序章ー思い出話
「ふぅ……子供の体力というのは侮れないなぁ。さぁシーア、そろそろ寝る時間だよ」
「んぅ、お祖父様、僕まだ眠くありません……」
「それは困った。明日も用事があるんじゃないのかな? 早く寝た方が、君のためだと思うがねぇ?」
「……でしたら、お話を聞かせてくださいっ」
「お話?」
「えぇ、お祖父様のお話を聞く機会は、今までなかったですから! こうして床につくまでの間でよろしいので、お聞かせ願えないでしょうか?」
「ふぅむ、そうだなぁ。聞いてて楽しいものでもないと思うけど……ん、そうだ。じゃあ、私の若い頃の話をしよう」
「お祖父様の若い頃、ですか?」
「そうさ。私がなぜ、『兎男爵』などと呼ばれるようになったのか。それを話そうじゃないか」
「それっ! それ、聞きたいです!」
「ふふ、良いとも。……そうだな、だったらまず、大事な彼の紹介もしなければならないねぇ」
「彼、ですか?」
「そうとも。私の大事な大事な相棒さ。彼無くして、この物語は始まらない。……そんな、彼の名前はね……」
どもども! こんにちはこんばんははじめましてお久しゅう! 貴方の街のべべでございます!
というわけで、新しく書き始めてまいりますこのシリーズ!
チートなし、向上心なしの雑魚兎がぐうたらしつつなんのかんのでドタバタする物語となる予定。
仕事なんぞ人間に任せときゃいいんだよ! って感じのものぐさ主人公にどこまで注目が集まるやらw
ではでは、お楽しみくださいませませ~