表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/15

5話 茶番か何かなのか?


「てめぇ!もう1回殴られてぇのか!! 」


「きゃっ!? 」



少女の顔に男の拳が振り下ろされるーー


瞬時に詰め寄り、拳を掴む。



「な……!?Cランク冒険者の俺様の拳を受け止めるだと!? 」



Cランク……?冒険者……?聞いたことがあるようで無い。

何処で聞いたんだったか忘れたが、そんなことは関係ない。

多分何かの格付けだろう。


しかし、何故こんなに慌てているのだろう?〈身体強化〉も〈付与魔法〉も使わずに殴ろうとするなんて。止めてくださいと言ってるようなものだ。


あ、目の前の奴は俺と同じなのか。


〈身体強化〉を常時発動出来るようになると〈身体強化〉を使用しなくても、使用している時と同じステータスになる。


それで強くなったと慢心してるのだ。俺もそうだったがお姉ちゃん達にフルボッコにされ、ようやく分かった。



「ちぃぃぃぃぃ!!二人で畳み掛けるぞ!! 」


「あばよクソガキ! 」



一人では割に合わないと感じたのか二人同時に襲いかかってくるがーー



「茶番か何かなのか? 」



攻撃が遅すぎるのだ。

カメを連想させるような遅さに、思わず欠伸が出そうになる。


剣折っちゃっても構わないよね?



「〈マジックボックス〉」



そう唱え、一振の剣を取り出す。


そしてーーー、一閃。



「あひゃひゃ!どこ狙ってんーー」


「届いてすらーー」



言葉を最後まで発することも出来ず、倒れるとピクリともしなくなる。



「す、すごい……!どうやったのですか!?剣は届いて無かったはずなのに」



こちらに駆け寄ってきて、そう質問をしてくる。



「剣圧を男の弱点に当てただけだよ。まさか1発で倒れるとは思わなかったが」


「剣圧……?男の弱点……? 」



あまりよく分かって無さそうだったので前者だけもう一度実践しよう。


……後者はまた機会があればと言うことで。



「剣圧ってのは剣を振った時に風を切ってるでしょ? 」


「剣を触らせて頂いたことがありませんので……」


「じゃあ一緒に握ってみるか? 」


「……!いいんですか? 」



キラキラとした目で見つめてくる。


少女の後ろに立ち、手をかざす。


近くで見て改めて思ったが本当に酷い扱いを受けてきたんだな。

手は痣だらけで、髪はボサボサ。服もヨレヨレだ。風呂にも入らせてもらえないのか首の辺りはホコリすらも被っている。


助けたのはいいもののこの少女は、また酷い扱いを受けるのではないか。そう考えるとーー


「あ、あの……」



固まったのを不安に思ったのか恐る恐ると振り返ってくる。


「なぁ、もし良ければなんだが俺の仲間にならないか? 」


「!?……その気持ちは嬉しいのですが……」



そうだよな。初対面の人に仲間にならないか?なんて言われて頷く人は居ないだろう。



「悪かった。忘れてくーー」


「ーー奴隷にして下さい! 」



え?仲間じゃなくて?奴隷になんかさせない為に言ったのに俺がそれをやっちゃったら本末転倒なんだけど。



「この首輪が外れない限りーー」



少女から出た次の言葉に俺は驚愕するのであった。



★☆皆様へのお願い☆★


宜しければ【ブックマーク】や【評価】をお願いします!


面白かった場合は★★★★★、普通だったら★★★、面白くないと思えば★など正直な感想で大丈夫です。


読者様の評価が励みになりますので何卒宜しくお願いします!


合わせてブクマもして頂ければ幸いです。


モチベに繋がるので是非お願いします…!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作の短編プロローグです! 是非こちらもよろしくお願いします https://ncode.syosetu.com/n9423hn/ #narou #narouN9423HN
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