国家容認暴力教師
躾と暴力は違う。
国家容認暴力教師とは、国家権力が後ろについた、完全保護された存在である。
AIの発達によって、精神性の高さの数値が明確化された時代、2036年、日本、首都、岡山。
災害、外人の暴徒、マフィアの台頭に伴い、それらの子供が入学してくるにおいて、弱い存在達は幼少の頃から、子分、舎弟にされ、一生の問題定義と国会で論じられた。
そこで政府は圧倒的指導者を日本武道世界、暗殺者世界、格闘技世界、軍事世界から募集をかけた。
生徒の親、特に、マフィア、ヤクザ、素人の腕力暴力、素人の陰湿さの暴力、それらに対抗できるスキルを持った人材を欲した。
これは試験であり、実験であった。
岡山県に新しく建造された、即戦力育成オタク学校、正式名称、青桜学園。
男女の交際は届け出が必要。
交際許可証が発行されても、武士道のような付き合い方を強要される。
従わない場合、即退学、例外はない。
不定期に女子学生は性器検査、検便検査が実施され、異常があった場合、隠し監視カメラによってAI分析が行われ、レイプ被害であった場合、犯人、もしくは犯人らは即通報され、同意であった場合、関係者は全員即退学となる。
例外はない。
が、それらはあくまで表向きの校則であり、実際は学費を払ってくれる金持ちらの子供達の方が粗暴さが目立ち、学校側も復讐を恐れ、口出しできず、実際は無法状態にある。
授業中は騒ぎ放題、あらゆる場所で性は乱れ、中絶女子が続出している現状である。
そんな青桜学園に、37歳、男性。
インド軍最強部隊に指導者としてキャンプに居た彼は、日本から来たスカウトマンに交渉され、ここへやって来た。
妻はインド人、インド大手の不動産会社のCEOであり、インドコミュニティ財団のトップである。
彼女の護衛から、恋人関係になり、結婚。
今は3人の子供がいるお母さんである。
青桜学園では正式に発表されていないのを含め、イジメによる自殺が多い。
保護者達の熱い要望、署名活動によって、国家容認暴力教師構想計画員の派遣認可が降りた。
言わば、彼の暴力教師としての成功が、これからの日本の教育指針を決定すると言っても過言ではなかった。
彼からの交渉時の質問はシンプルだった。
彼「子供、その親への大量殺人は無罪になるのか?」
スカウトマンのPC大臣「・・・・・・・AIが無罪と判断した例は数多い、恐らく、大丈夫でしょう」
彼「・・仮に・・有罪となった場合は?」
大臣「・・国家をもって、超法規的処置とし、インドまでお送り致します」
彼「・・解った・・引き受けよう」
赴任当日。
青桜学園には静脈認証の校門があり、そこからしか出入り出来ない。
ゴツイ、背が低い、坊主頭の37歳の黒スーツ男が大きな高級飛行車でビシっとやってきた。
首相が先に降り、敬礼。
それを多くの報道陣、生徒ら、生徒らの親の野次馬が見る。
当然、この日の為に準備をしてきたマフィア、ヤクザ達。
自分の息子、娘らを学びやに通わせるのは人脈形成の為でもあるのだ、人脈とは金の通り道。
潰されてたまるかと、彼を殺す計画は暇がない。
しかし、彼には国防軍のエリートらが護衛としてついており、戦闘員でない公安部隊も配属されていて、一体何人彼の護衛なのかは不明である。
後ろ盾は整っている。
後は彼が結果を残すのみ。
彼は颯爽と歩いていき、静脈認証をし、中に入っていった。
広い玄関。
背が高く、お相撲さん並みの体格した男子学生が歩いてきた。
彼「・・」
学生「・・」 目が合った。
学生「・・」 無視し、通り過ぎた。
彼「・・お前、待て」
学生「・・」 無視。
彼「・・最後だ、待て、待たないと退学にするぞ」
学生「・・はあ・・・あ?・・んだよ?」
彼「貴様、ポケットの中身を見せろ」
学生「・・・・・・あ?」 凄みを効かせる。
彼「・・早くしろ、ぶちのめすぞ?」
学生「・・おう上等だよ、コラ、やれるもんならやってみいやコラアアア!?」 顔が近い。
回りの報道陣らも、親らも、生徒らもワクワクしながら見ている。
彼「そうか〈ドゴオ!!〉」 アッパー。
〈バガアア!!、パラパラ・・〉 天井に刺さった。
《ドガシャアア・・カランカララン・・》 そして落ちた。
皆から悲鳴が上がる。
生徒「・・《ピクピクガクガクガクビックンビックン》」
彼「おい、救急車」
教師が救急車に電話をする。
そしてこの生徒は退学となった。
それから彼は粛清を始めた。
煙草をトイレで吸っていた者達。
不純異性交遊を組織として楽しんでいた者達。
売春サイトを運営していたヤクザの息子。
それら全ての粛清の中に何人かヤバい者が居た『らしい』。
これといって何の特徴も感じられなかった。
彼にとって、銃で囲まれなければ、お遊び以外の何物でもないのだ。
深夜彼がコンビニで買い物していた時だった。
いきなりロケットランチャーを撃たれた。
コンビニは壊滅。
勿論たった一人で深夜バイトの中年男性を彼は守った。
バイトの彼には多額の慰謝料が支払われた。
国の捜査によって、あるヤクザの組織名が犯人として浮かんだ。
朝。
都内。
高層マンションの屋上に彼は居た。
彼「・・日本は本当に便利だな・・ドローンがこんなに『小さくて』『安い』なんて」
爆弾をくくったドローンを待機させている。
その数50.
