飛んでなかったよ?


ゆかり:(声を戻して)ごめん、見間違いだったみたい、てへ。


部長 :女怖い女怖い女怖い…


りょう:おいおい、脅かさないでくれよ。


部長 :俺が一番驚いたよ…


ゆかり:ごめんね、じゃああっちで皮剥いてくるから待っててね。


りょう:早く帰って来いよ。


ゆかり:うん、すぐに帰ってくるから待っててね。

(ゆかりはけてから1秒ほどでバスケットを持ったえりか(やつれ顔)とともに登場)


部長 :はやっ!


ゆかり:(バスケットを奪って)ごめーん待った?


りょう:ううん、大丈夫。早かったね。


部長 :一秒くらいかな。


ゆかり:りょうのためにがんばっちゃた。


部長 :えりか がね。


りょう:皮むき得意なの?


ゆかり:ナイフの扱いなれてるから。


部長 :もはや血の匂いしか感じないよ。


りょう:家庭的なんだね。


部長 :猟奇的なんだよ。


ゆかり:きゃ、恥ずかしい。


部長 :きゃ、恐ろしい。


りょう:じゃあ食べようか。


ゆかり:うん。

(りょうとゆかりのみで食事。えりかは隅で震えていて部長はそれを慰めている。)


りょう:おいしいよ。


ゆかり:良かった。(いい雰囲気)


りょう:ところでさゆかりは部長 と付き合ってるんだったよな?


部長 :今ではもう信じられないけどな。


ゆかり:っていう噂なら聞いたことがあるわね。


部長 :ちゃんと告白してOK貰ったじゃん!


りょう:じゃあ付き合ってないんだな。


ゆかり:ええ、あり得ないわ。


部長 :ありえてたんですがね。


りょう:それなら俺と付き合ってくれ!


部長 :はいっ?そんなことあるわけ。


ゆかり:ええ、喜んで。


部長 :あったーーーー。チックショー―――。(走って去ろうとするが体がベットへ向か

う。)

   えっ、あれ何だ?うわーーー。

(りょうとゆかりがラブラブな雰囲気になりかけたとき、部長目覚める)


部長 :(ぱっと起き上がりながら)はっ!。


りょう:(ベットから目覚めた部長 を見て)ぶっ、部長が目覚めた!


ゆかり:ええっ、本当だわ。


りょう:部長、心配したんだぞ


ゆかり:もう二度と離さないからね


部長 :嘘つけやっ!!


いかがでしたでしょうか?


USBに埋もれていたこの作品をせっかくだから投稿してみました。


面白かったと感じられたら評価・感想頂けると幸いです。


これ以外にも小説を書いているので、よろしかったら他の作品もお楽しみください。

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