第四話 赤い糸が弛んだ
皆様こんにちわ。BGM部です。
『白雪姫の赤い糸』第四話目になりますが、
今回を最後にまったり空気は終了し、とうとう大詰めに入っていきます。
最後まで見てくだされば、幸いです(^ω^誠)
――隠し通すと決めた
林檎は転入してから間もなく、私が所属している『美術部』に入った。
前の学校でも絵と関係の深い部活に入っていたらしく、絵がとても上手い。
「あ~あ!しんどい!!」
今は美術部の活動中。時期は文化祭シーズン真っ盛りだ。
ちなみに叫んでいるのは美樹だ。
「美樹、うるさいって目で部長が見てるよ」
「だってさ~?ココ普段は仕事無いくせに、文化祭シーズンめっちゃ忙しいんだもん!」
確かに、美術部は今、半端なく忙しい。正直、喋ってる時間も惜しい。
美術部は、当日何も出し物はせず、他の店の看板、ポスターなどの注文を受け持つのだ。
その結果、一ヶ月前にして文化祭ピークの忙しさを迎えているのだ。
「まあ、しょうがないよ。あきらめな」
「へ~い!ところで愛さ、今年は誰と回るの?」
「あれ?美樹ちゃんじゃないんですか?」
この相変わらずの敬語は林檎。
癖ということなので、気を使っている訳ではないらしい。
「それが違うんだよ~。本当は一緒に回りたいんだけどさ・・・」
「回ればいいじゃないですか。あ、もしかして赤糸さん人気者だから予約制とか?」
私はどこのアイドルだ。
流石にそれはない。
「いや、愛さ~。文化祭『お化け屋敷』しか回んないんだもん!」
お化け屋敷大好きなんだもん。
「なるほど。美樹ちゃんは怖いのが苦手なんですね?」
「そうなの~!林檎は怖いの平気なの?」
「怖いのは苦手ですが・・・。お化け屋敷とかは大好きです」
「マジで!?すごいわ~」
・・・ん?
あれ、これ誘うべき雰囲気?になってる・・・?よね・・・
林檎と文化祭とか嬉しすぎるけど・・・無理!!///
「愛!良かったじゃん!林檎と一緒に行けば!?」
おい!思った傍からか!空気読めこのバカ!
・・・て、無理か。私⇒林檎の空気は読めないな・・・
「え?行ってもいいんですか!!??」
「え!?うん!勿論だよ!」
そんな笑顔ずるい・・・
断る気があっても断れないだろ・・・
文化祭、去年より楽しくなりそうだけど、カンづかれないよう気をつけなきゃな・・・
――隠し通すと決めた
――――赤い糸が弛んだ
第四話、いかがでしたでしょうか?
ここからが本番なので、皆様に思いが伝わるよう、一生懸命書いていきたいです。
皆様が喜んで頂けたら、幸いです(^ω^誠)ノシ