彼はその日の内に大量の爆弾で、『外』から破壊尽くした。
ドローンで適当に蹂躙した後、スナイピング。
親分は車で逃げてくれるからありがたい。
その車にスナイピングで発信器をつけた。
別の場所の家に入ろうとした所を襲った。
全員殺害。
親分「・・貴様・・解っているのか?・・こんな事してただで」
彼「・・悪いが・・俺は安い命だ・・まるでお菓子の包み紙さ・・お前らと一緒だよ〈チキキ〉」
親分「待て待て!!お前にも家族は居るんだろう!?」
彼「・・彼女はインドの重要人物だ・・それに・・インド軍の包囲情報戦にお前らごときが突破できるか馬鹿、それに仮に突破できたとして、突破した奴は確実に「根絶やし」にされる、だれがそんな仕事を引き受ける?〈チキ〉」
親分「~~~~~~~~~~~っふ・・・」
彼「何がおかしい?」
親分「・・遅いんだよ」
子供「・・パパ・・ピンチ?」 女の子。
親分「そうだ、ピンチなんだよ・・な?助けてくれ?な?」
彼「・・」
子供「・・うん、わかった〈ズボ〉」銃を取り出した。
同時に彼も向ける。
《ドンドンドンドンドン》
彼「・・」
女の子「・・」
撃ち続ける。
互いに弾切れの銃を捨て、ナイフー。
と見せかけ、銃2丁目をお互い取り出し、また撃ち合う。
お互い銃とナイフの攻防をするが、彼のナイフが耳をかすめた。
彼の技術が上回っていると判断した女の子は即撤退。
親分はもう居なかった。
彼は逃がさなかった。しつこいくらいに女の子の方を追い詰めた。
そして、様々な攻防を家の中で行っていたら、外からロケットランチャーを連発された。
女の子と、彼は蹲り、膠着状態に。
女の子「あはははははは、んねえ?一時休戦といかない?」
彼「・・断る」
女の子「釣れないわね~、別にいいじゃん」
彼「・・お前は何者だ?」
女の子「女性の正体は知ろうとしたら死ぬわよ?あはははこの台詞初めて言ったあははははは」
彼「・・こんな事している時点でお前も包み紙だ」
女の子「・・そんなつまらない話いいじゃない、こんな事してない女の子だって、ゴミはいくらでも居るわ」
彼「・・それはお前だけが決める事ではない」
女の子「・・ま・・そうだねん」
《ガチャン、パリン》 何十人か入って来た。
女の子「・・どうすんの?」
彼「・・あいつらも、お前も、殺す」
女の子「・・そう、一人で死んで!」 起き上がり窓にダッシュ。
彼「!!」起き上がり女の子を撃つ、撃つ、撃つ。
女の子も彼を撃ちながら窓へ。
お互い動きながら、当たらず。
女の子は壊れた窓に体当たりし、脱出。
その際に手榴弾をお土産。
彼はそれをすかさずナイフの横で空中で拾い、敵の集団へ投げ、女の子を追う。
そして。
親分の目の前で、女の子に何発も銃弾を浴びせ、女の子は死亡。
親分「あああああああああああ!!高かったのにいいいい!!あんの商業屋ああああ!!」
彼「その商業屋の連絡先を教えろ〈チキ〉」
親分「・・」
〈ドム〉銃弾が靴小指ら辺へ。
親分「あ”あ”あ”あ”あ”あ”」
彼「・・早くしろよ〈ドム〉」 反対の足も。
親分「あ”あ”あ”!!解ったあ”あ”あ”あ”、」
韓国を仲介とし、中国で製造している暗殺者の子供達。
それをインド政府に報告した所までで彼の仕事は終了。
通常の任務の教師に戻った。
この一連の出来事は多くのマフィア、ヤクザ達を震えあがらせた。
息子、娘らには『おふれ』がでたらしく、大人しくなった。
しかし、それでも、嫌がらせをしてくる馬鹿は絶えない。
そんな女子生徒にも彼は容赦なく、ビンタ、退学。
そんな彼のお蔭か、治安はすっかり良くなった。
なにせ、学校の外でも彼の権力は有効だと証明されたからだ。
悪が悪い事が出来るのは。
正義側が手加減、優しさ、道徳、人権、法律に縛られているからだ。
