序章ー消えた少女ー
「見つけた…とうとう見つけた!
もはや人間界に落⃛ち⃛ていたとは思わんだ,通りでこ⃛の⃛世⃛界⃛どこを探しても見つからぬわけよ!
あの様な卑しき者の言葉など信じていなかったがあれはあれで利用できそうだ
あぁぁ愛しきーーー様!
間もなくです 間もなくでございます!我等の願い叶えられる日が近しゅうございます!」
昔から私は良く変な夢を見る
……… …
誰?
…… …
何を言ってるの?
… … …………… … ……
けれどそれはとても小さな声で何を言ってるのかいつも
分からない
そう……いつもなら
……モウ ジキ…ダ………モウ ジキ
え?
……モウジギ…トキ ヮ ……………ミチル
何を…どういう事?
…………… … …… モレナ ク ダ…
ちょっと! どういう事か説明しなさいよ!
ちょっと?!
「馨ってば!あんた聞いてんの?!」
「え?…あ,ごめん。なんも聞いて無かった。」
「も〜あんた最近変だよ?ぼーっとしてる事多いし…
何かあったの?」
「ごめん絵里花,ちょっと夢をが悪くてね…へへ」
「それにしたって顔色悪すぎ,顔は女の命って言うでしょ!だからもっと大事にしなさいよね!」
「髪じゃないのね…」
「あんた一様それでも神社の子でしょ?見てもらえば?
もしかしたら何か付いてるかもよ〜」
「冗談言わないでよ!家が神社ってだけで私何にも見えないし!」
「冗談冗談 でも顔色悪いのはホントだし明日休みなんだからちゃんと爆睡しなさいよ分かった?」
「うーーん…」
「返事は?」
「はーーい,ママ」
「こんな顔色悪い子産んだ覚えないわよ,じゃまた学校でね」
「うんじゃね」
(絵里花にはあぁ言ったけど実はと言うと夢見が悪い所じゃないあれだけ聞こえなかったのに,最近じゃ大きすぎて一睡もできないことの方が多いくらい,それに聞こた言葉が気になり過ぎてそればっかり考えているのも多分寝不足の原因だし)
「はぁ〜これじゃ多分今日も真面に寝れないな〜」
この日も私はいつも通り幼なじみの絵里花と別れて
いつも通りの学校の帰り道を歩いていた,そしていつも通り家に着くはずだった
…巫女よ…香りの巫女よ…
突如として聞こえた声に私は立ち止まり振り向いたが人はいなかった
(空耳…かな?でもどっかで…)
……芳しいき香りの巫女よ…名を馨と言ったか…
「(私の名前!)誰?!」
……時は今満ちた…迎えに参った香巫女よ…
その言葉を最後に私は身体の力が抜ける感覚がした
そして夢で聞いた声に似ていると気づいて私は目を閉じてしまった。
次目を覚ました時私は自分の名前以外全て忘れている事になるなんてこの時は思いもせずに