召喚獣 その2
まずは、自分の確認です。複製された存在と言う事なので、何処まで人なのかというのが気になります。
見える範囲では、普通の人間です。ステータスを見たとおり、年齢が若くなっているので、動きが多少素早い気がします。それほど、鍛えていないので、普通の人レベルだと思います。
ステータスの数値も、低いと思います。壁を叩いてみても、ぺちっという情けない音がしただけです。
人間の、三大欲求に関して、お腹がすいたという感じは多少あります。ここに召喚される直前の出来事は、睡眠中でした。眠気に関しては、感じていません。
性欲に関しては、色々と回想をした結果、反応したのでないと言う事は無いみたいです。
「血の色は、赤ですか・・・」
室内に、小型のナイフがあったので、指先を少し切ってみました。そこからは、赤い血が流れました。緑の血だったら、どうしようかと悩みましたが、良かったです。
血の味も、おかしい部分は無いと思います。そんなに、詳しい違いとしている分けではないですが、苺味だったらどうしようかと、一瞬躊躇いました。
ここまでは、人と同じですね・・・。
指先を見ながら、ため息が出ます。先程切った場所は、既に治っています。ステータスを確認すると、体力は100のままです。もう一度、覚悟を決めて、指先を切ってみます。
体力に変化はありません。これくらいでは、ダメージにならないのでしょう。しかし、傷はすぐに治りました。何処までの傷が、どの程度で回復するのは謎ですが、今までの自分とは違います。
そして、一番違う部分、魔力です。体の中に、不思議な力が溢れていると言う感覚はありません。
「玩具工房!」
魔力を使うのは、ギフトを使う時。それは、不思議と理解できていました。
玩具工房は、私が過去に接した事のある玩具を再現できると言うものです。少しでも、触れた事のあるものなら、再現できるみたいです。こう言う時、玩具店のオーナーでよかったと思います。逆に考えると、それだったから手に入れたギフトかもしれません。
ただ、レベルが低いので駄菓子屋の店頭レベルの物しか再現できないみたいです。
「とりあえず、戦いに使えそうな物を・・・」
そう思い、木刀を選びました。駄菓子屋レベルなのに、なぜかありました。お祭り屋台で買った気がします。
とりあえず、木刀が出現しました。何もないところから、出現すると言うのは不思議な物です。
木刀 攻撃力 1 普通の木刀
玩具工房で製作した物に限り、鑑定できるみたいです。玩具工房の機能として、他には改造と強化、合成と収納があります。
現時点では、強化と収納しか使えません。ちなみに、木刀を製作しても、魔力は目に見えて変化していません。
この木刀を、強化してみます。魔力を注ぐ事で、強化できるみたいです。
「とりあえず、90になるまでやってみましょう」
イメージすれば、実行できるみたいです。魔力は、90まですぐに減りました。そして、すぐに回復します。魔力の回復力は、高いみたいです。最も、数字が少ないのが原因かもしれません。
魔力で強化した木刀は、木とは思えない風格がにじみ出ています。たった10の魔力で、ここまで変わる物でしょうか?
木刀 攻撃力 300 魔力で強化された木刀
攻撃力が、物凄く上昇しています。何となくですが、魔力の注ぎ方でもっと上を狙えたかもしれません。この数字が、どれくらいの物か、確認したい気持ちもあります。
ただ、ステータスを見ると、装備の欄がありました。召喚者は、これを確認できる可能性があります。
今は、まだ相手が信用できません。この木刀は、見せない事にします。幸い、収納と言うのがあり、玩具工房で製作した物を仕舞うことができます。
ただ、色々と警戒して自滅するのは避けたいです。情報が圧倒的に足りていない現状、できる事は何でもする必要があります。自重と言うのは、している場合ではありません。
「使えそうな物は、結構ありますね・・・」
駄菓子屋の玩具と言うのも、馬鹿にできませんでした。特に、花火関係が玩具カテゴリーとして認められていたのは大きいです。
・爆竹 音が出る。バチバチ五月蝿い
。爆竹 魔力で強化された爆竹 ダイナマイトを越える。
と言う恐ろしい物が出来てしまいました。発火に関して、私の意志で遠隔爆破ができるみたいです。とりあえず、大量生産して収納しました。
・銀玉鉄砲 玩具の銃 攻撃力の無い玉が飛ぶ 誤飲注意
・銀玉鉄砲 魔力で強化されてしまった銃。 ボクサーが殴る程度の威力がある。
流石に、元のレベルが低いので、これが限界みたいです。それでも、かなりの衝撃がありました。試しに、自分に向けて使ったのですが、吹っ飛びました。お腹が、かなりの激痛で、転がりました。
これだけのダメージがあっても、体力は100のままです。
痛みは、予想より早く消えました。この辺は、もしかしたらSランクの召喚石を使った結果かもしれません。
他にも、何点か製作していると、眠気がやってきました。この体でも、睡眠は必要みたいです。
この状態で寝る事は不安ですが、手段がありません。何か考えなければと思いつつ、私は眠りに落ちるのでした。
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