それに縛られない正義が存在すれば、それはそれは、恐怖であろう。
なにせ、民衆が認める残虐な暴力程、最強権力はないからだ。
勢いがあった組の壊滅は何故起こったのか、裏の者らの噂は早い。
国家権力の拡大が彼の成功如何で方針が決定するとなれば、何としても彼を殺そうとするだろう。
だからこそのスカウトだったのだから。
彼を殺そうとしてくる者は後を断たない。
しかし、大勢の前であろうとも、如何なる場所であろうとも、銃を、爆弾を使用出来き、犯罪とはならない彼に、逆に殺される事は自明の理であった。
刺客が一日30人から、40人になった後、次第に減っていき、量より質となっていった。
そして月1一人のペースで殺し屋が彼を襲った。
待ち伏せ。
それは不可能であった。
何故なら、インドでの不動産王が妻なのだ。
警備は日本の首相さえ足元にも及ばない、下手に攻撃すれば、拷問され、獲物になるのはコッチだと悟るざるを得なかった。
彼の日本での在宅場所はインド領事館。
ここでは日本の法律は通用しない。
インド軍を『まともに』相手出来ると思う程、日本のヤクザは馬鹿ではない。
事実上の降参であった。
ヤクザ親、マフィア親『普通に友達、彼女、彼氏を作れ、商売はするな、お前が下手をうてば、お前の家は火事か地震に会い、お前の家族、部下、家、将来の仕事場も全て無くなるだろう』
ヤクザ子供1「たった一人に何ビビッてんだよ親父!スナイパーでやっちまえよ!」
親父「・・やった」
子供「え?」
親父「何回も匿名で依頼したよ、3億スナイパーにもな」
子供「・・そ・・んで?」
親父「CIAから連絡が来た、第三次世界大戦をおこしたいのかと怒られたよ」
子供「・・えええェェェ」
親父「・・これはいち民間の話ではない、個人間の撃った撃たないの問題ではなくなった、彼の暴力は核と同等の『奴ら』と拮抗する暴力だと、世界一の諜報機関が認めているという事実だ、だから、息子よ・・頼む・・お前を『切りたくないんだ』」
《オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ》
子供「・・わ・・解ったよ・・商売は・・止める」
親父「ほっ・・そうか・・賢い判断だ・・なあに、卒業したらこっちのモンだ、ははははは」
しかし。
彼が居る青桜学園は少子化問題でちやほやされて育ってきた悪ガキ達にとって矯正施設となった。
治安が保たれ、教師らの人権も強くなったこの学園では、最早、不純な異性交遊、麻薬、合法麻薬、下着転売、売春、等々が一切できなくなり、生徒達は本来の真っ直ぐな背骨へと矯正されていった。
そのお蔭で、生徒達は自分を汚れていないと自覚でき、自分に誇りを持てるようになった。
悪は滅びる事をまざまざと目の前で見せられたから。
悪が得ばかりしている事をまざまざと見せられていた。
しかし、時代は変わった。
彼の前では如何なる正義も正義のまま通る。
その突き抜け感を生徒達は尊厳を持った眼差しを向ける。
如何なるJKらの誘惑もビンタで返し、将来を悲観し、引きこもりのオタクの部屋の前に来て、ドアをぶっ壊し、そのまま帰る。
障害者の生徒を笑う生徒を殴って、何もおかしい事はない、と颯爽と歩き去る。
そんな彼を最初こそ反感を持っていた生徒達も、次第に。
ああ。
ああ。
この人は凛とした人だと理解し始めた。
自分勝手に暴力、権力を振るって来る大人とは違うのだと。
信念が凄い大人なんだと。
生徒達は次第に。
嘘笑いが無くなっていった。
3年後。
ヤクザ子供「どうなってんだよ・・親父!!」
親父「・・」
子供「売春も・・ドラッグも・・全く売れねえじゃんか!!」
親父「・・お前・・サラリーやったらどうだ?」
子供「・・はあ?」
親父「・・駄目だ・・今までは・・『汚れ』こそが正義だった・・」
