12話 だからあんなに簡単な問題ばっかだったのか
「ユノ様! 」
「ユノ君! 」
二人の声で目が覚める。
どうやら筆記試験は終わったみたいだ。
「んん〜よく寝た……」
「ゆ、ユノ君っ!?まさか違うとは思うけど……テスト中ずっと寝てたんじゃないよね? 」
「ちゃんと全問解答してから寝たぞ」
「え……」
急に黙り込み固まる心愛。
「じ、じょ、冗談ですよね!?全問解答って……」
かと思うと驚きながらそんな事を言ってくる。
冗談だなんて心外な。俺がそんなつまらん冗談なんて言う訳が無いじゃないか。
てか含みのある言葉だな。
「全問解答……? 」
俺の予想だ正しければ、だが
「まさか全部は解かなくて良かったのか? 」
「当たり前ですよ!100問ですよ?100問!!たった90分で全部解ける訳ないじゃないですか!!しかも注意事項に書かれてたじゃないですか解ける分野を選択して回答しなさいって!!」
どうやら注意事項に明記されていたみたい。
いかん、そんな面倒くさそうな所読むはずが無い。
分野ごとに別れていたとなると「あの疑問」にも納得が行く。
「だからあんなに簡単な問題ばっかだったのか」
「え? 」
ちょっと心愛さんさっきから「え」って何回言うんですか。
別に何もおかしなことは言ってない……と思いたい。
「ユノ君って賢者様か何かなの? 」
「賢者では無いけど知識なら全部ーー」
「受験生の皆様にお知らせします。ただいまより魔法試験を始めますので、魔法試験の会場に移動してください。繰り返しますーー」
俺の言葉はアナウンスにより阻まれた。
「ユノ様、次の試験会場に向かいましょう」
「むぅ〜せっかくユノ君とお喋り出来たのに……」
ミリアが席を立たせようとしてくる。
「もう少し寝てたい……」
一度寝ると二度寝したくなるのが人間の性ってやつか。
特に昼だと尚更眠たくなる。
「分かった!頃合になったらもう一度起こしますね! 」
「ありがとー」
そうして二度寝を決め込もうとしたのだがーー
「間に合わないよ!?今寝ちゃったら絶対間に合わないよ!? 」
魔法試験の会場はここから五分かかるかかからないか位の位置にある。
遅刻せず、尚且つ俺の最低限の睡眠を摂るには……そうだな五分だ。
「五分寝さしてくれ」
「もう……五分だけだからね! 」
「はは、お母さんみたいだな」
俺はそう言うと眠りに落ちた。
「ッ……!?ユノ君からかわないでよ!!って寝ちゃった……」
そして五分後。
「ユノ様、5分経ちましたよ」
「ユノ君起きて!!もう教室に私達以外誰も居ないよ!?本当に間に合うの? 」
「〈転移魔法〉」
教室から外に転移する。
まだ試験監督は来ていないのか、皆談笑をしている。
「えええええ!?!?〈転移魔法〉!?嘘でしょ……え、もしかして……ユノ君……私と同じ……」
後半はボソボソと小さい声で聞き取れなかった。
大きな声出したり、小さな声出したり心愛は大変だな。
なんて考えていると先程と同じ試験監督がこちらに向かってきている。
魔法試験が始まるのだろうーー
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