3話 行ってもいいけどありさお姉ちゃんと結婚させて
本日は4話投稿します!
「魔法学園って……昔ミズキお姉ちゃんが寝る前によく話してくれたあの学園? 」
魔法学園と聞いて一つ思い当たることがあった。
ミズキお姉ちゃんが僕を寝かしつける時によく話してくれたあの学園だろうか?
「そうだな。その学園であってるぞ」
どうやら僕の予想は当たっていたみたいだ。
「行ってみたいとは思ってるけど……お姉ちゃん達とは離れ離れになっちゃうんでしょ?……それは嫌だ……」
学園は魔法や学問などを同年代の人達と学ぶ場所だと聞いた。
お姉ちゃん達に色々な魔法は教えてもらってマスターしたけどまだ見たことの無い魔法を見れる可能性もある。
だか、言ってしまえばそのくらいだ。沢山の魔法か、お姉ちゃん達と過ごすか、天秤にかけるとやはりお姉ちゃん達と過ごしたい。
「あー……そういえばまだユノには早いと思って学園に関することで一つだけ言ってなかったことがあるな」
「言ってなかったこと?」
こほんと前置きを入れると、
「可愛い女の子が沢山居る」
可愛い女の子……可愛い女の子と言えば、
「僕の大好きな【アニメ】や【漫画】、……お姉ちゃん達【Vtuber】に出てくるような女の子?」
「それはユノが自分の目で確かめないと分からないが。まぁ、ミズキ達が覗いた時は沢山居たぞ」
た、沢山!?
「どうだ?興味が湧いてきただろう? 」
確かに凄く湧いてきた。行ってみてもいいかもしれない。けど、ここは一つ交渉をしてみよう。
「分かった、学園に通うよ!だから一つだけお願いをしてもいい? 」
「本当か。ありがとう……いや、すまない。そして、お願いとは何だ?出来る範囲でなら叶えてやるぞ」
あ、家から学園に通うってのは無しだからな。と付け加えてくる。
別にもう腹は括ったからそれは大丈夫だ。
「ありさお姉ちゃんと結婚させて! 」
「え?!……」
「ん。想定通り」
「あらら〜」
かなり勇気を出した。
「そうか結婚か……別にい……ん?すまないユノ。もう一度言ってくれないか」
緊張しすぎて声が裏返ってしまったからか、聞き返される。
「ありさお姉ちゃんと結婚させて」
今度ははっきりと言う。流石に何回も言うのは恥ずかしいからな。
あの時の不思議な感情それは恋愛感情だった。
「そ、そうか……いつも一緒に居るなと思ってはいたがまさかここまでだったとは……。ミズキ達は別に構わんがありさがどうかは……って、ありさ!? 」
つられてありさお姉ちゃんを見ると、顔を林檎のように赤く染め目の焦点があっていない。
「お〜い、帰ってこーい。嬉しかったのは分かったから」
ミズキお姉ちゃんがほっぺをぶにぶにとつねっていると正気を取り戻したのか僕の方をチラチラと見てくる。
「その……ユノはあたしなんかで良いの? 」
「?大好きだけど」
「ああもうこの子可愛すぎる!!あたしが絶対に幸せにするから!! 」
ありさお姉ちゃんは、こんなこと言われたら送り出したく無くなっちゃうじゃん、と小声で零す。
「行ってらっしゃい!その……あたしはハーレムokだから学園で可愛い子が居たら加えていいからね」
え、もう出発しないといけないの?今凄いいい雰囲気だと思うんだけど。は、ハーレムって。
「そうだ、一つだけ注意がある。学園には変な輩もいるだろうから舐められないためにも一人称は僕から俺に変えとけ」
一人称を変えたら舐められなくなるのか。
確かに「俺」ってかっこいい……のか?
「まぁ、楽しんでな!大型連休の時は戻ってきてな」
「うん!じゃあ行ってきます! 」
「「「「「行ってらっしゃい!!! 」」」」」
こうして僕ーーいや俺は家を出て学園に向かうのであった。
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