子供「・・」
親父「・・汚れを汚いって認識できない馬鹿ばっか育ててきたからだ、俺達がな」
子供「・・」
親父「・・それがどうだ・・汚いを『汚い』ってバレちまったらこんな有様だよはははははははは」
子供「・・笑えねえ」
親父「当たり前だ笑ったらぶっ殺すぞ」
子供「・・どうすんだよ親父・・どっち道・・そうじゃねえの?」
親父「・・やるか?」
子供「・・っくっく・・いいねえ・・やっとかよ」
親父「・・戦争だ・・野郎共お!!あいつを殺すぞおお!!」
部下達『うおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
日本ヤクザ達、海外マフィア達が連携を取って動き出した。
彼のスマホに緊急のメール連絡が入る。
メール「逃げよ、日本の闇があなたを襲う」
彼「・・愚かな・・やっと・・『踏み込める』というのに」
彼は衛星『スマホ』を取り出した。
彼「・・もしもし・・ああ・・そうだ・・やっと動いてくれた・・待ちくたびれたよ・・ああ・・そうだ・・ああ・・だからそうだよ・・ああ・・ああ・・それでは・・・おっほん!これより暁の侍を開始する・・繰り返す、現時刻をもって、暁の侍を開始する・・以上」
スマホを仕舞った。
コード、『暁の侍』
まともなヤクザ、マフィアを予め調べて置き、コンタクトをとっておく。
その交渉内容とは、『その時』が来たら、連絡をするから、どこかに隠れて、戦闘に参加するなというモノ。
裏切って『お祭り』に参加しても、勿論構わない。
しかし、その場合。
子供まで皆殺しだという事。
文字通り、灰も残らないお祭りだという事を伝えてあった。
インド軍、グルカ部隊。
イギリス軍隊指南役であり、傭兵稼業を『 国 』で行っている。
そのグルカ部隊が日本へ大量に潜伏していたのだ。
勿論、潜伏している事実は首相ですら知らされていなかった。
しかし、彼らはあくまで彼の依頼で来ている為、彼らの行為も一切日本法律の縛りを受けない。
最強部隊である彼らが正義の名の元に何の縛りプレイもせずに、暴れられるのだ。
そして敵はこの敵情報を全く知らない。
グルカ部隊はインド数学、インドITの猛者達。
情報戦において彼らの右は居ない。
彼らは敵いち組織に対し、6人ずつで十分だった。
なにしろ、敵は総戦力で『お出かけ』したのだから。
敵は・・彼に向かう途中で自分達の『お城』が文字通り灰になる過程である事を知った。
急いで戻った彼らは悲しみに泣いた。
車の中泣いてる彼らに容赦なく爆弾が降る。
全く遠慮がない軍隊という暴力。
まとまなヤクザ達は戦々恐々と震えた。
たった24時間足らずで本当に灰も残らず壊滅してしまったのだから当然であった。
彼は政府に全て事後報告をした。
首相はかんかんに怒った。
彼「知るか・・それより・・我々を甘くみない事だ・・」
首相「・・どういう事かね?」
彼「・・机の下の女は韓国人ではない、中国のスパイだ、愚か者」 スマホを切った。
25年後。
グルカ部隊から、暴力教師という派遣は今も続いている。
インドと日本は現在も、これからも仲良い関係であり続ける事だろう。
青桜学園卒業生徒1「おーおー先生~~~~!、はあ、はあ、俺無事に卒業できたよ!先生のパンチがなかったら、俺・・どうなってたか・・本当に・・殴ってくれて・・ありがとう・・先生・・」
青桜先生、屋号である。
青桜先生女「・・先々代のお蔭、延いては、日本政府が、教育こそ宝と気づいたお蔭よ・・私に感謝はお角違いです」
生徒1「でも・・それでも・・それでも!ありがとう!先生!」
青桜「くすくす、はいはい・・どういたしまして、ほら、お友達、呼んでる」
生徒1「あ・・じゃあ・・これで・・じゃねえ!先生!じゃあねえ!!」
青桜「はいはい、じゃね」
《END》